「右」を英語で「ライト」、「左」を英語にすると「レフト」です。
でもって、「右手」は「ライトハンド」、「左手」は「レフトハンド」です。
それとは全く異なる言葉で「サウスポー」ってありますよね。
なぜ、「サウスポー」なのでしょう…。
また、「サウスポー」の反対の意味の言葉は何?
ということで、今回は「サウスポー」の意味や語源、対義語について徹底的に調べてみました。
1.サウスポーの対義語とは?サウスポーの反対は?反対語はあるの?
まずは、サウスポーの意味から。
①野球で、左投げの投手。左腕投手。
②左利きのボクサー。
③左利き。
意味が3種類に分かれています。
1つ目が「野球のピッチャーで、左手で投球する人」のことです。
右利きの選手が多いですので、左手で投球することで打者に違和感を与えます。
そういった意味で、左利きの投手は少ない分、貴重なのですね。
2つ目が「左利きのボクシング選手」のこと。
ボクシングで、右手のパンチが強い人は、通常左足を前に構え、左手でジャブを打ち、右手でストレートパンチを打ちます。
左手のパンチが強い人はその逆、右足を前に構え、右手でジャブを打ち、左手でストレートパンチを打ちます。
相手は、体を動かしてディフェンスするのですが、逃げる方向が逆になります。
ですから、極端にサウスポーボクサーを苦手にする選手もいます。
3つめは「左利き」という意味です。
野球やボクシングに限らず、左利きの人が全て「サウスポー」です。
この意味だけで、十分ですよね。
あえて、「野球」や「ボクシング」と限定する必要がないかもしれませんね。
では、この左利きの意味の「サウスポー」に対義語があるのか??
「サウスポー」の語源や由来を説明する前に、まずは結論から。
日本語の「左利き」の対義語は「右利き」です。
そして、実は「左利き」を正確に英語にすると「サウスポー」ではありません。
正確には、左利きは「left handed(レフトハンディド)」。
そして、右利きは「right handed(ライトハンディド)」です。
また、左利きを「lefty(レフティー)」ということもあります。
では、右利きは「righty(ライティー)」?と思うかもしれませんが、これは普通使いません。
「レフティー」という言い方は、時々テレビのスポーツ中継でも出てきますけど「ライティー」は聞きませんよね。
その他には左利きを「left hander(レフトハンダー)」。
右利きを「right hander(ライトハンダー)」といいます。
ということで、「サウスポー」に相当する言葉で対義語は存在しません。
英語で、左利きに対する対義語は、「ライトハンディド」か「ライトハンダー」になります。
2.サウスポーの語源/由来は何?
では、なぜ左利きの人を「サウスポー」と呼ぶようになったのか?ですよね。
そもそも、「サウスポー」の語源は野球のピッチャーです。
アメリカで野球が盛んになりましたが、野球場建設にはずいぶんと気を使いました。
それは、ピッチャーの投球と太陽の光の関係です。
ピッチャーの剛速球は、太陽の光を背にするとボールがかなり見にくくなりバッティングが困難になります。
ということで、野球場はピッチャーが太陽を背にしないように設計されています。
つまり、バッターから見てピッチャーの方向は東側やや北よりになっているのです。
これだと、ピッチャーが太陽を背にするのは朝ぐらいしかないことになります。
しかも、午後の太陽の日差しが強くなったとしても、ホームベース側の客席に屋根があることからバックネット裏の観客に太陽が当たらなくなります。
これで、一石二鳥ですね。
でもって、普通はバッターからするとピッチャーの方角は東北東です。
すると、バッターからすると、左投手の手の方向が南になるわけです。
つまり、「サウスポー」の「サウス」は「south」で、「南」のこと。
「サウスポー」の「ポー」は「paw」で、「動物の前足」のことなのです。
「south(サウス)」と「paw(ポー)」をつなげただけの造語ということですね。
この意味からすると、「サウスポー」の対義語は「ノースポー」のような気がしますよね。
北の「north(ノース)」と「paw(ポー)」です。
でも「ノースポー」とはいいません。
まとめ
以上が、「サウスポー」の意味や語源、対義語などについてでした。
現在は、「左利きの人」のことを「サウスポー」と呼びます。
ですが、言葉の始まりは野球のピッチャーです。
ですから、左バッターのことをサウスポーとはいいませんよね…。
なんとなく、わかるようで不思議な話です。
他のスポーツではサウスポーっていうのに…。
サウスポーの対義語は何かといわれれば、右利きの意味である「ライトハンディド」か「ライトハンダー」ですね。