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「油を売る」の意味/語源/由来は?何の油?実はサボってなかった?

   

「油を売る」という言葉があります。
「どこで油を売っていたんだ」と給料泥棒扱いを受けるときに使われたり、「随分、遅かったわね。どこで油を売っていたの?」とお姑さんの嫌味文句に使われたりする言葉ですね。
ほめ言葉ではありません。
なので、私は「昔の油売りはサボりの常習犯だったんだろうな」とずっと思ってきたのですが、油売りさん、実際はサボっていたわけではないなんて話が・・・・・
というわけで、今回は「油を売る」の意味や語源などについて調べてみました。

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1.「油を売る」の意味は?


「油を売る」という言葉ができたのは江戸時代、それまで高級品だった油が庶民の手にもわたるようになった頃です。

当時、油は行商人が売り歩いていました。

この油とはてんぷらに使う油ではなく、髪の油です。

一説では行灯用の油とも言われていますが、まあ、どっちでも同じです。

いつの世も買い物は女の仕事、そのため、江戸時代の油売りも女相手の商売でした。

女相手に商売しようと思えば、世間話の一つでもしなければいけませんし、大抵の場合世間話は一つや二つでは終わりません。

そして、行商人というのは根っからの話好きでなくてはつとまりません。

話好きと話好きが出会えば話は尽きることがなく・・・・・油屋さんのご主人はなかなか帰ってこない油売りをイライラしながら待っていたんでしょうね。

ということで、油売りが女性を相手に長々と世間話をしながら油を売っていたことから、「無駄話に時を過す・用事の途中で時間をつぶす(広辞苑より)」という意味の「油を売る」という言葉が生まれました。

ちなみに、落語で有名な「がまの油」、がまの油売り口上はこちら。

これはスーパーにいるキャベツの千切りのデモンストレーションに似ていますね。

筑波山名物・ガマの油売り口上

油を売る1

2.「油を売る」の油売りさん、実はサボっている訳ではなかった?


油売りさんは世間話好きで、商売そっちのけでお客さんと話し込むということから「油を売る」という言葉ができたわけですが、一説では、油売りさんは世間話をしてサボっていたわけではなかったといいます。

というのも、当時の油売りさんは、柄杓(ひしゃく)を使って桶から客の器に油をうつしていました。

当時の油は粘性が高かったため、柄杓から客の器に雫が途切れないように油をそそぐのは時間がかかる。

油をゆっくりうつしている間に、油売りさんはお客さんに世間話をしていたのです。

なるほど、美容師さんの世間話と同じで、世間話をしていても手は止まっていなかったというわけですね。

また、油は気温が高くなると膨張します。

売り物の油が膨張すれば、その分、稼ぎが増える。

というわけで、油売りさんは気温が低い朝の早い時間は熱心に商売をしなかったという説もあります。

お日様がのぼり気温が高くなるまでは、文字通り、油を売って時間をつぶしていたのかもしれませんね。

油を売る2

まとめ


以上が、「油を売る」の意味や語源などについてでした。

江戸時代は油売りさんと楽しい世間話をしながら、油売りさんが手ずから注いでくれる油を買って帰っていたんですね、うらやましい。

現代に生きる私はセルフ給油、ガソリンスタンドの冷たい風に震えながら2缶も3缶も灯油を買っていると・・・・・手は油くさくなるし、腰は痛いし、なんだかとっても悲しい気持ちになります。

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