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「受諾」と「受託」の違い!そのポイントをわかりやすく解説!

更新日:

 
「受諾」と「受託」。
 
 
字体が似ていますが、読み方は「受諾」が「じゅだく」、「受託」が「じゅたく」です。

そして、どちらも「他人から頼まれる」という部分では意味も似ているのですね。
 
 
では、「受諾」と「受託」のどの部分に違いがあるのか?

徹底的に紐解いていきますね。
 
 
ということで、本記事では「受諾」と「受託」の意味の違いや使い分けについて徹底調査した結果をお伝えしていきます。

わかりやすく、ポイントを押さえながら説明していきますのでご期待ください。
 

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1.「受諾」と「受託」の違い!

最初に、「受諾」と「受託」の違いを端的にお伝えします。

「受諾」とは、相手からの要求や依頼などを受け入れること。

「受託」とは、頼まれて引き受けることです。

 
誰か別の人間から頼まれている部分は共通しています。

では、細かい部分について説明していきますね。

①「受け入れる」と「引き受ける」の違い!

「受諾」は頼みを「受け入れる」、「受託」は頼みを「引き受ける」となっています。

そもそも、「受け入れる」と「引き受ける」では全く意味が違います。
 
 
「受諾」の方の「受け入れる」とは、頼みを聞き入れるという意味です。

つまり、「了承する」ということ。
 
 
たとえば、「あなたの車を貸してください」と頼まれたとします。

その時に、「いいですよ」というのが「受諾」ですね。
 
 
 
一方の、「受託」の方の「引き受ける」とは、仕事などを受け持つこと、担当するという意味です。

要するに、頼まれた物事を遂行しなくてはいけません。
 
 
たとえば、「私を毎日、新宿から浦和まで車で送ってほしい」と頼まれたとします。

その時に「いいですよ」と返事をして「受託」した場合は、毎日車を運転し送り届けなくてはいけません。

つまり、「了承」した上で仕事を実行しなくてはいけないのですね。

運転

②「金銭的な契約」がまとまっている受託!

「受諾」に関しては、頼まれたことに対して了承しただけの段階です。

ですから、了承した対価として、金銭的な契約はまとまっていないケースがほとんど。
 
 
一方の「受託」は、仕事に関していえば発注者側と受注者側とで金銭的な契約がまとまっているケースが多くなります。

つまり、「受託」の契約がまとまったことで、仕事などの義務が発生するのですがその対価についての合意ができているということ。
 
 
もちろん、場合によって金銭0円で「受託」する場合もあります。

公募2

③「受諾」と「受託」の違いを整理!

それでは、一旦「受諾」と「受託」の違いを整理します。
 
 
「受諾」は、受け入れることであり了承するという意味です。

了承しただけの段階ですので、多くの場合は金銭的な契約がまとまっていません。
 
 
「受託」は、引き受けることであり、仕事などの受け持ちが決まったということ。

ですから、頼まれたことを遂行しなくてはいけません。

したがって、そういった仕事に対する金銭的な契約がまとまっている場合が多くなります。
 


 

2.「受諾」と「受託」の辞書での意味!

今度は、「受諾」と「受託」の意味が辞書ではどのようになっているのか、みていきましょう。

①「受諾」の辞書での意味!

【受諾】
・相手からの要求や依頼などを受け入れること。「就任を―する」

引用元:旺文社国語辞典

最初に説明したとおり、依頼などを受け入れることですね。

すなわち、了承するという意味です。
 
 
ところで、「就任を受諾する」という例文がありますが、「就任」と「着任」の違いをご存知ですか?

「就任」と「着任」の違いについては、下の記事をご覧ください。

 
就任1

②「受託」の辞書での意味!

【受託】
・頼まれて引き受けること。委託を受けること。「―販売」

引用元:旺文社国語辞典

こちらも、前の項目で説明したとおりの内容です。

「頼まれて引き受け入れること」ですので、仕事などを受け持つということ。
 
 
それから、「委託を受け入れる」と記載されています。

「委託」とは、頼みまかせること。
 
 
「受託」が、頼まれまかされることですので、「委託」がまかす側で「受託」がまかされる側になります。

「委託」と「受託」は対極の関係ですね。
 
 
「委託」と「受託」の違いについては、下の記事で詳しく解説していますので、もしよかったらご覧ください。

 
わかりやすく解説していますよ!
 


 

3.「受諾」と「受託」の使い方!

では、「受諾」と「受託」の実際の使い方を例文で紹介していきます。

①「受諾」の使い方!

・日本政府はポツダム宣言を受諾した。

・原告側の申し入れを受諾する。

・ご要望があった項目について受諾しました。

・県知事選挙への出馬要請を受諾する。

・自分たちにとって厳しい要求だったが受諾することとした。
 

②「受託」の使い方!

・電気製品の部品について受託製造を行う。

受託収賄罪
(ワイロを受け取った公務員が、ある公務を依頼され、業務上で便宜を図る罪)

受託裁判官
(管轄外の裁判所から依頼された法的業務を、自分の管轄内で行う裁判官のこと)

受託販売
(他者から販売業務の代行を依頼され、商品を販売すること)

オッケー
 

4.「受託」には似た意味の言葉がたくさんある!

「受託」には、前の項目で紹介した「委託」のように、似た意味の言葉がたくさんあります。
 
 
たとえば、「受注」

「受注」と「受託」は、他の人から仕事などをまかされて引き受けることです。
 
 
ただし、「受注」の場合は「労働力」を引き受けたり、「物品の取引」を引き受けたりします。

一方の「受託」は「労働力」の方が多くなるのですね。
 
 
ということで、「受注」と「受託」の違いについては、下の関連記事で詳しく説明していますので、もしよかったらご覧ください。

 
パソコン

また、「受託」や「委託」には、他にも似た意味の言葉がたくさんあります!

もしよかったら、下の記事も覗いてみてください。

 
参考にしていただければ幸いです。
 

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まとめ

以上が、「受諾」と「受託」の意味の違いや使い分けについてでした。
 
 
「受諾」は、受け入れることであり了承するという意味です。

ですから「はい、わかりました」というのが「受諾」なのですが、そこから先はまだ何もないのです。

「ポツダム宣言を受諾する」といったように、公的な場面で多く使われる言葉です。
 
 
そして「受託」は、引き受けることであり、仕事などの受け持ちが決まったということ。

ですから、頼まれた仕事を遂行しなくてはいけません。

仕事の完遂義務が発生しますので、金銭的な契約が既にまとまっているケースが多くなります。

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