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「頒布」と「販売」の違いを解説!意味は?なぜ使い分ける?

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「頒布」と「販売」、この二つって違いがよく分かりませんよね。

特に有料頒布とか有償頒布だと、「それ、販売じゃん」と思ってしまいます。

「頒布」と「販売」、この二つはどう違うのだろう……?

ということで、今回は「頒布」と「販売」の違いについて調べてみました。
 

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1.「頒布」と「販売」の意味の違いは?

広辞苑を引いてみます。

【頒布】
広くゆきわたるように分かちくばること。

【販売】
売りさばくこと。あきなうこと。

 
つまり、頒布とは「不特定多数に物品を配ること」で、配る際に有料としてお金をとることもあれば、無料ということでお金をとらないこともあるのです。

ただ、あくまで頒布の主眼は「配ること」です。

頒布1

一方の販売、こちらは100%商売や営利目的です。

有料頒布の場合は、お金をもらいますので結果的には販売と同じことになります。

そして、頒布会などの有料の頒布は、そのお金が材料費などの実費で利益がない場合でも、また営利目的・非営利目的問わず、法的にも「販売」ということになります。

また、販売は不特定多数のお客様に物品やサービスを売ることですが、有料の頒布では、仲間内や会員など特定少数に対し配ることを指すことが多いです。

たとえば頒布会とは、会費を払った特定の会員に一定のサイクルで商品を送る販売方式のことで、物品を配る対象は会員に限られます。

それでは、この「有料頒布」と「販売」、この目的の違いはいったい何なのでしょうか?

それは、次項で解説します。
 


 

2.「販売」ではなく「有料頒布」を使う理由は?

「販売」ではなく「頒布」を使う主な理由は「商売であることを前面に出したくないため」です。

「販売」というと、これはもう商売、儲けることが目的です。

しかし、世の中には商売であることを前面に出しにくい商品があります。

たとえばお寺や神社で売っているお守りや破魔矢などです。

こういった物は、販売ではなく「頒布」ということが多いです。

さすがにお寺や神社は、商品も商品だけに「販売」という言葉は使いづらいですよね。

頒布2

また、「頒布」は同人活動やサークル活動で使用されることが多いです。

たとえば同人活動の一つ、コミケといわれている、コミックマーケットでは「頒布」といいますね。

これは、同人誌のイベント会場に来ている人たちは「売り手」と「客」ではなく、全員が「参加者」であるということなのです。

要するに、営利目的ではなく同人活動であり仲間内で楽しんでいるだけということですね。

また、実在のキャラクターのパロディ作品などの場合は、著作権の関係もあります。

著作権法では、有償であるか無償であるかを問わず、著作物の複製物を公衆に譲渡や貸与することを「頒布」と定義しています。(ただし、作者の許可を得た上でです。)

つまり、実在するキャラクターのパロディ作品などは、二次創作、つまり複製物となってしまう場合があるのですが、こういったものを譲渡する場合は「頒布」という形でなくてはいけません。

たとえば、テレビアニメや漫画のキャラクターを真似て絵を描いたとします。

これは一般的に誰でも普通に行う行為なのですが、この絵は複製物という扱いとなり、「販売」はしてはいけないのですね。

ただし、自分で考えたオリジナルキャラクターの場合は二次創作ではありませんので、複製物とはなりません。
 

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同じような意味に感じる「金額」と「価格」、実は意味が違うってご存知でしたか?

詳細については、下の関連記事をご覧ください。

「金額」と「価格」の違いを解説!意味の違いや使い方は?

 
 

まとめ

以上が、「頒布」と「販売」の違いについてでした。

「有料頒布」の場合、法的には「販売」という扱いです。

ただ、商売であることを表に出したくない場合や同人活動の場合は「頒布」といいます。

また、著作権法で「頒布」と定義されている行為については「頒布」といいます。

「代理店」「販売店」「特約店」の違いについては、下の記事を覗いてみてください。

「代理店」「販売店」「特約店」の違いを解説!意味の違いは?

 

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