野菜の保存期間を把握しておくことはとても大切です。
保存期間が曖昧なままだと、ついうっかり「野菜を腐らせた…」なんてことも…。
特に、葉菜類であるキャベツは、根菜類と比べてもいたみやすい野菜です。
こういったいたみやすい野菜は、しっかりと保存期間を管理しなくては、無駄にしてしまいますよ…。
ということで、キャベツの性質を徹底的に調査しました。
本記事では、キャベツの保存期間を詳しく解説していきます。
特に、常温保存や冷蔵庫保存など、条件別にお伝えしますのでご期待ください!
1.キャベツの常温と冷蔵の保存期間!
最初に、キャベツに何も細工を施さない場合の保存期間をお伝えします。
つまりは、長持ち対策をせずにキャベツをそのまま保存した場合ということ。
①キャベツの常温での保存期間!
ということで、常温保存から。
それが、以下のとおりです。
夏:2日程度
春秋:3日~4日程度
冬:1週間程度
これは、あくまでもカットせずに「丸ごと」保存した場合です。
2分の1や4分の1などにカットしたキャベツの場合は、急速にいたみますので常温保存は避けるべきでしょう。
ちなみに、キャベツは気温が5度以下で湿度の高い環境を好む野菜。
ですから、たとえ丸ごとであったとしても、なるべく冷蔵庫で保管することをおすすめします。
キャベツにとっての、最適な環境は以下のとおり。
①温度:0度~5度
②湿度:95%~98%
このように、人間の生活環境とは著しく異なります。
常温は、キャベツにとって好ましい環境とはいえません。
②キャベツの冷蔵での保存期間!
続いて、キャベツに何も細工を施さずに、冷蔵庫を活用した場合の保存期間をお伝えします。
その前に、キャベツを冷蔵庫に入れる場合は、「野菜室」ではなく「冷蔵室」に入れるのが基本。
キャベツ保存の最適温度は0度~5度と紹介しましたが、その温度により近いのが冷蔵室です。
冷蔵室:2度~5度
野菜室:3度~8度
そして、冷蔵庫に入れた場合の保存期間は以下のとおり。
丸ごと:1週間
カット:2日~3日
これは、長持ちさせる対策を何も施さない場合です。
それから、カットも2分の1か、4分の1の場合。
細かくカットすると、さらにいたみが早まります。
丸ごとの冷蔵保存で1週間ですが、これをさらに長持ちさせる方法がありますよ。
次項では、その長持ち対策を紹介します。
2.キャベツを長持ちさせる保存方法!
キャベツを丸ごと冷蔵庫保存した場合は1週間持ちますが、これを2週間~3週間まで長持ちさせる方法があります。
それは、キャベツの芯の断面に爪楊枝を刺すという対策。
キャベツの芯に爪楊枝を3本~4本刺し込むことで、キャベツの成長点を破壊します。
成長を止められたキャベツは、その分いたむスピードも遅くなり、結果して新鮮さが長持ちするということ。
また、以下のようなキャベツが好む環境を整えることでさらに長持ちします。
①芯に爪楊枝を刺し込む
②湿った新聞紙で包む
③立てる(芯の断面が下)
④ビニール袋等による完全密閉を避ける
上の②の「湿った新聞紙で包む」は、キャベツが好む湿度に近づけるためです。
それから、④の「ビニール袋等による完全密閉を避ける」ですが、これはキャベツも呼吸をしているから。
特に、ラップで隙間なくピッタリと包むのは避けるべきです。
ビニール袋で包む時も、隙間がある縛り方をするか、しっかり縛る際は袋に数か所穴をあけてあげましょう。
ところでこの刺し込む爪楊枝なのですが、代用品が販売されています。
爪楊枝の使い捨てを避けたい方は、参考にしてください。
上は、突き刺すだけのタイプ。
それから、同じ爪楊枝の機能がありながら、立たせるためにスタンドつきもあります。
キャベツは立たせて保存した方が長持ちしますから、一石二鳥ですね。
ちなみに、この爪楊枝による成長点を止める保存方法は、他の野菜にも有効です。
キャベツ以外では、白菜・レタス・ブロッコリーなど。
芯に突き刺すだけという手軽さですので、ぜひ試してみてください。
まとめ
以上が、キャベツの保存期間についてでした。
長持ち対策を施さないキャベツの常温保存期間は、夏場で2日程度、春秋で3日~4日程度、冬場で1週間程度。
また、長持ち対策なしで冷蔵庫に入れた場合は、丸ごとで1週間、2分の1か4分の1へカットすると2日~3日です。
丸ごと冷蔵保存で1週間ですが、爪楊枝を刺し込むなどの対策を施すことで2週間~3週間の保存が可能になりますよ。