「書く」と「描く」の違い、これは知っています(`・ω・´)ゞ
文字を記す方が「書く」で絵や図形が「描く」です……ですよね?違うかな??
なんだか自信がなくなってきた(笑)
ということで、今回は「書く」と「描く」と「画く」の違いなどについて調べてみました。
1.「書く」と「描く」と「画く」の意味の違いと使い分けは?
広辞苑で引いてみたところ、「書く」は「かく」の読み方でしたが、「描く」「画く」は「かく」ではなく「えがく」の読み方で載っていました。
しかし、「描く」「画く」を日常では「かく」と読まれていますよね。
常用漢字表で「描く」「画く」は本来、「えがく」が正しいのです。
ただし、「画く」は「画数(かくすう)」という言葉があるとおり、「画」単体では「かく」と読みます。
「書く」の意味は文字・記号を記すこと、文章にすることです。
英語でいう「write」ですね。
また、日記や小説などの文章のときも「書く」といいます。
「描く」「画く」は広辞苑で一緒に載っていました。
意味は、以下のとおりです。
①物の姿や形を絵にあらわす。
②文章や音楽などに表現する。描写する。
③姿やイメージを想像する。
③は「理想像を心に描く」というように使います。
「描く」「画く」は絵画や図形を表すときに使います。
「描く」と「画く」は同じ意味なのですが、あえて区別するのであれば、「描く」は絵や図であらわすこと、「画く」は物の形を写して絵にすることです。
つまり「描く」は「描写(心に感じたものを芸術的に表現すること)」という描の付く言葉があるとおり、絵や音楽など芸術的なものに使います。
一方の「画く」は、「画像」や「映画」といった画の付く言葉があるとおり「写す」イメージです。
ですが、現在は「画く」はほとんど使われていません。
2.「かく」の英語「draw」「paint」「sketch」「write」はどう違う?
「かく」の英語には「draw(ドロー)」「paint(ペイント)」「sketch(スケッチ)」「write(ライト)」があります。
それぞれの違いがこちら。
書く
【draw】
描く、鉛筆やペンなどを使って絵を描く
【paint】
ペンキを塗る、塗料(絵の具)で描く
【sketch】
写生する、略図をかく
「書く」は「write」、「描く」と「画く」は明確に分けるのは難しいですが、あえて分けるとしたら、「描く」が「draw」と「paint」、「画く」が「sketch」です。
もちろん、「sketch」を「描く」と訳すこともあります。
「draw」と「paint」の違いは、ペンで描くのが「draw」、塗料をつけた筆で描くのが「paint」です。
3.「かく」の語源は?
「書く」の語源は、「掻く(かく)」です。
「掻く」は、「かゆいところをかく」や「引っかく」のかくです。
昔、ペンや紙がなかった時代は、土や木、石などに木の枝やナイフ、爪などでひっかきながら記号や文字を記していました。
このため、記号や文字を記すことを「かく(掻く)」というようになり、のちに「書く」という漢字が使われるようになったのです。
「書く」は「書く」でも、「書きあらわす」という意味で「表記」という言葉があります。
「表記」に似た言葉で「標記」もあるのですが、「表記」と「標記」の違いをご存知ですか?
もしよかったら、下の記事を覗いてみてください。
まとめ
以上が、「書く」と「描く」「画く」の違いなどについてでした。
「書く」は文字や記号を記すことで、絵や図形には「描く」「画く」を使います。
「描く」と「画く」はほぼ同じ意味ですが、区別するときは「描く」は芸術的なもの、「画く」は「写す」イメージです。
文字を書く時は、「書体」というものがあります。
書体もいろいろありますが、「行書」「草書」「楷書」のそれぞれの違いをご存知ですか?
詳細については、下の関連記事をご覧ください。