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「分限」と「懲戒」の違いを解説!意味は?処分の目的は?

      2018/03/10

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「懲戒処分」というワードはたまに耳にしますよね。
たとえば、「『お客様が会社に託したお金を、その会社の社員が自分のポケットマネーにして使った』という行為が発覚して懲戒処分を下された」といった感じでしょうか。
でも「分限処分」の方は、なかなかテレビや新聞には出てきませんよね。
どちらも「処分」にはかわりないのですが、「分限処分」はなぜ聞きなれないのでしょうかね?
ということで、今回は「分限」と「懲戒」の意味や違いなどについてご紹介します。
 

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1.「分限処分」とは?意味は?

「分限処分」は、基本的に公務員を対象として行われる処分のことです。

「分限処分」の意味は、「身分保障の限界」という意味、「身分」の「分」、「限界」の「限」で「分限」です。

わかりやすくいえば、公務員は通常、身分が保障されているのですが、「これ以上、あなたの身分を守り続けることが難しい」という意味です。

たとえば、本人の能力不足で業務がうまく回らないときや心身の故障によって仕事を続けられない、仕事をこなす適格性を欠くときなどに分限処分が下されます。

分限処分の目的は「公務の効率性を保つため」です。

要するに、公務は税金によって行われますので、効率性が失われることで税金が無駄になってしまうということですね。

分限処分は「地方公務員法28条」などに基づいて行われます。

懲戒処分と分限処分の違いでポイントとなるのは、分限処分の目的は懲罰や制裁ではなく公務の効率性を保つことです。

また、公務員本人の責任の有無は関係ありません。

たとえば、病気は必ずしも本人の責任とは限りませんが、病気で仕事ができないときには分限処分が下される場合があります。

このように、分限処分とは「あなたはこの仕事に向いていないから別の会社に移った方がいいですよ」または「あなたの今の体調では仕事がうまく回らないので、しばらく休んでください」という意味の処分なのです。

分限処分には、「降任」「免職」「休職」「降給」があります。

分限処分は制裁ではありませんので、免職の場合は退職金が、休職の場合も給与が支給されるケースが多いです。

ただし、全額とは限りません。

分限1
 

2.「懲戒処分」とは?意味は?

「懲戒処分」は、公務員、民間企業ともにある処分で、非違行為や服務規程違反があったときに下されます。

「懲戒」の「懲」は「こらしめる」という意味、「戒」は「いましめる」という意味ですので、処分の目的は懲罰や制裁です。

たとえば会社のお金を自分のふところに入れてギャンブルに使ってしまったら、まあだいたい懲戒処分が下されます。

ということで、分限処分と懲戒処分の違いのポイントは、懲戒処分の場合は本人の責任が問われるということと、処分する目的が制裁や懲罰ということです。

公務員の懲戒処分については「地方公務員法29条」などで定められています。

違法行為で逮捕されたときや、重大な損害を与えるような行為で処分されます。

公務員の懲戒処分には「戒告」「減給」「停職」「免職」の4つがあります。

一番重い処分が懲戒免職ですね。

懲戒免職になった場合は分限免職の場合と違い、退職金は支給されないケースが多いです。

民間企業では、「戒告」「譴責」「減給処分」「出勤停止」「降格」「諭旨解雇」「懲戒解雇」が一般的ですが、会社によって様々です。

公務員は「免職」ですが、民間企業は「解雇」となります。

分限2
 

まとめ

以上が「分限」と「懲戒」の違いについてでした。

分限処分とは本人の責任のあるなしに関わらず仕事の適格性を欠くときに公務員に下される処分です。

懲戒処分とは公務員のほか民間企業にもあり、本人に非違行為や服務規程違反があったときに制裁や懲罰の目的で下される処分です。

懲戒処分と分限処分の違いは、分限処分の目的は公務の効率性を保つこと、懲戒処分の目的は懲罰や制裁です。

したがって、退職金支給の有無になどに差があります。
 

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