「壮年期」や「青年期」、よく出てくる言葉です。
ですが、いったい何歳のことを指しているのか?
そういった、年齢の定義ってわかりませんよね…。
ということで今回は「壮年期」の意味や定義、年齢などについて調べてみました。
1.「壮年期」の定義は?何歳?「青年期」との違いは?
「壮年期」とは、何か?まずは「壮年」を辞書で調べてみます。
・働きざかりの年ごろ。また、その年ごろの人。壮齢。
「年ごろ」といっていますので、はっきりと何歳から何歳までといった区分はないようです。
ちなみに、様々な辞書などを「壮年期」も含めて調べましたが、「30代~50代前半」といった説や、「20~25歳頃から 60~65歳頃までを指す場合が多い」といった説のように、ぼんやりとしていてハッキリとした年齢の定義はしていません。
ただし、人生の年齢区分について調べていましたら、様々な人物が年齢区分を提唱しているようです。
その中で、日本の行政機関、厚生労働省の年齢区分を紹介します。
・幼年期:0歳~5歳
・少年期:6歳~14歳
・青年期:15歳~29歳
・壮年期:30歳~44歳
・中年期:45歳~64歳
・前期高年期:65歳~74歳
・中後期高年期:75歳~
ということで、「壮年期」の年齢は「30歳~44歳」ということになります。
ちなみに、「青年期」は「15歳~29歳」までですね。
一応、「青年」も辞書で調べてみます。
・年の若い男女。若者。
厚生労働省では、「青年期」を「15歳~29歳」、「壮年期」を「30歳~44歳」定義していますが、辞書によると「青年」は「若者」で「壮年」は「働きざかり年頃」ということになります。
人間の身体的・精神的発達の面からいえば、「壮年期」は身体的にも精神的にも完成し、社会生活においても重要な時期です。
いわゆる「脂ののった」時期ですね。
ただし、壮年期は体や心が充実するのと同時に、身体的に老化が始まる時期でもあります。
2.提唱者別の人生の年齢区分は?
人生の年齢区分を提唱している人は、主に以下の4名です。
それに、静岡県が自治体として独自に年齢区分を発表しています。
・カール・グスタフ・ユング
(スイス:1875年~1961年)
・エリク・ホーンブルガー・エリクソン
(アメリカ:1902年~1994年)
・ドナルド・E・スーパー
(アメリカ:1910~1994)
・ダニエル・レヴィンソン
(アメリカ:1920年~1994年)
・静岡県
(参考:日野原重明氏1911年~2017年)
静岡県では、日野原重明氏の提唱する年齢区分を参考に作成しています。
では、それぞれの年齢区分を見ていきましょう。
・少年
・成年前期:~40歳
・中年:40歳~
・老人
カール・グスタフ・ユングは、ハッキリと年齢区分をしていませんが、40歳を人生の正午と定義しました。
つまり、人生の中間地点ということですね。
乳児期:生後~17ヶ月
幼児前期:18ヶ月~2歳
幼児後期:3歳~4歳
学童期:5歳~12歳
青年期:13歳~19歳
成人期:20歳~39歳
壮年期:40歳~64歳
老年期:65歳~
区分が細分化されましたね。
成長段階:0歳~15歳
探索段階:16歳~25歳
確立段階:26歳~45歳
維持段階:46歳~65歳
下降段階:60歳~
段階という言葉で区分しているのが特徴です。
児童期と青年期:0歳~22歳
成人前期:17歳~45歳
中年期:40歳~65歳
老年期:60歳~
特徴は、ハッキリとした年齢区分ではなく、区分が重なる年齢が存在することです。
幼年:0歳~5歳
少年:6歳~17歳
青年:18歳~45歳
壮年:46歳~76歳
老年:77歳~
さらに、壮年と老年を下のとおり細分化しています。
壮年初期:46歳~55歳
壮年盛期:56歳~65歳
壮年熟期:66歳~76歳
【老年】
初老:77歳~80歳
中老:81歳~87歳
長老:88歳~99歳
百寿者:100歳~
同じ日本なのですが、厚生労働省の「壮年期」と静岡県の「壮年」では、全く年齢が違います。
まとめ
以上が、「壮年期」の定義や年齢についてでした。
「壮年期」とは身体的にも精神的にも完成し、社会生活では重要な時期です。
年齢の区分については、様々な意見が存在するということですね。
ここはやはり、日本の厚生労働省の定義を軸にするべきでしょう。
厚生労働省では、「壮年期」の年齢を「30歳~44歳」としています。