「項目」と「科目」。
まぎらわしいです…。
ですが、普段使うのは「項目」が圧倒的に多く…。
「科目」は会計処理の時だけのような…。
ということは、「項目」と「科目」には違いがあるということか???
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみました!
意外な事実が判明しましたよ!
本記事では、「項目」と「科目」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「項目」と「科目」の意味の違い!
最初に、「項目」と「科目」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
ただし、「科目」には、学校教育の教科の区分という意味もあります。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「項目」と「科目」の意味とは!
「項目」と「科目」は、どちらも物事を小分けにした一つ一つのこと。
この意味は、お互いの共通点。
たとえば、「運転の安全確認」を小分けにすると、「①後方車両の動き②前方車両の動き③歩行者の動き④制限速度」といった、様々なものに分類されます。
この一つ一つ、つまり①から④までのそれぞれが「項目」であり、「科目」でもあるということ。
また、「予算科目」という言葉がありますが、これは「予算項目」といった呼び方もされます。
具体的には、「水道光熱費」「広告宣伝費」「消耗品費」など、たくさんありますよね。
これは、「勘定科目」といった呼び方をしますが、大きなくくりでは「予算科目」や「予算項目」と呼んだりします。
また、「勘定科目」が一般的ですが、まれに「勘定項目」といった使い方もされますよ。
②「科目」独自の意味とは!
「科目」は、「物事を小分けにした一つ一つ」という意味の他に、「学校教育の教科の区分」という意味もあります。
これは、学校の授業で習う、「国語」「社会」「理化」「体育」といったそれぞれのこと。
「五時間目の科目は国語です」といった使い方をします。
また、「美術と音楽は選択科目となっています」といった使い方も。
「項目」には、この意味はありません。
③「項目」と「科目」の違いを整理!
それでは、ここで一度「項目」と「科目」の違いを整理します。
ある物事を小分けにした一つ一つが「項目」と「科目」。
この部分では、「項目」と「科目」の意味は同じ。
ただし、学校教育の教科の区分という意味があるのは「科目」だけです。
2.「項目」と「科目」の辞書での意味!
続いて、辞書による「項目」と「科目」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「項目」の辞書での意味!
【項目】
・ある物事を内容の上から小分けにした一つ一つ。小分けにした箇条。「いくつかの―に分ける」
引用元:旺文社国語辞典
説明したとおりの内容です。
②「科目」の辞書での意味!
【科目】
①小区分した個々の項目。「勘定―」
②箇条。
③教科の区分。「選択―」
引用元:旺文社国語辞典
意味①と③は説明どおりです。
意味②は「箇条」となっていますが、「箇条」は分けて書き並べるという意味ですので、意味①とだいたい同じといえます。
3.「項目」と「科目」の使い方!
次に、「項目」と「科目」の使い方を例文で紹介します。
①「項目」の使い方!
・意欲という項目が諸外国と比べて著しく低い。
・さまざまな項目から企業の持続可能性を評価する。
・水道法で定められている水質の検査項目。
・協調性や独立性など、25項目の行動特性を分析。
②「科目」の使い方!
・財務諸表における表示科目。
・一般病院における診療科目数の動向。
・新テストの出題科目も内容もさらに変わりそうだ。
・令和元年度10月から必修科目として開講します。
4.「項目」や「科目」には似た意味の言葉がたくさんある!
「項目」や「科目」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
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ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「項目」と「科目」の意味の違いと使い分けについてでした。
「項目」と「科目」は、どちらもある物事を小分けにした一つ一つ。
ただし、「科目」には独自の意味があります。
それは、学校教育の教科の区分のこと。
「項目」と「科目」は、完全に一致するものではないということです。