「冷蔵庫に残りものや野菜の切れ端がいっぱい……あー面倒くさい、もう全部一緒くたでいいや」ということよくありますよね。
ありません?あれ、おかしいな(;´∀`)
私はこれでいつもよくわからない料理が完成してしまいます。
あえていうならごった煮……?(笑)
掃除中も、最初は書類や本を種類ごとに分けて棚やファイルにおさめていたのに、途中から面倒くさくなって、一緒くたに引き出しに押し込んでしまいます(;´・ω・)
こんな感じで私の日常生活には「一緒くた」が多いのですが、そういえば「一緒くた」って方言?語源は?漢字はこれであっているの?
こんなにお世話になっている言葉なのに、語源も知らないのはまずいですよね。
ということで、今回は「一緒くた」の語源について調べてみました。
1.「一緒くた」の語源/由来や意味は?
「一緒くた」を広辞苑で引いてみると、
・雑多なものをまぜ合わせること。
・同一視すること。
という意味が載っていました。
最初の意味はわかりやすいですね。
二つ目の意味は少し分かりにくいかな。
細かい点では違うものたちを一つの箱に入れて、ラベルをつけてしまうというイメージです。
「一緒くた」の語源を調べてみると、「くた」はごみや塵を意味する「あくた(芥)」に由来するそうです。
がらくたの「くた」と同じです。
また、「揉みくちゃ」を「揉みくた」と言うことがありますよね。
つまり「くちゃ→くた」に変わり、これが「一緒くた」の「くた」の元になっているという説もあります。
ちなみに「揉みくちゃ」の「くちゃ」は元々は擬態語の「くちゃくちゃ」です。
さらに、万葉集に出てくる動詞「くたつ」が「一緒くた」の「くた」の元という説もあります。
「くたつ」は「時の経過と共に悪い方向に変化すること」で現代の言葉でいえば「朽ちる」と似た意味です。
「くたくた」や「くたびれる」の「くた」が「くたつ」由来、「一緒くた」の「くた」も「くたつ」から来ているかもしれません。
2.「一緒くた」は方言?「一色単」「一色端」「一色旦」「一色短」などは間違い?「いっしょくたん」「いっしょくた」どっちが正解?
「一緒くた」は方言ではありません。
広辞苑に載っていますしね。
ただ、よく使うかどうかは地域差がありますし、「いっしょくたん」や「いっしょこた」「いっしょこたん」と発音する地域もあります。
これらの発音を方言といえば方言なのかな?
訛りですね。
「一緒くた」を「一色単」「一色端」「一色旦」「一色短」と書くこともあるそうですが(私は知りませんでした)、これらの漢字表記は間違いです。
おそらく「一緒くた」が「いっしょくたん」と訛り、「いっしょくたん」という訛りに漢字を当てはめたため、このような表記になってしまったのでしょう。
間違いではありますが、よく考えられているなあとは思いました。
なんとなく、意味が分かりますものね(^^;)
まとめ
以上が、「一緒くた」の語源についてでした。
一緒くたの「くた」ってごみや塵のことだったのですね。
そういえば、私の「何でも引き出し」、色々なものが入っているけど全部いらないものだわ(笑)
今度、片付けます(;´∀`)
ところで、由来つながりで「風邪をひく」という言葉の由来をご存知ですか?
「風邪」は「患う(わずらう)」や「罹る(かかる)」ではなく「ひく」といいます。
なぜ「ひく」というのか?「風邪をひく」の漢字や由来については下の記事をご覧ください。