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「やまてせん」「やまのてせん」読み方はどっち?山手線?山の手線?

      2017/12/07

電車の「山手線」なのですが、どのように呼んでいますか?
「やまてせん」ですか?それとも「やまのてせん」ですか?
実は、本来の正しい読み方は「やまのてせん」なのです。
でもなぜか、「やまてせん」という読み方も定着しているような…。
実は、この「やまてせん」という誤った読み方も正式に存在していた時代があったのです。
ということで今回は、「やまのてせん」と「やまてせん」の読み方の歴史について紹介します。
 

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1.「やまてせん」と「やまのてせん」読み方はどっち?山手線?山の手線?

元々「やまのて」とは地名のことで、現在の港区の赤坂や麻布あたりの一帯を表す地名のことだったのです。

この土地は江戸時代には主に武士たちの居住地域でした。

ちょうど江戸城を西方向に出たところに位置していたことで、便利だったのがその理由です。

そしてこの土地で使われていた言葉が、「山の手言葉」というようにいわれていました。

電車の山手線は、この「やまのて」地区を丸く囲みように線路が走っています。

つまり、環状線ですね。

そして「やまのて」という地域の名称から「やまのてせん」と名付けられ親しまれていたのです。

この「やまのてせん」という路線名の呼び方は戦前まで続きました。
 
 
そして戦後、しばらくはGHQの統治が続きます。

当時はGHQ向けに様々なものがアルファベット表記されるようになりました。

路線名もその例外ではありません。

その時に決定的な間違いが起こるのです。

当時の国鉄内では「やまのてせん」のことを業界用語として「やまて」と省略して呼称していたのです。

まあ、「日本国有鉄道」を「国鉄」と省略するようなものでしょうか。

国鉄内部では「やまて」が完全に定着していたのですね。

そして、国鉄職員が行った問題のローマ字表記です。

「YAMATE=Loop=Line」

つまり「ヤマノテ・ループ・ライン」としなくてはならないところを、間違って「ヤマテ・ループ・ライン」と記載してしまったのです。

これが「やまてせん」の始まりです。

そしてこの誤った呼称は1970年代まで続くのですが、それ以降、本来の名前である「やまのてせん」という正しい本来の読み方に訂正されました。

現在は「やまのてせん」が正式な名称として扱われていますが、果たして全国民に浸透しているかどうかはわかりません。

山手線1
 

2.山手線の「内回り」と「外回り」の違いは何?

通常、電車は「上り」と「下り」で進行方向を表現します。

上りとは、主に都市部へ向かうこと、下りとは都市部から離れることです。

わかりやすくいえば、埼玉県から東京都へ向かう電車が「上り」、東京都から千葉県へ向かう電車が「下り」です。

では、「内回り」と「外回り」ってどういうこと?

これは、山手線などの「環状線」つまり、円になっている路線の場合はグルグル回っていますので、都市部へ向かうも何もないわけです。

ですから「上り」「下り」ではなく「内回り」「外回り」なのですね。

では、どっちが「内回り」でどっちが「外回り」なのでしょう。

これは、例えば線路が2車線だとすると、内側を走る電車が「内回り」で、外側を走る電車が「外回り」となります。

そして電車は車と同じ左側通行です。

つまり、時計回りの電車が外側を走りますので「外回り」、反時計回りの電車が内側を走りますので「内回り」となります。

山手線2
 

まとめ

以上が「山手線」の読み方の歴史についてでした。

間違いから、正式名称となった例はいろいろあるようです。

たとえば「ゴキブリ」、元々は「ゴキカブリ」が正式な名称だったそうです。

昔は、食器のことを「御器(ごき)」と呼んでいました。

そして、その「御器(ごき)」にまとわりつく虫ということで、最初は「ゴキカブリ(御器かぶり)」と名付けられたのです。

ところが明治時代に作られた生物学用語集「生物學語彙」に、「ゴキカブリ」を誤って「ゴキブリ」と記載してしまったのです。

それが定着して、今では誰もが「ゴキブリ」と呼ぶようになったのです。

このようにある一つの間違い、勘違いから、名称が変わってしまうことは意外にあるのですね。
 

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