自宅には斧(おの)はありますか?鉞(まさかり)は?鉈(なた)はどうでしょう。
我が家にはどれもあるのでしょうが(つい最近まで薪を割っていた家なので)、納屋や倉庫を覗いても私にはどれが斧でどれが鉈なのか、いまいちわかりません。
さすがに、のこぎりはわかるんですけどね(^^;)
ということで、今回は斧やまさかり、鉈の違いや用途について調べてみました。
1.「斧(おの)」とは?
斧とは「木を伐(き)りまたは割るのに用いる道具。楔形(くさびがた)の堅牢な鉄の刃に堅い木の柄をつけたもの。よき。狭刃(せば)。(広辞苑より)」だそうです。
言葉で説明されても、分かりにくいですよね。
一般的な斧とはこのようなものです。
木を伐ったり薪割りをするのに使います。
また武器や宗教的な儀式で使われることもあります。
上記のとおり、斧は「ヨキ」ということもあります。
【薪割り 斧を比較】
2.「鉞(まさかり)」とは?
鉞(まさかり)とは、「斧に似た大形の道具。おもに木を伐るのに用い、また、古代には兵器・刑具にも用いた。」とのことです。
【まさかり】
斧と鉞の違いは刃先の幅です。
幅が広いのが鉞、狭いのが斧です。
刃の形も、上の写真のとおり持ち手側の方にのびてきている感じですね。
そして、斧の方が柄の長さや重さがあり、鉞が小ぶりで軽いです。
ですから、斧は両手で持つことが多いのに対して、鉞は片手で扱うことができます。
斧の小型のものを鉞ということもあります。
用途は斧とほぼ同じです。
金太郎が担いでいるのが鉞です。
なぜ斧じゃなくて鉞なのか……子供だったから斧よりも小さな鉞だったのかな。
さすがの金太郎も斧は担げなかったのか(´・ω・`)
3.「鉈(なた)」とは?
鉈とは、「短く厚く、幅の広い刃物。薪などを割るのに用いる。」ものです。
【鉈】
商品によって大きい鉈もありますが、どちらかといえば斧や鉞と比較しても小さいものが多いですし、形状も全く異なります。
どちらかというと、包丁に似ています。
鉈は種類や用途が色々です。
一般的な鉈は、庭木の枝を落としたり細い薪を割るのに使います。
鉈でぱっと頭に浮かぶのは、マタギが使う剣鉈かもしれませんね。
狩りで山中に入ったときに邪魔な枝や草を払ったり、獲物を解体するのに使います。
斧と鉈を比較した動画を貼っておきます。
【斧vs鉈】
「鋤(すき)」と「鍬(くわ)」の違いについては、下の関連記事をご覧ください。
まとめ
以上が、斧やまさかり、鉈の違いや用途についてでした。
まさかりとは、形状の若干の違いはありますが小型の斧のことです。
鉈は色々な形があります。
キッチンの包丁のようなものですね。
切る食材や食材のサイズに合わせて包丁を選ぶのと同じように、鉈も用途に合わせて選びます。
同じ刃物でも「刀」については下の記事をどうぞ。