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「蝦夷」「アイヌ」「縄文人」の違いを解説!違う民族?関係は?

      2018/12/01

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日本の歴史には、「蝦夷」や「アイヌ」が出てきます。

「蝦夷」といえば東北や北海道、でも「アイヌ」も北海道ですよね。

では、「蝦夷」と「アイヌ」の違いって、ご存知ですか?

さらに「縄文人」を含めて、「蝦夷」と「アイヌ」の関係は??

ということで、今回は「蝦夷」と「アイヌ」と「縄文人」の違いについて調べてみました。
 

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1.「蝦夷」とは?

まずは「蝦夷」を辞書で調べてみます。

【蝦夷(えみし)】
①古代の奥羽から北海道にかけて住み、言語や風俗を異にして大和朝廷に服従しなかった人びと。えみし。
②北海道の古称。蝦夷地。

 
この蝦夷、「えみし」や「えぞ」「えびす」といった読み方があります。

順番に説明しますね。

まず、4世紀以降に日本の国家形成の中心となった天皇を中心とした政権、大和朝廷がありました。

日本のかなり大きな範囲を大和朝廷が統治していたのです。

しかし、日本の中でも大和朝廷の統治が及んでいない地域がありました。

その地域は時代とともに変化したのですが、大雑把にいうと現在の関東・東北・北海道です。

そして時代が進むにつれて、大和朝廷は勢力を拡大していくのですが、その政治的支配下に入ることを拒否していた民族が「蝦夷(えみし)」なのです。

ですが、関東地方、東北地方、北海道に住む蝦夷が全てそれを拒否したのか?といえばそうではありません。

大和朝廷に接近するグループもあれば、敵対し続けたグループもあり様々だったのです。

蝦夷とは、簡単にいえば「大和朝廷に従わない人びと」のことです。

蝦夷を「まつろわぬ民」とも呼びますが、「まつろわぬたみ」とは「したがわぬたみ」という意味です。

大和朝廷は、大化の改新後から蝦夷の征討(せいとう)を本格化しました。

そのため、蝦夷は次第に北方へと移動します。

蝦夷というと北部のイメージがあるのは、大和朝廷との戦いの結果なのです。

千畳敷

日本史の教科書にも載っているのが、801年の大和朝廷による蝦夷征討です。

平安時代の武将、坂上田村麻呂(さかのうえたむらまろ)が大和朝廷の征夷大将軍(せいいたいしょうぐん)として蝦夷征討が行われました。

当時は、桓武天皇の時代です。

このときの蝦夷の軍事的指導者が阿弖流為(あてるい)なのですが、最後は降伏します。

結局、大和朝廷はどんどん勢力を拡大し、最終的には蝦夷は散らばり吸収されてしまうのです。

ちなみに、蝦夷は元々は東日本にいたのですが、出雲などにもいたとされています。

蝦夷の始まりが出雲なのか東日本が先なのかは定かでありません。

ちなみに、出雲の言葉と東北なまりが似ているのは蝦夷が関係していると言われています。
 

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2.「アイヌ」とは?

続いて、「アイヌ」を辞書で調べてみます。

【アイヌ】
・北海道、サハリン(樺太)に住む民族。

 
「アイヌ」とは、北海道、樺太、千島列島の先住民族で、アイヌ語を話す人のことです。

ちなみに「アイヌ」とはアイヌ語で「人」の意味です。

アイヌは長い間、野生生物の狩猟や、漁労、植物の採集を主とする生活様式を持っていました。

しかし、文字を持っていなかったことから文献がなく、その歴史の多くは謎です。

アイヌ

ここで疑問になるのが、「蝦夷」と「アイヌ」の関係ですね。

時代によっては、「蝦夷」と「アイヌ」は同一民族としていた時もあったようなのですが、この説は厳密には違うようです。

何よりも、東北なまりの「蝦夷」と、アイヌ語を話す「アイヌ」とでは、言葉自体違いますから。

ただし、「蝦夷」はバラバラになったことから、「蝦夷」の一部が「アイヌ」に吸収されたという説は有力です。

ですが、「アイヌ」の先祖が全て「蝦夷」ということではないようです。

ちなみに、アイヌの人たちは現在、同じ日本人としてともに生活しています。

ですから、アイヌ純血の人が現在も存在しているのかどうかは不明です。
 

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3.「縄文人」とは?

最後に、「縄文人」も辞書で調べてみます。

【縄文人】
・縄文時代の日本列島の住民。北海道から沖縄まで居住。1万数千年前から約2000年前まで。

 
縄文時代

「縄文人」とは、縄文時代に日本列島に住んでいた人のことです。

ということは、蝦夷やアイヌの人たち、それと蝦夷やアイヌ以外の人たち全部含めて「縄文人」ということです。

日本列島に住む人たちは、もともとアジア大陸から渡って来たと言われています。

そういった中で、蝦夷やアイヌ、蝦夷やアイヌ以外の人たちそれぞれの文化が生まれたのではないでしょうか。
 

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まとめ

以上が、「蝦夷」と「アイヌ」と「縄文人」の違いなどについてでした。

「蝦夷」とは、元々は東日本に住んでいた大和朝廷の統治をかたくなに拒否した人たちのことです。

「蝦夷」は結局、大和朝廷と対立し敗れたことでバラバラになり吸収されてしまいました。

「アイヌ」は北海道や樺太、千島列島の先住民族ですが、「蝦夷」がバラバラになったことから蝦夷の一部がアイヌに吸収されたと言われています。

そういった「蝦夷」や「アイヌ」、またそれ以外の人々含め、縄文時代に日本列島で生活していた人が「縄文人」です。

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