この夏は冬瓜(とうがん)がたくさんできました。
なので、我が家は冬瓜地獄、来る日も来る日も冬瓜を食べています。
全然減りません(笑)
ところで、冬瓜は瓜の一種ですが、メロンもウリ科の植物ですよね。
メロンというと、甘くておいしいマスクメロンのイメージですが、スーパーに行くと「これ、瓜だろ」という見た目のメロンも売られています。
メロンと瓜の違いって一体……
ということで、今回はメロンと瓜の違いについて調べてみます。
1.「瓜」とは?
「瓜」というとき、一般的には、メロンなどウリ科の果菜類の総称の場合もありますし、白瓜(しろうり)系をさすこともあります。
「瓜」の歴史は、紀元前に北アフリカ・中近東(インドの説もあり)で栽培が始まった「メロン(Cucumis melo)」が、西側に伝わったものが「メロン」と呼ばれ、東側へ伝わったものが「瓜」と呼ばれました。
その「瓜」の一種が「甜瓜(まくわうり・真桑瓜)」ですね。
ということは、「甜瓜」とは「メロン」の一品種でもあるわけです。
そういったわけで「瓜」とは、メロンを含むウリ科の果菜類の総称のです。
日本ではウリ科の果菜類が多く栽培され、食べられていますね。
ざっと思いつくだけでも、以下のとおりたくさんあります。
プリンメロン・夕張メロン・甜瓜
・白瓜
南アジア原産
・キュウリ
胡瓜、原産地はインドで平安時代に日本に入ってきた、生食や漬物にして食べることが多い
・スイカ
西瓜、アフリカ原産、室町時代以降に中国から入ってきた
・カボチャ
南瓜、中南米原産、江戸時代にポルトガル船によって長崎に伝わった、このときカンボジア産のカボチャだったため、「カンボジア→カボチャ」と名前がついた
・ゴーヤー
苦瓜、アジア原産
また、「瓜二つ」や「瓜実顔(うりざねがお)」「瓜の蔓(ツル)に茄子はならぬ」など「瓜」の入った成句や言葉も多いです。
日本人にとって瓜は身近な食べ物だったのですね。
昭和40年代頃まではメジャーだった「甜瓜(まくわうり)」は、「真桑瓜」の漢名(カンミョウ・中国での名称)で「テンカ」と読みます。
また、「真桑瓜」の由来は、美濃の真桑村、この村で作られていたそうです。
甜瓜は100gあたり32キロカロリーです。
中身はほとんど水分なので、低カロリーですね。
ビタミンCやビタミンK、葉酸が含まれています。
【まくわうり】
2.「メロン」とは?
「メロン」はウリ科の植物で、一般的にスーパーなどでは「メロン」と「瓜」は別物と区別されていますが、「瓜」の中に「メロン」が含まれます。
メロンは、北アフリカ・中近東(インドの説もあり)から西側のヨーロッパへ伝わったものが「メロン」で、東側の中国へ伝わってきたものが「瓜」となっていきましたが、日本へは最初に「瓜」(瓜の一種の甜瓜を含む)が伝わりました。
日本では、昔から甜瓜(真桑瓜)が親しまれてきましたが、1962年に西洋種のメロンと甜瓜(真桑瓜)の交配でプリンスメロンが誕生、これによって甜瓜(真桑瓜)の生産量は減少しました。
メロン(温室メロン)は100gあたり42キロカロリー、甘味がある分、甜瓜(真桑瓜)よりもカロリーは高いですね。
ビタミンCや葉酸も含まれています。
なので、妊婦さんや出産のお祝いにプレゼントするとよいです。
3.メロンは野菜?野菜と果物の違いは?
農水省のホームページによると、おおむね2年以上栽培する茎と葉を持つ植物と、多年生の木/樹木、その果実を食用とするものを「果物」としています。
となると、一見「これ果物じゃないでしょ!」と思われる「梅」とか「栗」も果物となります。
さらに、「これ果物でしょ!」と思われる「イチゴ」や「スイカ」や「メロン」は一年生の茎と葉を持つ植物に分類されるために「野菜」となっています。
ただし、こういった昔からフルーツ感覚で定着しているものは「果実的野菜」として、もう一つ細分類されているようです。
「野菜」と「果物」の違いを説明をしましたが、「ナッツ」と「豆」の違いをご存知ですか?
「ナッツ」と「豆」は別物ですよ!!
もしよかったら、下の記事も覗いてみてください。
まとめ
以上が、瓜とメロンの違いなどについてでした。
甜瓜とメロンはどちらもウリ科の植物で「瓜」に含まれます。
日本では品種が多いので、色々な瓜やメロンを楽しむことができますね。
でも、やっぱり一番おいしいのは網目の入ったメロンです( *´艸`)