「接続」と「連結」。
すごく似ているのですが、この違いって…。
「電車の接続」
「電車の連結」
どっちも、有りますよね…。
では、何がどう違うのか…。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみました!
実は、「電車の接続」と「電車の連結」では意味が全く違いますよ!
本記事では、「接続」と「連結」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「接続」と「連結」の意味の違い!
最初に、「接続」と「連結」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「連結」とは、お互いに結びつくことで、お互いが離れないようにすることが目的。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「接続」の意味とは!
「接続」は、お互いがつながることで、お互いの連絡関係をつくることが目的。
ポイントは、「つながる」と「連絡関係」という部分。
ちなみに、「連結」の方は「つながる」ではなく「結びつく」、「連絡関係」ではなく「離れないように」です。
「つなぐ」と「結ぶ」の違いから説明しますね。
「つなぐ」と「結ぶ」はほぼ同じ意味なのですが、若干の違いもあります。
たとえば、陸上のリレー競技で「バトンをつなぐ」とはいいますが、「バトンを結ぶ」とはいいませんよね。
まさにこれが違いです。
逆に、「靴ひもを結ぶ」といいますが「靴ひもをつなぐ」とはいいません。
また、「リボン結び」はあっても「リボンつなぎ」はありませんよね。
要するに「接続」は、「バトンをつなぐ」「タスキをつなぐ」といったように、「つながって」「連絡関係」ができるということ。
具体的には、「電車の接続」とか「電気コードの接続」といった使い方をします。
「電車の接続」は、乗り換えのための連絡関係のこと。
そして、「電気コードの接続」は電気の連絡関係をつくるためのものです。
②「連結」の意味とは!
「連結」は、お互いに結びつくことで、お互いが離れないようにすることが目的。
そして、「連結」のポイントは「結びつく」と「離れないように」です。
「結ぶ」ということは、「靴ひもを結ぶ」「リボン結び」というように、そもそもが「離れないように」することが目的。
ですから、「つながる」ことで「連絡関係」をつくる「接続」とは、目的が全く違うということです。
ちなみに、まぎらわし言葉で「縁結び」があります。
この「縁結び」は、一見「連絡関係」と思われるかもしれませんが、実はそんな薄っぺらなものではありませんよ。
「連絡関係」など、「縁結び」が無くても可能です。
これは、良い縁を結びつけて離れないようにするもの。
「連結」は、電車の「車両を連結させる」といった使い方をします。
これは、車両間を人が行き来できる「連絡関係」もありますが、最大の目的は車両を同時に移動させること。
要するの、車両と車両を「離さないように」することです。
③「接続」と「連結」の違いを整理!
それでは、ここで一度「接続」と「連結」の違いを整理します。
お互いがつながることで、お互いの連絡関係をつくるのが「接続」。
お互いに結びつくことで、お互いが離れないようにするのが「連結」。
「つないで連絡関係」と「結んで離れないように」の違いです。
2.「接続」と「連結」の辞書での意味!
続いて、辞書による「接続」と「連結」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「接続」の辞書での意味!
【接続】
・つながること。つなぐこと。「電車の―が悪い」「水道管を―する」
引用元:旺文社国語辞典
説明どおりですね。
ちなみに、例文の「水道管の接続」は、水の連絡関係をつくるということです。
②「連結」の辞書での意味!
【連結】
・たがいにつなぎ結ぶこと。結びつくこと。「列車の―」
引用元:旺文社国語辞典
こちらも、説明したとおりの内容ですね。
3.「接続」と「連結」の使い方!
次に、「接続」と「連結」の使い方を例文で紹介します。
①「接続」の使い方!
・2020年3月21日から路面電車の南北接続を開始。
・インターネットに接続された防犯カメラ。
・中央自動車道と首都高速の接続部分となる高井戸インターチェンジ。
・ガス配管に使用される機器接続ガス栓の製造販売に新規参入。
②「連結」の使い方!
・回転差があるため歯車と連結しようとしても歯がかみ合わない。
・モジュール型製造装置を連結したコンビニサイズの連続生産設備。
・連結装置の地面への接触を防止する。
・北海道で運行される観光列車に連結される予定。
4.「接続」や「連結」には似た意味の言葉がたくさんある!
「接続」や「連結」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「接続」と「連結」の意味の違いと使い分けについてでした。
「接続」は、お互いがつながることで、お互いの連絡関係をつくることが目的。
「連結」は、お互いに結びつくことで、お互いが離れないようにすることが目的。
「接続」は連絡関係で、「連結」は離れないようにすることが目的です。