塩素系漂白剤と酸素系漂白剤の違いは?使い方や禁止事項を明快解説!
2018/06/13
漂白剤とは「汚れやシミなどの色素を化学反応によって分解させる働きがある物質のこと」だそうです。
家庭ではキッチンや浴室のカビや黒ずみをとったり、洗濯に使ったりしますよね。
我が家でもよく使います。
ところで、漂白剤には大きく分けて塩素系漂白剤と酸素系漂白剤の二種類がありますが、きちんと使い分けていますか?
私もどちらも使うことがありますが、きちんと使い分けているかといわれると、自信がないな・・・・・(´・ω・`)
ということで、今回は塩素系漂白剤と酸素系漂白剤の違いや使い方などについて調べてみました。
1.塩素系漂白剤とは
塩素系漂白剤の主成分は次亜塩素酸ナトリウムで、アルカリ性です。
漂白力は強く、汚れやシミどころか繊維の染料まで落としてしまいます。
洗濯に使うと、洗い上がりで涙目になることも(>_<) 白くなるわ、生地はパシパシになるわの大惨事です。 塩素系漂白剤は衣類には基本的には使わず、殺菌や消毒を目的に白の布巾やタオルに使うことが多いです。
洗濯で使用する塩素系漂白剤とは、ハイターです。
また、カビキラーやカビハイター、パイプフィニッシュ、キッチンハイターなども塩素系漂白剤、洗濯よりもキッチンや浴室、水回りの黒ずみやカビを取り除くのに使うことの方が多いかもしれませんね。
塩素系漂白剤は、つんとした刺激臭がします。
洗濯に使うときにはよくすすぐこと、掃除に使用するときには換気をしながら使ってください。
気分が悪くなることがあります。
また、下にも書きますが、塩素系漂白剤と酸性洗剤は「混ぜるな危険」です。
塩素ガスが発生するので絶対に混ぜないでください。
【漂白剤VS1年洗ってない布巾】

2.酸素系漂白剤とは
酸素系漂白剤には粉末タイプと液体タイプがあり、主成分は過炭酸ナトリウム、水に溶かすと弱アルカリ性になります。
衣類のつけおき洗いに使うことが多いですね。
塩素系漂白剤よりは漂白力は低く、粉末タイプと液体タイプを比べると粉末タイプの方が漂白力は高いです。
また、染料まで落とすほどの漂白力はないので色柄物衣類にも使えます。
塩素系漂白剤のような刺激臭もしないので、普段の洗濯で使いやすいですね。
子供の洋服の洗濯や食べ物や化粧品のシミを落とすのに使用します。
粉末タイプの酸素系漂白剤はお湯に溶かした方が、漂白力が高くなります。
使用するときには40℃以上のお湯を用意してください。
液体タイプの酸素系漂白剤は単体で使用しても作用しません。
洗濯の際、洗剤と一緒に使ってください。
市販されている酸素系漂白剤は、ワイドハイターやブライトWなどです。
【黄ばみが落ちる!粉末の漂白剤(ワイドハイター)は本当にすごい!】

3.塩素系漂白剤と酸素系漂白剤の使い分けは?
布巾やタオルなど、菌やカビを繁殖させたくないものには塩素系漂白剤を使用してください。
衣類には基本的には塩素系漂白剤は使用せず、酸素系漂白剤を使用します。
白いTシャツやランニングシャツなど白い衣類を洗濯するときには塩素系漂白剤を使用してもよいですが、塩素系漂白剤は色落ちだけでなく生地自体も傷んでしまうのでご注意ください。
ちなみに、塩素系漂白剤を使用できる素材は綿・麻・ポリエステル・アクリルだけです。
酸素系漂白剤は洗濯シーンでは使い勝手のよい漂白剤ですが、ファスナーやボタン、フックなどの金属製の部品のついた衣類には使用しないでください。
金属が腐食しやすくなります。
浴室やキッチンのカビや黒ズミには塩素系漂白剤を使用します。
まな板や三角コーナー、排水口の殺菌・除菌、ぬめりとりにも塩素系漂白剤を使ってください。
4.混ぜるな危険!塩素系漂白剤を使うときの注意
塩素系漂白剤と酸性洗剤を混ぜると塩素ガスが発生します。
塩素ガスを吸うと、最悪命の危険に発展することがあります。
推理小説やマンガでよくある手口がこれ、某人気マンガの浴室を使った密室トリックでも使用されましたね。
なので、塩素系漂白剤を使用するときは、酸性洗剤を使用しないでください。
この酸性洗剤とは酸素系漂白剤のことではないので要注意!
サンポールなどの塩酸系洗剤が酸性洗剤です。
また、クエン酸や酢を混ぜても塩素ガスが発生することもあるので気を付けましょう。
塩素系漂白剤を使用するときは、他の洗剤や掃除グッズは使用しないというのが安全だと思います。
ちなみに、塩素系漂白剤のハイターと酸素系漂白剤のワイドハイターを混ぜても酸素が発生するだけなので、この二つを混ぜても危険はありません。
まとめ
以上が、塩素系漂白剤と酸素系漂白剤の違いや使い方についてでした。
洗濯や掃除で漂白剤を使用するときの参考にしてください。
衣類の黒カビについては、まずはアルコールを吹きかけこする、それでだめなら酸素系漂白剤でつけおき洗い、最終手段として塩素系漂白剤で染料もろとも黒カビも撃退という手順で対処するとよいです。