ダニの中には、小麦粉が大好きな奴がいるらしい…。
このダニ、普段は小麦粉の袋の中に潜んでいるとか…。
しかも、色が白っぽく、ダニがいることに気付かずに一緒に食べてしまうことも…。
「たかがダニの一匹や二匹…」と思うかもしれませんが…。
ダニの量が多くなると、アレルギー症状を起こす人もいるらしいので見過ごすことはできません…。
ところで、この小麦粉の中のダニ…、どうやって袋の中に侵入できたのだろうか…?
キチンとゴムで密閉しているのに不思議ですよね…。
そんなわけで、この小麦粉を好むダニの習性を徹底的に調べてみました。
本記事では、小麦粉の中のダニがどこから侵入するのか、その侵入経路と対策についてわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.小麦粉の中のダニはどこから侵入するのか?
小麦粉を好むのは「コナダニ」という種類のダニです。
実はこの「コナダニ」にも種類があり、正確には「ケナガコナダニ」「コナヒョウダニ」というのがいて、小麦粉に侵入するのは主にこの2種類。
ちなみに、家の中にはたくさんの種類が生息しているのですが、その80%がチリダニです。
そして、全体の2%がこのコナダニが占めているということ。
彼らダニたちは、カーペットや布団などを好んで生きているのですが、もちろん床などその他の様々な場所にいます。
そして、その中のコナダニは小麦粉やパン粉、片栗粉や砂糖などの粉を目指しているわけですね。
つまり、台所の床からつたって、小麦粉の袋に到達。
その後は、紙袋であれば袋に穴をあけて侵入します。
ですから、未開封の袋であっても侵入されるということ。
さすがに、ビニール製の袋の場合は破られることはありませんので、未開封の袋に入ることはできません…。
ただし、一度開封したビニール製の袋であれば、開封口をしっかり閉めたとしても隙間から侵入可能。
コナダニの大きさは、0.4mmほどなのでわずかな隙間さえあれば侵入できてしまうのです。
仮に、全く隙間がない場合は侵入できませんが、開封口付近に待機し口を開けた瞬間に侵入することも。
一匹でも侵入に成功すれば、小麦粉の中に産卵しどんどん増殖してしまうのです。
小麦粉の中にコナダニがいるかどうかは、黒っぽい皿を使って確認してみてください。
黒っぽい皿に、小麦粉を薄く広げてじっくりと観察することでダニが確認できます。
モゾモゾとした動きがあればそれがコナダニ、その小麦粉は捨てましょう…。
全く動きがないようであれば、コナダニはいないものと判断できます。
2.小麦粉へのダニの侵入を防ぐ方法!
コナダニの侵入を防ぐには、コナダニの嫌がる環境をつくってやるのが最大の対策です。
コナダニは人間が快適に生活できるような気温を好み、寒い場所は苦手。
ですから、小麦粉は冷蔵庫の中で保管しましょう。
寒い冷蔵庫の中の小麦粉の容器に、ダニが侵入するのは不可能です。
ただし、冷蔵庫の温度でコナダニが生きていけないということではありません。
冷蔵庫の温度においては、コナダニの活動がストップするということであり、そのために侵入できないということです。
また、小麦粉が多すぎて冷蔵庫に入りきらない場合は、真空パックにして保存する手もありますよ。
これは、アイリスオーヤマの「真空パックフードシーラー」。
実は、小麦粉は冷蔵保存より常温保存が理想といわれています。
ですから、真空パックで完璧な密封状態をつくり常温でコナダニの侵入を防ぐのは、小麦粉にとっても良いこと。
使い方は、小麦粉を開封したらすぐに、「一度の料理で使う分量」を小分けにして真空パックにしてください。
紙袋ではありませんので、真空パックにした袋へのダニの浸入は不可能です。
ちなみに、この真空パック機が一つあると、様々な食品に活用できて便利ですよ。
酸化や腐敗、変色なども防いでくれますし、冷凍保存する際に真空パックにするとさらに長期保存が可能になります。
まとめ
以上が、小麦粉の中のダニの侵入経路と対策についてでした。
小麦粉が大好きなダニは、コナダニという種類。
コナダニは、台所の床から小麦粉が入った袋を目指します。
紙袋であれば穴をあけて浸入しますし、ビニール製の袋の場合は開封口の隙間から侵入。
コナダニの侵入を防ぐには、完璧に密封するか冷蔵保存をしましょう。
完璧な密封をしたとしても、開けたり閉めたりするのはコナダニに隙を与えてしまいます。
一度開けたらそれっきりの、真空パックがおすすめです。
ところで、ダニは様々な場所で生活しています。
特にソファーの場合、クリーニングも難しいためダニ退治が困難。
ということで、ソファーのダニ退治の方法を解説した記事がありますので、よかったらご覧ください。