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「迎える」と「向かえる」の違いとは?明快に解説!驚きの結末が!

      2018/07/21

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「お客様をむかえる」「とうとう、本番の日をむかえてしまった」「敵をむかえうつ」「9回裏をむかえる」、「その日、その時間だったらそっちにむかえるよ」これらの「むかえる」は「迎える」でしょうか?
それとも「向かえる」?
両者をきちんと使い分けることができますか。
ということで、今回は「迎える」と「向かえる」の違いや使い分けについて調べてみました。
 

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1.「迎える」と「向かえる」の違いは何?

まずは、広辞苑で「迎える」を調べます。

【迎える】

①立ち出て人の来るのを待つ。

②ある時期を目前にする。

③呼び寄せる。招く。

④家族の一員として招く。

⑤仏が浄土へよび入れに来る。

⑥敵が来るのを待ち受けて防ぐ。

⑦他人の気持・意向を受け入れる。迎合する。

 
意味が7種類もあるのですが、「人や計画などの何かが自分の方向に対してやって来るのを受け入れる」といった意味では全て共通しています。

「迎える」の「迎」の字は、新人が自分の職場にやって来るときに行う「歓迎会」や、自分の方向にやって来るミサイルを打ち落とすときの「迎撃ミサイル」といった使い方をします。

まさに、何かが自分の方向にやって来るといった意味ですね。

そしてもう一方の「向かえる」を引いてみると……ない!

「向かえる」という言葉は広辞苑にはないのです。

というのも、「向かえる」は一つの言葉ではないということ!

「向かえる」の正しい使い方は、「向かう+れる(可能)」で「向かうことができる」「向かうことが可能である」といった意味で使います。

ですから、「その日、その時間だったらそっちに向かえる(向かうことができる)よ」といった使い方をします。

つまり、ある動詞の後に「れる」「られる」「える」などが付くことで、「○○することが可能」という意味になるのですね。

似た使い方はほかにもあります。

「買う」+「える」=「買える」
※買うことができる。

「着る」+「られる」=「着られる」
※着ることができる。

 
ですから仮に「お客様を向かえる」と書いてしまうと、「お客様を向かうことができる」というおかしな意味になります。

ちょっと余談ですが、「向かう+れる・られる(受け身)」という意味で「向かえる」という使い方もあるのでは?と思いますよね。

ですがこの場合は、「向かう」の受け身が「迎える」なので、このときには「迎える」を使います。

ちなみに「迎える」を「迎う」といった使い方はしません。

ということで、前書きの答えがこちら。

・お客様を迎える

・とうとう、本番の日を迎えてしまった

・敵を迎え撃つ

・9回裏を迎える

・その日、その時間だったらそっちに向かえるよ

 
迎える1
 

2.「迎える」と「向かう」は視点・方向性の違い?

「迎える」と「向かう」、「迎」と「向」は一つの現象を別の視点から見ているだけともいうことができます。

つまり、目的地に移動している側からみれば「向かう」、目的地でそれを待ち受けている側からみれば「迎える」なのです。
 

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なので、「敵を迎え撃つ」という場合には、敵が向かってくるのを陣地などで待ち受けること、射程距離に入ったら一斉に撃ったり、出撃します。

「敵を向かえ撃つ」というのは、実際にはこのように書くことはありませんが、もし「向かえ撃つ」と書いた場合、漢字の意味からのイメージでは「自分が敵の陣地に移動して撃つ」になります。

また、「明日を迎える」と「明日に向かえる」では、意味が違いますよね。

「明日を迎える」は「明日が来るのを待ち受けている」または「新しい一日が始まるのを受け入れる」という意味ですが、「明日に向かえる」となると……「未来に希望なんてない」と言っていた人がどうにか絶望から立ち直りとりあえず明日に向かうことができるようになったという意味で使います。

ということで、整理しますね。

「迎える」と「向かえる」は視点や方向性の違いです。

相手や時間などが、自分の方向へやって来る自分が「迎える」

自分がある方向へ進んで行くことができる自分が「向かえる」

つまり自分を視点にした場合、「迎」が「来る」で、「向」が「行く」です。

迎える2
 

3.では「むかえに行く」は?「行く」が入っているし!どっち?

「むかえに行く」の場合は、「行く」が入っていますので、自分が相手の方向へ移動します。

自分が相手の方向へ移動しますので、「向かう」?と思ってしまいますよね。

ですが、これは間違い。

「むかえに行く」は「迎えに行く」、つまり「迎」が正しいのです。

「迎えに行く」ということは、時間短縮を狙い自分が出向いて、そこで相手を迎えるという意味なのです。

具体的な例は以下のとおりです。

外国から帰国する友人は、空港から自宅まで移動する手段がありません。

そこで自分は、マイカーで友人を空港から自宅まで送り届けようとします。

この時、自分は友人に対して「迎えに行くよ!」と連絡します。

そして自分は迎えに行きました。

 
確かに自分は空港へ「向かう」のですが、この場合の「迎えに行く」の意味は、外国から帰国する友人を日本で「迎える」という意味なのです。

ということで、「むかえに行く」は「行く」が入っているのですが「迎えに行く」が正しい使い方です。

関空の第一ターミナル1
 

4.「迎える」と「向かえる」の具体的な使い方!

それでは、「迎える」と「向かえる」の実際の使い方を紹介します。

【迎える】

・今日宿泊予定だった常連のお客様を迎える。
(お客様がやって来る)

・やっと楽しみにしていた映画の公開日を迎える。
(公開予定がやって来る、近づいて来る)

・来週にはとうとう定年を迎えることになる。
(定年の予定日がやって来る、近づいて来る)

・眠ることができなかった彼は、とうとう朝を迎えてしまった。
(朝がやって来た)

【向かえる】

・14時ころにはそちらの集合場所へ向かえると思います。
(集合場所へ向かうことができる)

・職場のメンバーが団結し、良い方向へ向かえるようにする。
(良い方向へ向かうことができるようにする)

・一度集中すると、12時間もパソコンに向かえる。
(パソコンに向かうことができる)

・約束まで1時間しかないが、それでも向かえるルートは。
(向かうことができるルート)

・これほど努力したらどんな困難にも立ち向かえる。
(立ち向かうことができる)
 

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まとめ

以上が、「迎える」と「向かえる」の違いや使い分けについてでした。

「向かえる」とは、「向かう」と「られる(可能)」が合わさった言葉であり、「向かえる」という言葉では辞書にはのっていません。

「向かえる」は「向かうことができる」という可能の意味で使用する場合に使います。

人や計画などの何かが自分の方向に対してやって来るのを受け入れる場合は、「迎える」を使います。

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