「餅」と「ご飯」といえば、品種は異なりますがどちらも同じ「米」が原料です。
「餅」は「もち米」を炊いてつくりますし、「ご飯」は「米」を炊いたもの。
この「餅」と「ご飯」といえば…。
「ご飯より餅の方が高カロリーなので、食べ過ぎに注意!」
といった、定番のフレーズをよく耳にしますが…。
これって本当なのだろうか…?
だとしたら、「餅」が何カロリーで「ご飯」が何カロリーなの…?
ということで、徹底的に調べてみましたよ!
本記事では、炊飯前の「米」と「もち米」、それから炊飯後の「米」「もち米」「餅」をそれぞれ同じ重さでカロリー比較しました。
また、価格調査の上でコスパ計算もしていますので、ご期待ください!
1.「餅」と「米」のカロリー比較!
「餅」と「米」は、炊飯前と後では水分量の関係でカロリーが異なります。
ということで、最初は炊飯前の「米」と餅の原型である「もち米」のカロリーから。
炊飯前 | 米 | もち米 |
100gのカロリー | 356kcal | 359kcal |
このように、炊飯前の場合は「米」も「もち米」もカロリーに大きな差はありません。
続いて、炊飯後の「米」「もち米」「餅」のそれぞれのカロリーをお伝えします。
炊飯後 | 米 | もち米 | 餅 |
100gのカロリー | 168kcal | 188kcal | 235kcal |
このように、炊飯することによって「米」「もち米」「餅」ではなぜかカロリーに差が生じます…。
これは、「米」と「もち米」では水分の吸収能力に差があるから。
「米」は「もち米」よりも水分を多く吸収するために、カロリーゼロの水が増えるほど全体のカロリーが少なくなるということです。
つまり、同じ重さで比較した場合、水分が少ない「もち米」が「米」よりカロリーが多くなるということ。
「餅」の場合は、「もち米」を潰して「餅」にすることで、水が入り込む隙間が少なくなることでさらにカロリーが増えるという仕組み。
炊飯後は、「米」→「もち米」→「餅」の順にカロリーが増えていきます。
2.「餅」と「米」のコスパ!どっちが安い?
続いて、「餅」と「米」ではどっちが安いのか、そのコスパを計算してみたいと思います。
同じ条件での比較ということで、「炊飯前」と「炊飯後」に分けました。
ということで、最初は炊飯前の「米」と「もち米」の比較。
さらに、同じ条件に合わせる意味で、どちらもAmazonの人気の製品に限定しました。
人気ということは、味と価格のコスパに優れた製品という判断をしたしだいです。
そして、「米」の方の上位人気が、下の「あきたこまち」の5キロ。
ご覧のように、価格が1,864円です。
「もち米」の方の上位人気は、下の「きたゆきもち」の5キロ。
こちらは、2,828円です。
「米」が1,864円に対し、「もち米」が2,828円。
ちなみに、他の製品の価格も調べましたが…。
高級品種を除くと、だいたい似たような価格差がありました。
これを、100gに換算すると下の表になります。
炊飯前 | 米 | もち米 |
100gの価格 | 37.28円 | 56.56円 |
100gのカロリー | 356kcal | 359kcal |
100kcalの価格 | 10.47円 | 15.75円 |
このとおり、炊飯前の「米」と「もち米」では、単純な価格という面でコスパに優れているのは「米」の方ということです。
100kcal当たりの単価も「米」の方が安いですので、エネルギー摂取を最優先に考えた場合でも「米」の方が優れているということ。
次に炊飯後、つまり「ご飯」と「餅」の比較です。
「ご飯」の上位人気で、しかもコスパに優れていたのが、下の「HappyBellyパックご飯あきたこまち」。
Amazonの独自ブランドで、価格が180グラム×24個で2,534円。
ちなみに、あきたこまちではなく新潟県産こしひかりになると、価格は安くなりますが量が減るためコスパが悪くなります。
そして「餅」の最高人気が下の、「アイリスオーヤマ生きりもち」。
価格が、1.8キロで927円です!
ただし、このアイリスオーヤマの餅なのですが、この製品だけが飛び抜けて価格が安いのですよ…。
価格が他の製品とかけ離れているため、もう一つ一般的な価格の製品も紹介します。
それが、下の「サトウの切り餅」で、もちろんAmazonでも上位人気の製品。
こっちは、1.1キロで価格が982円となっており、Amazonではこのくらいの価格の製品が多いです。
アイリスオーヤマの方が1.8キロで927円ですので、かなり高額に感じてしまいますが…。
実は、飛び抜けて安いのはアイリスオーヤマの方。
したがって、この「サトウの切り餅」も比較対象とさせていただきます。
そして、同じ条件にならしたのが下の表。
炊飯後 | 米(ご飯) | 餅(アイリス) | 餅(サトウ) |
100gの価格 | 58.66円 | 51.50円 | 89.27円 |
100gのカロリー | 168kcal | 235kcal | 235kcal |
100kcalの価格 | 34.92円 | 21.91円 | 37.99円 |
このように同じ100グラムの価格、つまりコスパに最も優れているのが「アイリスオーヤマ生きりもち」。
次が「HappyBellyパックご飯あきたこまち」で、最下位が「サトウの切り餅」となりました。
また、100kcal当たりのコスパも同じ順位。
ただし、この「アイリスオーヤマ生きりもち」の価格は飛び抜けて安いということを、付け加えさせていただきます。
まとめ
以上が、「米」「もち米」「餅」のカロリーの比較についてでした。
炊飯前の「米」と「もち米」では、それほど大きなカロリー差はありませんが…。
炊飯後になると、カロリーが少ないのは「米」で次が「もち米」、「餅」が一番高カロリーということになります。
このカロリー差は、ゼロカロリーの「水」の量の割合が関係しています。
一番多く水分を含むのが「米」で、その次が「もち米」、一番水分量が少ないのが「餅」ということ。
コスパについては、一般的に安いのが「もち米」より「米」で、「餅」より「ご飯」ではありますが…。
「餅」については、アイリスオーヤマの格安の製品がありますので、付け加えさせていただきます。