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「本年」と「今年」の違いと使い分けを解説!年賀状/ビジネスでは?

更新日:

 
年賀状を書くとき、「今年もよろしくお願い申し上げます」なのか「本年もよろしくお願い申し上げます」なのか、どちらで新年の挨拶をしようか悩みますよね。

特に、上司や取引先への年賀状では新年早々失礼があってはいけませんから、正しい挨拶をしなければいけません。

ということで、今回は「本年」と「今年」の違いや使い分けなどについて調べてみました。
 

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1.「本年」と「今年」の違いと使い分けは?

「本年」「今年」も意味は同じ、「今年:現在を含むこのとし。こんねん。(広辞苑より)」のことです。

ですから、年賀状では「今年もよろしく」「本年もよろしく」どちらも正しいです。

ただ、「今年」よりも「本年」の方が丁寧でかしこまった言い方です。

したがって、目上の人や取引先への年賀状では「本年もよろしくお願い申し上げます」と書きます。

年賀状の見本や印刷業者の見本を見ると、大体「本年もよろしくお願い申し上げます」になっているのはこのためです。

また年賀状以外でも、ビジネスでの礼状や挨拶状なども「本年」を使用するのがベストです。

【本年】
・丁寧でかしこまった使い方

【今年】
・格式ばらない使い方

 


 

●「本年」と「今年」の具体的な使い分け!

「本年」を使用する場面は具体的には以下のとおりです。

【「本年」を使用する場面】
・自分の上司に対する年賀状
・目上の人に対する年賀状
・ビジネス関係者への年賀状

 
当然ですが、自分の上司や目上の人に対しては丁寧な接し方が必要です。

特に、ビジネス関係者の場合は年賀状以外にも、連絡用の文書や電子メールでのやり取りも多いです。

ビジネス関係者の場合は、年明けの最初の業務連絡の際は、「本年もよろしくお願いいたします」といった挨拶文を忘れずに入れましょう。

本年1

一方の、「今年」を使用する場面は具体的には以下のとおりです。

【「今年」を使用する場面】
・同年代の親しい友人に対する年賀状
・会社の同期
・学校の同級生

 
こういった親しい間柄になると、かしこまった言葉を使うことで、相手は「あれっ?」となってしまうこともあります。

つまり、かしこまることで逆に親しみやすさが薄れてしまうのですね。

ですが、親しい間柄だから「本年」は使うべきではない、ということではありません。

「親しき中にも礼儀あり」という言葉があるとおり、「本年」を使うのは間違いではありません。
 


 

2.「本年度」「今年度」と「本年」「今年」の違いは?

「本年」や「今年」のほかに、「本年度」や「今年度」といった言葉もあります。

つまり、「年」と「年度」の違いですね。

この違いは以下のとおりです。

【年】
・1月1日~12月31日

【年度】
・4月1日~3月31日

 
あらわしている期間が全く違いますが、「年度」とは1年のもう一つの区切りということで、法律で決められています。

「本年度」と「今年度」の違いも、「本年」と「今年」と同様に、「本年度」の方が丁寧でかしこまった使い方になります。

しかし、「本年度」も「今年度」もそれほど大きな差はありません。

かしこまる場面であっても、「今年度」も様々な場面で普通に使われています。

ですから、取引先だからといって、必ず「本年度」を使わなくてはいけないということではありません。

それから、「年度」を使用する上で気を付けなくては1月1日~3月31日の期間。

この期間の「今年」と「今年度」では、示す期間が全く違います。

間違いやすいので以下の具体例を参考にしてください。

【2019年2月15日時点の「今年」と「今年度」】

【今年】
・2019年1月31日~2019年12月31日

【今年度】
・2018年4月1日~2019年3月31日

 
年賀状に、「本年度」や「今年度」は使わないように注意してくださいね。

年号1
 

3.「去年」「昨年」「旧年」「前年」の違いや使い分けは?

年賀状では(年賀状でなくてもよいですが)、「本年もよろしく」の前にもう一つ決まり文句がありますよね。

去年お世話になったお礼の言葉です。

こちらも、「昨年はお世話になりました」か「旧年中はお世話になりました」なのか、悩みどころです。

ということで、「去年」「昨年」「旧年」「前年」の使い方をまとめました。

①去年

「去年」とは、「今の年から見て、そのすぐ前の年。昨年。こぞ。(広辞苑より)」のことです。

会話やメールなどで、「去年はどうだったっけ?」「去年はこんなことがあったね」というように日常的によく使う言葉ですよね。

ただ、日常的によく使う分、丁寧さや敬う気持ちを込めるのは難しいです。

かしこまったシーンでは「去年」は避けた方がよいでしょう。

年賀状でも、「去る年」と新年早々「去る」を使うのは縁起が悪いということからやめた方がよいです。

②昨年

「昨年」も意味は「去年」と同じです。

ただし、「昨年」「去年」より改まった表現です。

ですから、年賀状や、かしこまったシーンでは「昨年はお世話になりました」というように、去年ではなく「昨年」を使います。

本年2

③旧年

「旧年」も去年や昨年と意味は同じですが、こちらは、新年を迎えた際に前の年を表す新年の季語です。

そして、「昨年」よりもさらに丁寧でかしこまった言い方です。

ですから、年賀状では「昨年はお世話になりました」の代わりに「旧年中はお世話になりました」と書くことが多いです。

年賀状見本でも大体、「旧年中」になっていますね。

新年の季語なので、年賀状以外では基本的には使いません。

④前年

「前年」は、これまでの3つとは意味が違います。

「前年」とは基準年の前の年を表す言葉です。

「開業した年の前年」というように使います。

また、「前年の成績」「前年比○%」というように基準年とその前の年を比較する際に使います。

つまり、「前年」は年賀状や挨拶などでは使いません。
 

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「年号」と「元号」に関しては、下の記事をご覧ください!

「年号」と「元号」に違いはあるの?意味や使い分けは?由来は?

 
 

まとめ

以上が、「本年」と「今年」の違いや使い分けなどについてでした。

年賀状でいえば、友人や親しい人には「昨年はお世話になりました。今年もよろしくね」、目上の人や取引先に送る年賀状では「旧年中はお世話になりました。本年もよろしくお願い申し上げます」と新年の挨拶をします。

ビジネス文書でも「今年・去年」ではなく、「本年・昨年」を使いましょう。

下は年賀状挨拶状などでよく使う、言葉の使い方に関する記事です。

もしよかったら、参考にしてください。

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下は、年賀状をやめる方法についての関連記事です。

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