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「現在」と「時点」の違いと使い方を解説!意味や使い分けは?

更新日:

 
「現在」と「時点」。

違う言葉でありながら、何となく意味が似ています。

たとえば「○月○日現在」とか「○月○日時点」といった、似たような使い方をします。

今まで、気にしたことがなかったのですが…。

使い分けに決まりがあるのだろうか??

ということで、今回は「現在」と「時点」の意味の違いや使い方などについて調べてみました。
 

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1.「現在」と「時点」の意味の違いは?

最初に、「現在」の持つ言葉の意味を辞書で調べてみたいと思います。

【現在】
①過去と未来の間。いま。近い過去や未来を含めてもいう。「現在は晴れている」
②[仏教]現世。この世。
③[文法]現に行われている動作や現象を表す言い方。現在形。
④月日や時を表す語について変動するものの基準となる日時を示す。その時。「3時現在の人数…」

 
「現在」の意味は広いです。

一つ一つ説明しますね。

①の意味は、過去と現在と未来というように3分割した場合の過去と未来の間ということ。

過去でもなく、未来でもないのが現在です。

たとえば、「過去は落ち込んでばかりだったが、現在は立ち直った。しかし未来はどうなるか…」といった使い方をします。

また、「現在の住所は東京都です」といった使い方ですね。

②の意味は、「あの世」に対する「この世」が現在です。

また、「前世」ではなく「現世」が現在ですね。

③は文法で使う言葉で、「過去形」や「未来形」に対する「現在形」のことです。

「現在完了形」や「現在進行形」といった使い方をします。

④の意味は、時間が経過するほど増えたり減ったりといった変動することに使う、その時のこと。

変動することの、基準となる一点を「現在」といった表現をします。

たとえば、「本日の15時現在で、応募者数は1万人を超えています」といった使い方をします。

続いて、「時点」の意味を辞書で調べます。

【時点】
・時の流れの上の、ある一点。「この時点では」

 
「時点」とは、時間が進んで行く中での「その一点」「その時」という意味ですね。

たとえば、「今日の10時時点で、会場は既に満員状態」といった使い方をします。

時計

時間が進んで行く中で使うということでは、「現在」の意味で説明した④の意味とすごく似ています。

たしかに、前に紹介した例文の「現在」と「時点」を入れ替えてみても何も違和感はありませんね。

「本日の15時現在で、応募者数は1万人を超えています」

「本日の15時時点で、応募者数は1万人を超えています」

「今日の10時時点で、会場は既に満員状態」

「今日の10時現在で、会場は既に満員状態」

では、次項ではどういった場面で「現在」と「時点」のどちらを使うべきか分析していきます。
 


 

2.「現在」と「時点」の使い方!実際の使い分けは?

それでは、今現在の日時と区切りの一点となる日時について、様々なケースごとに「現在」と「時点」の使い方を分析していきます。

①今現在の日時「2018年9月1日14時」ある一点「2018年9月1日14時」
今現在が2018年9月1日14時で、区切ったある一点が全く同じ9月1日の14時です。

「9月1日14時現在で10人の応募者です」

「9月1日14時時点で10人の応募者です」

ということで、今現在と区切ったある一点が全く同じですので、「現在」「時点」どちらを使っても何も違和感はありません。

②今現在の日時「2018年9月1日14時」ある一点「2018年8月31日24時」
これは、区切ったある一点が、少し過去になったケースです。

「8月末現在で10人の応募者です」

「8月末時点で10人の応募者です」

「現在」という言葉を、少し過去である「8月末」に使ったケースです。

過去の日であるにも関わらず「現在」というのは、ちょっとおかしいのではないかという意見はあります。

ですが、区切るある一点を「9月1日10時」だとしたらどうでしょう。

「9月1日10時現在で10人の応募者です」

これを発言しているのが、9月1日の14時ですが、どうでしょう。

それほど違和感はありませんよね。

「4時間前はいいけど、14時間前はダメ」ということにはならないということ。

また、「現在」の意味の④に「月日や時を表す語について変動するものの基準となる日時を示す」とあります。

ですから、「区切った点が過去である」という理由で「現在」はふさわしくないということではありません。

実際に、新聞やテレビなどの報道でも、過去の日時でありながら「○月○日現在」といった表現は多く使われています。
 


 

③今現在の日時「2018年9月1日14時」ある一点「2015年5月31日24時」
これは、区切ったある一点が、3年以上も昔になったケースです。

「2015年の5月末現在で、社員数は200人でした」

「2015年の5月末時点で、社員数は200人でした」

これも「過去」なのですが、3年以上も昔になります。

3年以上も昔のことを「現在」というのはどうなのでしょう?

このケースで、「現在」の方を使うのは厳密には間違いではありませんが、違和感がありますよね。

あくまでも感覚の問題です。

ですから、過去は過去でもかなり昔にさかのぼるような場合には、「時点」や「段階」といった表現の方がベターであるといえます。

④今現在の日時「2018年9月1日14時」ある一点「2020年7月15日」
これは、区切ったある一点が、未来になったケースです。

「2020年の7月15日現在で、100人のボランティアを集めたい」

「2020年の7月15日時点で、100人のボランティアを集めたい」

「未来」のまだ経過していない、現実にない日時のことを「現在」と表現するのはかなりおかしなことです。

「現在」の意味の④に「月日や時を表す語について変動するものの基準となる日時を示す」とありますが、その基準の日時がまだ訪れていないのです。

要するに、変動するものの数値などが確認できないのですね。

「未来」の場合は、「現在」ではなく「時点」や「段階」を使いましょう。

砂時計

ということで、一旦まとめます。

「現在」は過去から今現在までの区切りの一点に使いますが、未来の一点には使いません。

また、過去は過去でもかなりさかのぼるような場合に「現在」を使用するのは違和感があります。

感覚の問題ですが、遠い過去の場合は極力「現在」ではなく「時点」を使いましょう。

「時点」については過去・現在・未来、全てにおいて使うことができます。
 

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「現在」と「時点」もまぎらわしですが、「昨日」と「先日」もまぎらわしです…。

「昨日」と「先日」は意味が違うので、使い分けがが必要ですよ!!

詳しくは、下の記事を覗いてみてください。

「昨日」と「先日」の違いを解説!意味の違いと使い分けは?

 
 

まとめ

以上が、「現在」と「時点」の意味の違いと使い分けなどについてでした。

「現在」は未来には使えないことと、遠い過去の場合は「時点」を使っておけば無難であるということですね。

ですが、全ての過去の一点に「現在」を使うべきではないといった意見もあるようです。

過去に「現在」を使うことについては、賛否両論あるということですね。

「本年」と「今年」の使い分けについては、下の関連記事をご覧ください。

「本年」と「今年」の違いと使い分けを解説!年賀状/ビジネスでは?

 

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