年末の忙しい時期、あれやこれやとやっているうちについうっかり忘れてしまうのが年賀状!ですよね。
また、印刷した味気ない年賀状をやりとりするだけの付き合いならいっそ年賀状をやめてしまいたいと考えている方もいるかもしれませんね。
何事も始めることより終わらせることの方が難しいもの、年賀状もそうです。
惰性で続けているのは、やめるエネルギーよりも「面倒くさいなあ」とぼやきながらでも続ける方が楽だからではありませんか?
このような惰性は今年で終わらせましょう。
ここでは、年賀状をやめる方法をご紹介します。
1.年賀状をやめるタイミングは?
年賀状をやめるのに最適なタイミングはいくつかあります。
・不幸があったとき。喪中はがきを出した翌年は年賀状のやめどきです。
・退職や転職、離婚などにより人間関係に変化があったとき。
・引越しなどで住所が変わったとき。
このようなときには、自然消滅の形で年賀状をやめることができます。
年賀状をやめたいときには、年末に年賀状を出さず、正月に届いた分だけ年賀状(1月7日以降は寒中見舞い)を返しましょう。
また、年賀状をやめたいときには、以下のタイミングで年賀状をやめることを相手に伝えておくとよいです。
・直接相手に会ったとき、年賀状を出さないことを相手に伝える。
・暑中お見舞いやお歳暮、クリスマスカードなどに年賀状を出さない旨を書いておく。
・年賀状や寒中見舞いに「来年以降は年賀状を出さない」旨を書いておく。
年賀状は早い方では、12月初旬から準備を始めます。
なので、タイミング的に可能なのであれば、年賀状を出さないときには12月初旬までに相手に伝えておきましょう。
一番丁寧なのは、年賀状や寒中見舞いに、来年以降の年賀状について一言書いておくことです。(寒中見舞いは問題ありませんが、年賀状に関しては人によって失礼と感じる人もいるので要注意です。詳しくは次項を参照。)
【「年賀状」を止める方法とマナー、年末はゆっくりしよ!】
2.年賀状をやめる文例は?
年賀状や寒中見舞いで「来年以降は年賀状は出さない」旨を伝えたいときには、以下のように書いておきましょう。
・大変申し訳ありませんが、○○(一身上の都合、など)により、今年限りで年賀状を出さないことにいたしました。今後もお元気でお過ごしくださいますよう、お祈りいたします。
また、正月に来た年賀状に対し寒中見舞いで返すときには、
・一身上の都合により本年度より皆様との年末年始の挨拶を控えさせていただいています。
新年の挨拶である年賀状で、「今後の付き合いをしない」と書くのは失礼であると考える方もいます。
正月に来た年賀状に対しては、年賀状ではなく寒中見舞いで返し、そこに「今後は年賀状は出さない」ということを書いておくのがおすすめです。
また、年賀状をやめるときには「やめる」旨をはっきり相手に伝えるよりも自然消滅の形でやめる方が角が立ちません。
誰だって「今後は付き合いをしない」と言われれば、不快ですので。
「なんとなく」終わっていくのが一番です。
なので、「来年以降は年賀状をやめたいな」というときには、最後の年賀状に「年賀状をやめる」という文言は書かず、さらに「本年もよろしくお願いいたします」も抜いて、相手の健康やご多幸を祈る文言だけを書いておきましょう。
察しのよい方なら、「今年もよろしく」の文言がないのを見て「もう年賀状の付き合いはしないのだな」と気付いてくれます。
次の正月からは、届いた年賀状にだけ年賀状や寒中お見舞いを返します。
こうすれば、年々届く年賀状が減り、数年で自然に年賀状をやめることができますよ。
もしよかったら、参考にしてください。
★「本年」と「今年」の違いと使い分けを解説!年賀状/ビジネスでは?
★「お喜び」と「お慶び」公文書ではどっち?ビジネス文書ではどれ?
★「宜しく」と「よろしく」の使い分けと違い!ビジネスではどっち?
まとめ
以上が、年賀状をやめる方法でした。
年賀状をやめたいときには、はっきり相手に「やめる」と伝えず、自然消滅の方向で徐々にやめていくのがおすすめです。
相手に「やめる」ことをはっきりと伝えるときには、伝えた方に気を付けてください。
「○○様との年末年始の挨拶を控えさせていただきます」では、まるで○○様にだけ年賀状を出さないみたいですよね。
これでは○○様もむっとしてしまいます。
「皆様と」あるいは「どなたさまとも」と書き、○○様だけでなく誰とも年賀状の付き合いをしないということを相手にきちんと伝えましょう。