ほとんど目で確認することができない、小さな「ダニ」。
体が痒くなるし、しかもハウスダストをつくり出す嫌な奴…。
退治してやりたいのですが…、小さすぎて…。
きっと、天敵もなくのんびりと生活しているのだろうなぁ~と思っていたら…。
実は、天敵がいるといった噂が!!
ということで、ダニの生態について徹底的に調べてみました。
本記事では、ダニの天敵について詳しく解説していきます。
実は、小さなダニにもしっかり天敵がいましたよ!
1.ダニの天敵がクモって本当なの?
家の中にいるダニの天敵は、「クモ」で間違いありません。
クモといえば、普通はクモの巣をつくるクモを想像すると思いますが…。
ダニの天敵のクモは「クモの巣」をつくらず、徘徊しながらエサを探すタイプです。
その名は、「ハエトリグモ」。
下の画像がハエトリグモです。
家の中で発見した経験がありませんか?
このハエトリグモは素早い動きが特徴で、クモの巣で待ち伏せするのではなく飛びついて獲物を捕らえ食べるのです。
ハエトリグモにも種類があって、よく家の中にいるのが「アダンソンハエトリ」「ミスジハエトリ」「シラヒゲハエトリ」など。
その名のとおり、ハエトリグモは「ハエ」などの害虫を捕食する益虫。
「ハエ」以外では、問題の「ダニ」を含め「ゴキブリの幼虫」「蚊」「ノミ」など人間にとって嫌な害虫を捕食します。
捕まえる瞬間にジャンプすることから、英名が「ジャンピングスパイダー」。
しかも、人に噛みついたりしませんし、毒もありません。
さらに、嫌なクモの巣をつくりませんし…。
なんだかこのハエトリグモ、嫌な部分がありませんよね…。
昔からの言い伝えで、「クモの命を奪ってはいけません!」って聞いたことがありませんか?
それは、人間にとってクモは有益だからというのが理由なのかもしれませんね。
ちなみに、このハエトリグモなのですが、家の中に獲物がいなくなると自然に家からいなくなるそうです。
良い奴!!
余談ですが、ダニには屋外で生活するものもいます。
そういった外のダニの天敵も、やはりクモなど。
大型のダニ、たとえばマダニなどになるとトカゲや鳥、ムカデなども天敵になります。
さらに、最近ではオオヤドリカニムシというクモに近い仲間の虫がマダニの天敵であることが発覚しました。
マダニは、大きいサイズでは1センチくらいありますから空飛ぶ鳥からも狙われるのでしょう。
ちなみに、このマダニは感染症を媒介する危険なダニ。
毎年、数人は命を無くしています。
ただし、マダニは家の中には住んでいませんので、その辺はご安心ください。
2.ダニの対策!
ダニの天敵に関する解説でしたが、ついでにダニ対策についても触れておきますね。
ダニは、ほとんど目に見えないために厄介です。
そんな見えないダニに対する最強の対策が、洗濯。
洗うことで、ダニ退治は完了します…。
ただし、布団やカーペットといった大きなものをクリーニングって、結構高額ですし頻繁に出せるものではありません…。
そんな場合は、布団乾燥機で布団を50度以上にするという方法も有効です。
ダニは50度の状態だと20分~30分で絶命、60度以上だと即絶命しますよ…。
ただし、布団乾燥機によっては50度に満たないタイプもあります。
ダニ退治に適応した製品なのか、確認してから試してください。
天日干しもある程度は効果がありますが、50度以上になるかどうかは微妙です…。
他には、以下のような製品があります。
これは、「ダニ捕りロボ」。
ダニが大好きなニオイを出して、おびき寄せて退治するというもの。
ゴキブリホイホイのダニバージョンですね。
カーペットや布団の裏などに敷いて使います。
薬剤を使って退治する方法もあるのですが、薬剤散布が嫌な人にはこのタイプがおすすめ。
天然成分しか使用していないので安心です。
ところで、ダニが住みつく場所の一つが「ソファー」…。
このソファーも、頻繫にクリーニングに出すのは困難です…。
そんなわけで、ソファーのダニ退治の方法を詳しく解説した記事がありますので、よかったらご覧ください。
布団乾燥機が役に立ちますよ!
まとめ
以上が、ダニの天敵についてでした。
家の中にいるダニの天敵は、ハエトリグモです。
普段はジャンプしてハエを捕食するのですが、ダニも大好き。
動きが素早くジャンプして捕獲することから、「ジャンピングスパイダー」と呼ばれています。
こういった有益なクモなので、見つけても嫌わずにそ~っとしておきましょう。
エサがいなくなれば、自然に出て行ってくれますので…。
家の中にいるダニには、小麦粉などの粉が大好きな奴もいます。
小麦粉の袋の中に大量のダニがウジャウジャ!なんてこともあるようですよ…。
ゾッとしますが、そんな小麦粉を好むダニの生態や、対策を解説した記事がありますので、よかったら下のリンクから覗いてみてください。