我が家では、「白ブドウ」を「マスカット」と呼んでいます。
ですから、「マスカット」と「白ブドウ」は同じ物という位置づけ…。
ですが、実は違う物らしいです…。
恥ずかしい…(*ノωノ)
これまでの人生、ずっと間違って使っていました。
ということで、今回は「白ブドウ」と「マスカット」の違いなどについて調べてみました。
1.「白ブドウ」と「マスカット」の違いは?
ブドウの種類は、全世界で1万種類以上あるといわれています。
たくさんの種類がありますので、大きくグループで分類しているのですね。
では、その分類方法から説明します。
①果皮の色の違いで分類!
ブドウの分類方法は様々なのですが、その中の一つで果皮の色で分類す方法があります。
そして、ブドウは果皮の色で「黒」「赤」「白」に分類されます。
このうち、「白」に分類されるのが「白ブドウ」なのですね。
「白」といっても、実際には「黄緑色」です。
この白ブドウの中の一つのグループが「マスカット」なのです。
ちなみに、「黒」のブドウでは「巨峰」、「赤」のブドウでは「デラウエア」などが有名です。
白ブドウの特徴は香りの高さと、適度な酸味です。
黒ブドウや赤ブドウは、酸味よりも甘味の方が強くなるのです。
②香りの違いで分類!
また、ブドウは香りの違いで分類する方法もあります。
ブドウの香りは、大きく「マスカット香」「フォクシー香」「香りなし」の三種類に分類されます。
「マスカット香」はヨーロッパのブドウが由来した香りで、それこそ「マスカット」の香りですね。
また「ムスク」、つまりジャコウジカ(麝香鹿)やジャコウネコ(麝香猫)の香りに似ています。
この「マスカット香」があるブドウは、「マスカット」のグループに分類されます。
それから、「フォクシー香」はアメリカのブドウが由来した香りで、「ナイアガラ」や「デラウエア」がその代表品種です。
香りをわかりやすく表現すると、ブドウジュースの香りです。
「フォクシー香」ですので「フォックス(狐)」なのですが、なぜ「狐」なのかは不明です。
ちなみに、「フォクシー香」はヨーロッパではあまり好まれません。
また、「白ブドウ」の分類でありながら、「マスカット香」がしない「ハニービーナス」などはマスカットではありません。
③マスカットとはどんなブドウ?
「マスカット」とは、前の説明のとおり、「マスカット香」のするブドウのグループを指しています。
そして、その多くが黄緑色の果皮ですので「白ブドウ」の分類に含まれます。
「シャインマスカット」や「マスカット・オブ・アレキサンドリア」などがありますが、通常「マスカット」というとこの「マスカット・オブ・アレキサンドリア」のことを指す場合が多いです。
ただし、「マスカット」の名前がついたブドウの中にも「赤ブドウ」の分類のものもあります。
それは「紅マスカット」という品種で、元々黄緑色だった「マスカット・オブ・アレキサンドリア」が突然変異で赤い色になったものです。
色は赤なのですが、香りや味は「マスカット・オブ・アレキサンドリア」をそのまま受け継いでいますので「マスカット」のグループになります。
2.「白ブドウ」は「白ワイン」の原料なの?
白ワインの原料には多くの白ブドウが使われています。
たとえば、「シャドルネ」や「ソーヴィニヨン・ブラン」、「リースリング」などがありますね。
ですが、白ワインの原料は全て「白ブドウ」というわけではありません。
黒ブドウや赤ブドウも白ワインの原料になります。
白ワインの製造方法は、赤ワインとは違い果皮や種を取り除いてつくられます。
ブドウも、皮をむくと赤や黒ではなくなりますよね。
つまり、果皮や種を取り除くことで色素がなくなるのです。
ちなみに、赤ワインの原料は主に黒ブドウです。
そして、その果皮や種を取り除くことなくつくられますので、その色素がワインの色になるのです。
「白ワイン」「赤ワイン」「ロゼ」「シャンパン」の違いについては、下の関連記事をご覧ください。
まとめ
以上が、「白ブドウ」と「マスカット」の違いなどについてでした。
「白ブドウ」の中の一つのグループが「マスカット」、マスカットはマスカット香があるのが特徴です。
白ブドウのグループであっても、マスカット香がないものはマスカットではありません。