「まち」と「ちょう」の違いと使い分けは?町の読み方に決まりは?
2018/07/17
私の家の住所は「○○町」で「○○ちょう」です。
でも、普段は「○○まちに住んでいるよ~」と言うことが多いです。
なので、私は全国津々浦々、普段は「○○まち」という町でも、申請書や履歴書を書くなど正式な住所を書くときには「○○ちょう」と読み仮名をつけるものだと思っていました。
しかしこれは私の勘違いだったみたい(._.)
「○○まち」と読む町もあるんですね。
ということで、今回は「まち」と「ちょう」の違いや使い分けなどについて調べてみました。
1.「まち」と「ちょう」の読み方の違いとは?
自治体の町名では「○○まち」と「○○ちょう」の二通りの読み方があります。
東日本以東は「○○まち」、西日本では「○○ちょう」が多いそうです。
関東7都県と東北の福島県はすべて「○○まち」、北海道では128ある町のうち「○○まち」と読むのは森町(もりまち)ただ一つです。
東北(福島県除く)は「○○まち」と「○○ちょう」が混在していますが、「○○まち」が主流です(ただし岩手県だけは「○○ちょう」が多い)。
西日本は「○○ちょう」が主流ですが、九州の福岡・熊本・大分県では「○○まち」が多いです。
特に大分県では全て「○○まち」です。
不思議ですね。
東日本で「○○まち」が多く、西日本で「○○ちょう」が多い理由は、はっきりとした確証はないようですが、一説では西日本は大陸(中国)が近く中国の文化の影響を強く受けているためといわれています。
日本最北端の北海道では「○○ちょう」が多いのですが、その理由としては西日本からの開拓者が多かったといったことも考えられるようです。
中国の影響で、音読みの「○○ちょう」が主流になっているというのも、なんとなく本当かもしれませんね。
ちなみに、「村」も「○○むら」と「○○そん」と、音・訓両方の読み方があります。
こちらも、西日本が音読みの「○○そん」が多いです。
ただし現在は各県の「村」の数自体少ないのですが…。
全て「○○そん」というのは西日本の5県、岡山・鳥取・徳島・宮崎・沖縄です。
そして、鹿児島県では、「○○むら」と「○○そん」が混在しています。
上の6県以外は全ての県は「村」を「○○むら」と呼んでいます。
それだと西日本も「○○むら」が多いのではと思うかもしれませんが、西日本でも「村」自体が全くない県も結構多いのですね。
2.「町」と「街」の違いとは?
「町」には主に二つの意味があります。
①住宅や商店が多く人口が密集している所。都会。
②地方公共団体の一。市と村の中に位する。市や区を構成する小区画。
「町」は「人がたくさんいてにぎわっている所」を指すこともあるし、「自治体の名前や住所の○○町」を指すこともあります。
一方の「街」ですが、これは「商店の並ぶにぎやかな場所。市街。」のことです。
また、「大通り」の意味もあります。
英語でいう「street」や「avenue」、商店街の「街」がこの意味です。
「町」と「街」の違いなのですが、両者は被っている意味もありますが、「町」はどちらかというと行政区画上の「○○町」というイメージの方が強いですね。
「街」は「学生街」「街角」といった具合に、にぎやかなちょっと明るいイメージで使われます。
文章を読むと、「まちに出かける」というときの「まち」は「町」でもよいのですが、「街」の方が多く出てきます。
まとめ
以上が、「まち」と「ちょう」の違いや使い分けなどについてでした。
なるほど、中国が近いから西日本では音読みの「ちょう」、東日本は「まち」が主流というのも一理ありますね。
納得できます。
「村」については、私が知っている村はどっちで読むかなあと考えたところ、何一つ浮かばず……「あれ?」と思って調べてみたところ、私が住んでいる県には村がありませんでした。
平成の大合併かなんかで村がなくなったみたいです(._.)