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「卒業」と「修了」の違いを解説!意味の違いや使い分けは?

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「卒業」というと、小学校や中学校などの勉強を全て終えること。

でも「卒業」と似た言葉で「修了」があります。

ときどき、「修了証書」というような使われ方をしますよね。

「卒業」と「修了」、いったいどういった違いがあるのでしょうか…。

ということで、今回は「卒業」と「修了」の意味の違いや使い分けなどについて調べてみました。
 

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1.「卒業」と「修了」の意味の違いや使い分けは?

まずは、「卒業」と「修了」を広辞苑で調べます。

【卒業】
①一つの業をおえること。
②学校の全課程を履修しおえること。
③比喩的に、ある程度や段階を通り越すこと。

【修了】
・一定の課業を修めおえること。

 

①「卒業」の意味と使い方!

「卒業」とは、②の意味のとおり、学校などの全課程を終えてその学校を離れることです。

この②の意味が、一般的に多く使われる「卒業」ですね。

たとえば、「小学校を卒業した」「体が弱く休みがちだったが、無事に高校を卒業することができた」といった使い方をします。

また①の意味で、一つの業を終えること、つまり学問や技術を学んで身につけるという意味もあります。

たとえば、「寿司の技術を学ぶために弟子入りしたが、晴れて卒業するまで10年かかった」といった使い方です。

さらに、③の意味のように、「卒業」を比喩的に表現し、ある段階を通り越すという意味で使うことがあります。

これは、「子供がオムツを無事卒業した」「アイドルの追っかけを卒業した」といった使い方です。

卒業式

②「修了」の意味と使い方!

一方の「修了」は、一定のある割り当てられた学問などを身につけて終えるという意味です。

必ず全課程を身につけるということではなく、ある一定の割り当てられた部分だけ身につければよいということ。

たとえば、「厨房機器の設置技能を身につけるため、1週間の短期講座を修了した」といった使い方をします。

③「卒業」と「修了」の違い!

大雑把に分類するならば、主に学校の全課程を身につけた場合は「卒業」、ある一定の学問を身につけた場合は「修了」といった使い分けになります。

ということは、「学校」の場合は「卒業」、「学業」の場合は「修了」といった使い分けもできます。

・学校→卒業
・学業→修了

 


 

2.大学は「卒業」なのに大学院は「修了」の理由は?

前項で解説しましたが、「学校」は「卒業」で、「学業」は「修了」です。

ですから、「小学校」「中学校」「高校」「大学」は卒業です。

ですが、「大学院」については「修了」を使います。

不思議なのですが、その理由について説明しますね。

挨拶

大学院の場合は、修士課程と博士課程があります。

そして各課程の単位を取得した後に、修士号の学位と博士号の学位を取得しなくてはいけません。

通常、修士号の学位はほとんどの大学院生が取得できます。

しかし、博士号の学位取得は非常に困難で、大学院在学中に所定の単位は取れても学位を取得できる人はほとんどいません。

そして、所定の単位は既に取得していますので、やがて大学院に在学できなくなります。

つまり、ほとんどの大学院生は、博士号の学位を取得しないまま大学院を去ることになるのです。

要するに、全ての学位を取得していませんので、「卒業」とはいえないのですね。

ですから、大学院を修了した人の多くは「修士課程修了」といった履歴書の書き方をすることになります。

これが、大学院の場合に限って「修了」を使う理由です。
 


 

3.「卒業」と「修了」の具体的な使い分けは?

「卒業」と「修了」の具体的な使い分けをご紹介します。

意味が似ているので紛らわしいですよね。

まずは、「修了」から。

①修了を使うケース

【専修学校】
専修学校とは、職業や実際生活に必要な能力を養成する学校で、幼稚園・小学校・中学校・高校・高専・大学・養護学校・盲学校・聾学校以外の学校のことです。
専修学校の場合は「修了」を使います。

【大学院】
大学院は前項で説明したとおり「修了」を使います。

【各種研修】
ある一定の研修ですので「修了」です。
たとえば、「臨床研修を修了した」といった使い方をします。

【各種講座】
これも一定の講座で「修了」です。

【各種プログラム】
ある一定のプログラムですので「修了」です。
たとえば、「ダイエットプログラムを修了した」といった使い方です。

続いて、「卒業」です。

②卒業を使うケース

【小学校~大学】
学校ですので「卒業」を使用。

【比喩的使用】
たとえば、「毎日欠かさなかったアルコールを卒業する」というような使い方です。

③まぎらわしい「卒業」と「修了」の使い分け!

あと、まぎらわしいのが卒業証書です。

卒業証書は、タイトルが「卒業証書」となっています。

これは、「学校」ですので当然「卒業」が使われます。

そして本文は、以下のとおり。

「あなたは、小学校の全課程を修了したことを証する」

「あなたは、本校の全課程を卒業したことを証します」

本文は、「修了」を使うケースと「卒業」を使うケースがあるのですね。

これは、「修了」は「課程」のことを指しているのに対し、「卒業」は「学校」のことを指しているということです。

意味は同じなのですが、まぎらわしいですね。

童謡1
 

4.「卒業」と「修了」、英語では?

「卒業」は英語では「graduation(グラディエーション)」です。

「修了」は和英辞典を引くと、「completion(コンプリーション)」です。

「complete(コンプリート)」の名詞ですね。

ですが英語圏では、大学院の修了は「completion」や「complete」よりも、「finish(フィニッシュ)」の方を使うようです。

【例】
I finished the master's course in showa women’s university graduate school.
(私は昭和女子大学大学院の修士課程を修了しました。)
 

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まとめ

以上が、「卒業」と「修了」の意味の違いや使い分けなどについてでした。

一般的には大学までは「卒業」を使い、大学院では「修了」を使います。

履歴書を書くときは、「卒業」と「修了」を間違えないように注意してくださいね。

また、学校以外の特定の研修や講座などは「卒業」ではなく「修了」を使います。

 

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