「工具」と「道具」。
似ています…。
といいますか、「工具」と「道具」って同じでは…??
でも台所で使う「フライパン」は、台所で使う「道具」ですが…。
「フライパン」は「工具」とはいいません…。
ということは、「工具」と「道具」には違いがあるということ…。
そんなわけで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
やはり、「工具」と「道具」には違いがありました!
本記事では、「工具」と「道具」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「工具」と「道具」の意味の違い!
まずは、「工具」と「道具」の意味の違いを端的にお伝えします。
「道具」とは、物を作ったり仕事をしたりするのに用いる器具のこと。
一言であらわすと、こういった違いです。
それでは、さらに詳しく紐解いていきますね。
①「工具」の意味とは!
「工具」は、工作に使うための器具のこと。
ポイントは「工作に使う」という部分。
では、「工作」とは何か?ですよね。
「工作」は、小学生時代に経験する「図画工作」の「工作」のこと。
その他にも、家やビルなどをつくることも「工作」といいます。
要するに、何らかの器物をつくること、それが「工作」。
そして、そういった「工作」をするための器具が「工具」ということになります。
たとえば、家の建築に使う「かなづち」や「のこぎり」。
こういった物は、家を「工作」するための「工具」です。
他にも、「車」「電気製品」「機械」などをつくるための器具も「工具」。
ですから、「ペンチ」や「ニッパー」、「カッター」なども「工具」ということになります。
②「道具」の意味とは!
「道具」は、物を作ったり仕事をしたりするのに用いる器具のこと。
ですから、料理をつくる時に使う「鍋」や「フライパン」は「道具」です。
それから、仕事をする時に使う「定規」や「消しゴム」なども「道具」の1つ。
ちなみに、「物をつくる」ための器具が「道具」ですので、「工作」をするための「工具」も「道具」といえます。
ですから、家をつくるための「かなづち」や「のこぎり」は「工具」ですが、「道具」でもあるということ。
つまり、「工具」は「道具」の中の1つということです。
広い意味の「道具」があり、その中に「工具」があるということですね。
③「工具」と「道具」の違いを整理!
それでは、ここで一度「工具」と「道具」の違いを整理します。
工作に使うための、「ニッパー」や「カッター」といったものが「工具」。
物を作る「ニッパー」や「カッター」、仕事をしたりするのに用いる「定規」や「消しゴム」といったものが「道具」。
広い「道具」の意味があり、「工具」はその中の1つということです。
2.「工具」と「道具」の辞書での意味!
続いて、辞書による「工具」と「道具」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「工具」の辞書での意味!
【工具】
・工作に使う器具・道具。
引用元:旺文社国語辞典
説明どおりの内容です。
②「道具」の辞書での意味!
【道具】
①物を作ったり仕事をしたりするのに用いる器具。「大工―」
②一般の器具や家具。調度。「家財―」
③能狂言や演劇の大道具・小道具。
④体に備わっている部分の称。特に、目鼻立ち。「顔の―が整っている」
⑤他の目的のために利用されるもの。手段。方便。「交渉の―に使える情報」
引用元:旺文社国語辞典
意味①から意味③までは、説明どおりです。
意味④は比喩的な使い方で「目鼻立ち」のこと。
意味⑤も比喩的な使い方、「条件」のことですね。
3.「工具」と「道具」の使い方!
次に、「工具」と「道具」の使い方を例文で紹介します。
①「工具」の使い方!
・金属切削加工用の工具に複数のセンサーを搭載する。
・たまにしか使わないような電動工具をレンタルする。
・先端に超硬合金がとりつけられている建設工具。
・ニッパーやヤスリを含む模型用工具を揃える。
②「道具」の使い方!
・テレビ、炊飯器、椅子などの家財道具を次々に運び出す。
・カラスは道具使いの名人で有名。
・すし飯をつくるための基本的な道具を揃える。
・指導員から工作道具や工作機械の基本的な扱い方を学ぶ。
4.「工具」や「道具」には似た意味の言葉がたくさんある!
「工具」や「道具」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
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ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「工具」と「道具」の意味の違いと使い分けについてでした。
「工具」は、工作に使うための器具のこと。
「道具」は、物を作ったり仕事をしたりするのに用いる器具のこと。
器物をつくることが工作ですが、料理をつくることは工作ではありません。