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苦土石灰と消石灰の違いは何?有機石灰も含めた使い方を明快解説!!

更新日:

 
農業やガーデニングをしている方にとってはおなじみの「石灰」、ただ、石灰にも色々あるので、農業初心者やガーデニング入門者には使い分けが難しいですよね。

ということで、今回は苦土石灰と消石灰の違いや有機石灰について調べてみました。
 

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1.消石灰とは

まずは消石灰から。

消石灰とは水酸化カルシウムのことで、生石灰(石灰石、酸化カルシウム)を水分と反応させたものです。

学校のグラウンドのライン引きに使う白い粉、あれが消石灰です。

アルカリ分はとても強いので、極度の酸性に傾いた土壌を中和するために使います。

苦土石灰と消石灰1
 

2.苦土石灰とは

苦土石灰の、苦土はマグネシウム、石灰はカルシウムのことです。

苦土石灰はドロマイトやドロマイト質石灰岩から作られる石灰肥料で、アルカリ分は強いものの消石灰に比べるとアルカリ度は低いです。

また、マグネシウムは肥料になります。

苦土石灰は、酸性の土壌を中和しながら痩せた土地を肥らせるのに使われます。

苦土石灰と消石灰2
 

3.有機石灰とは

有機石灰は、貝殻や貝殻化石から作られる石灰肥料のことです。

アルカリ分は少なく、酸性を穏やかに中和します。

消石灰のように放熱したり土が固まることはないので、撒いた後すぐに種まきや定植が可能です。

また、有機肥料なので、土地を肥らせてくれます。

有機栽培にこだわっている農家や家庭菜園では有機石灰を使うことが多いですね。

ただし極度の酸性土壌には使えません。
 


 

4.消石灰、苦土石灰、有機石灰の使いわけは?

極度の酸性土壌を中和させたいときには、消石灰を使います。

畑で栽培される多くの野菜は弱酸性の土壌(ph5.5~6.5)を好むそうなので、畑が極度の酸性になってしまったときには消石灰で弱酸性にします。

消石灰は水分と反応すると熱を放出するので、撒いた後すぐに種まきをすることはできません。

消石灰は種まきや植え付けの10日前を目安に撒いてください。

また、消石灰を多く撒くと土が固まってしまったり、土壌が今度はアルカリ性に傾きすぎてしまいます。

分量の調節には気を付けて!

苦土石灰と消石灰3

家庭菜園やガーデニングでは消石灰よりも苦土石灰の方が使い勝手がよいでしょう。

石灰のうち、使い勝手がよいのが苦土石灰です。

家庭菜園やガーデニングで石灰を使いたい方、少し酸性に傾いてしまった土壌を中和させたいときには、酸性土壌を中和させつつ土壌のマグネシウム不足も解消できる苦土石灰を使うのがおすすめです。

苦土石灰も、消石灰同様、撒いてすぐには種つけや定植はできません。

種まきの10日~1週間前を目安に撒いてください。

有機石灰は、アルカリ度は低いので酸性土壌の中和効果は小さい反面、栄養分を多く含んでいます。

土壌のphの調整というよりも土壌を肥らせるために使用することが多いようです。
 

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また、有機石灰では穏やかな中和が行われるので、撒いた後すぐに種まきや定植を行うことができます。

種まきまでに時間がないというときには、有機石灰を使用するとよいです。

ただ、有機石灰は苦土石灰に比べると値段が高いですけどね(^^;)

 
 

まとめ

以上が、消石灰と苦土石灰、有機石灰の違いや使いわけについてでした。

酸性土壌の中和を目的とするのなら、消石灰や苦土石灰、土に栄養分を与えたいのであれば有機石灰を使います。

どれを使えばよいのか分からないときには、苦土石灰がおすすめです。

石灰の説明をしましたが、この物質、実はこんにゃく作りには欠かせないものであることをご存知でしたか?

詳細については、下の関連記事をご覧ください。

こんにゃくづくりに石灰を使う理由を解説!石灰水で害は?大丈夫?

 

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