「チノパン」や「スキニー」は定番のファッションアイテムですね。
ところで、この「チノパン」と「スキニー」の違い、きちんと説明できますか(・・?
ということで、今回は「チノパン」と「スキニー」の違いなどについて調べてみました。
1.「チノパン」と「スキニー」の違いは?
「チノパン(Chino pants)」とはチノクロスという生地で作ったパンツ、ズボンのことです。
ですから「チノパン」は、「ジーパン」などと同じ種類の言葉ですね。
チノクロスというのは厚手の綿生地で、色はベージュやカーキ、生成りなどが多いです。
チノパンの「チノ(Chino)」の語源は、チャイナ(China)、つまり中国ことです。
戦時中にアメリカ軍が、軍服用の生地として中国から購入したことから「チャイナ」→「チノ」と呼ばれるようになりました。
軍服用なのでベージュ色やカーキ色が多いのですね。
【チノパン】
チノパンがファッションアイテムになったのは1970年代、最初はアメリカの上流階級の若者がチノパンをファッションに取り入れました。
その後、1980年代に日本でもアメリカのスクールスタイルとしてプレッピーブームが起きます。
プレッピーブームと一緒にチノパンが流行したのですね。
そして、日本でもチノパンは定番のファッションアイテムになりました。
一方の「スキニー(skinny)」、こちらは「細くて肌にフィットする」という意味で、パンツのデザイン一つです。
つまり、「チノパン」は生地の種類を意味しているのに対し、「スキニー」はパンツの形状を意味していますので、そもそも言葉の意味の種類が違うのですね。
ですから、チノパンにも細く体にフィットするタイプもありますので、この場合は「スキニー」であり「チノパン」でもあるわけです。
「スキニー(skinny)」とは「骨と皮」や「やせこけた」という意味で、「スリム(slim)」とは違い「細い」を通り越して「やせこけた」という意味があります。
脚にぴったりフィットして細くタイトなパンツがスキニーパンツ、脚に自信がないとなかなか履く勇気が出ませんが(^^;)、日本でも定期的にスキニーブームがやってきます。
実際のスキニーを動画でご覧ください。
【スキニーパンツ】
2.「デニム」や「ジーンズ」とは?違いは?
「デニム」とは生地の名前で、丈夫な綾織の厚地綿織物です。
「デニム生地」という言い方もしますね。
「デニム」という言葉は、フランスのニームという産地名が由来で、フランス語の「ニーム産」という意味で「De Nîmes(デニーム)」です。
「ジーンズ」はデニム生地のズボンのことです。
「ジーパン」は「ジーンズパンツ」からきた、ジーンズの和製英語です。
英語では「ジーンズ」だけで、「パンツ」はつけません。
アメリカでゴールドラッシュにわいていた1870年代、鉱夫の作業用パンツとして普及しました。
「ジーンズ」という呼び方は、イタリアのジェノバが由来です。
「デニム」はフランスのニームでつくられ、イタリアのジェノバから様々な国へ輸出されました。
ジェノバのフランス語「Gêne(ジェーヌ)」が語源で、これが英語では「jean(ジーン)」になり「jeans(ジーンズ)」になりました。
「jean」に「s」がつくのは諸説あり、ズボンには脚を入れる筒が二つあるから!複数形の「s」という説。
また、「ジェノバ風の」という意味で「jeans」になったという説もあります。
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まとめ
以上が、「チノパン」と「スキニー」の違いなどについてでした。
「チノパン」は「チノクロスで作ったパンツ」のことでパンツの生地を意味しています。
「スキニー」は「肌にフィットする」という意味の言葉でパンツの形状を表す言葉です。
チノパンと同じ種類の言葉が「ジーンズ」です。
こっちは「デニムパンツ、デニム生地のズボン」のことです。
スキニーと同じ種類の言葉は、「フレア」や「ボーイフレンド」「ストレート」などです。
このような表示を見ると、チノパンやジーンズのデザインが分かります。
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