間違えやすい漢字の代表といえば「網(あみ)」と「綱(つな)」、パソコンやスマホで変換するときには間違えたりしないけど、手書きのときは間違えてしまいます。
最後まで書き終わってから「うん?こっちじゃないぞ」ということもしばしば、不思議なことに書いてみるまで正解かどうか分かりません(笑)
多分、見た目の違和感(たとえば「横網」と書いて「うん?いつものよこづなと見た目が違うぞ」とか)で間違いに気付くのだと思います。
この「網」と「綱」どうやったら間違えなくなるのか、間違えないための覚え方は?
ということで、今回は「網」と「綱」の違いや覚え方について調べてみました。
1.「網(あみ)」と「綱(つな)」の違いは?覚え方は?
「網(あみ)」とはネットのことです。
縦と横に糸を隙間をつくって編んだもので、魚を捕らえる道具ですね。
また、昆虫を捕まえる虫網の網です。
「網」は「より糸」の象形文字「糸」に「あみ」の象形文字「罔」を組み合わせたものです。
「罔」の中にある「亡」は「命をなくした人間の体に何か物を添えた」象形文字です。
「兦」→「亡」と変化しました。
「綱(つな)」はロープのことです。
子供の運動会で行われる「綱引き」の「綱」、とても頑丈なロープのことですね。
「綱」は植物の繊維や針金などをより合わせた長くしたものです。
語源は「葛(つづら)」という説があります。
葛はツル状の植物の総称でもあります。
一説ではありますが、植物のツル、つまり綱の材料のツルが語源となると納得できますね。
「網」と「綱」はよく似ていて、違いは「亡」か「山」かだけ、どっちがどっちだか分からなくなってしまいますよね。
このような間違えやすい漢字は、相違点を意識して覚えるとよいです。
「網」と「綱」の場合でいえば、どっちが「亡」でどっちが「山」かを意識すればよいのですね。
ということで、「網」と「綱」の間違えないための覚え方はこちら。
・網(あみ)は魚が網にかかるイメージ、網にかかると魚が亡くなる→中が「亡」。
【綱(つな)の覚え方】
・綱(つな)は横綱のイメージ、大きくて強いから「山」がつく。
双葉山など「○○山」という横綱のしこ名で覚えてもいいかも。
2.「綱(つな)」と「縄(なわ)」と「紐(ひも)」の違いは?
「綱(つな)」と「縄(なわ)」と「紐(ひも)」はいずれも繊維を長くより合わせたものです。
違いは太さです。
繊維や針金をより合わせたもの。
縄よりも太い。
頑丈さを求めているため手触りが固い場合が多い。
【縄】
植物などの繊維をより合わせたもの。
綱よりも細く紐よりも太い。
頑丈な綱と比べて柔らかいとされています。
【紐】
何本かの糸をより合わせたもので、綱や縄よりも細く糸よりも太い。
太い順に並べると、綱>縄>紐>糸です。
ちなみに、太さの厳密な定義はないようです。
ということは、結局は見た目の感覚でしょうか。
漢字について説明しましたが、ところで、「鼻をかむ」の「かむ」の漢字をご存知ですか?
また、なぜ「かむ」というのか??「鼻をかむ」の漢字や語源などについて詳しく調べた記事がありますよ!
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まとめ
以上が、「網」と「綱」の違いや間違えないための覚え方などについてでした。
間違えやすい漢字同士では、漢字同士の形状の違いに注目して覚えるとよいです。
「網」と「綱」では、「亡」と「山」の部分ですね。
「網に魚がかかると亡くなる」や「横綱の双葉山」というように、頭の中で絵をイメージすると覚えやすいかもしれません。
漢字は難しいですし、まぎらわしい意味のものが多いです。たとえば「火」と「炎」…。
「火」と「炎」の違いをご存知ですか?
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