「工程」と「作業」。
何となく、頭ではわかっていても…。
「製造工程」といいますし、「製造作業」ともいいます…。
何となくではありますが、その境界って…?
これは、キチンと「工程」と「作業」の定義をはっきりさせる必要がありますね。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「工程」と「作業」の意味の違いと使い分けについて、例文でわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「工程」と「作業」の意味の違い!
まずは、「工程」と「作業」の意味の違いを端的にお伝えします。
「作業」とは、体と頭をつかって仕事をすること。
一言であらわすと、こういった違いです。
それでは、さらに詳しく紐解いていきますね。
①「工程」の意味とは!
「工程」とは、物をつくる手順や段階のこと。
何かをつくる時の、出来上がるまでの一連の順番ですね。
たとえば、携帯電話の製造工場では、スマートフォンの製造「工程」に基づいて生産されています。
携帯電話は、部品の加工や組み立て、塗装や動作試験など、様々な段階を踏んで市場にでます。
こういった、それぞれの段階を順番通りにしたもの、これが「工程」ということですね。
また、道路の舗装などでも「工程」はあります。
最初に道路を平らにならす、アスファルトを敷き詰める、上から圧力を加えて固めるといった流れ。
こういった、順番が「工程」ということです。
②「作業」の意味とは!
「作業」は、体と頭をつかって仕事をすること。
これは、前の項目の手順といったものは関係ありません。
そのそれぞれの手順の中で、人が行う仕事のこと、これが「作業」です。
携帯電話の製造工場では、組み立てを担当する人もいれば、動作試験を担当する人もいます。
この「組み立て」も1つの「作業」であり、「動作試験」も1つの「作業」ということ。
道路の舗装工事であれば、「道路を平らにならす」「アスファルトを敷き詰める」「上から圧力を加えて固める」、こういったそれぞれが全て「作業」ということです。
また、「作業」は物づくりだけではありませんよ。
たとえば、部屋の掃除。
これも「作業」です。
それから、物を運ぶこと、これも「作業」です。
③「工程」と「作業」の違いを整理!
それでは、ここで一度「工程」と「作業」の違いを整理します。
物をつくる手順や段階が「工程」。
それぞれの段階で行う仕事のことではなく、その手順のことです。
そして、仕事をすること、これが「作業」。
物をつくることや、物を綺麗にしたり運んだりすること、全て「作業」です。
2.「工程」と「作業」の辞書での意味!
続いて、辞書による「工程」と「作業」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「工程」の辞書での意味!
【工程】
・物品を作る作業を進めてゆく順序や過程。また、その作業のはかどりぐあい。「製造―」
引用元:旺文社国語辞典
前の項目で説明したとおりの内容ですね。
②「作業」の辞書での意味!
【作業】
・体や頭脳を働かせて仕事をすること。また、その仕事。「農―」「単純―」
引用元:旺文社国語辞典
人が行う「仕事」のことですね。
3.「工程」と「作業」の使い方!
次に、「工程」と「作業」の使い方を例文で紹介します。
①「工程」の使い方!
・仕事の工程を厳しく管理する。
・それぞれの工程を一覧表にまとめる。
・現在の製造工程を抜本的に見直す必要がある。
・加熱の工程は必ず安全確認を行ってください。
②「作業」の使い方!
・作業服に着替えて仕事に入る。
・作業の手順を教えてください。
・高所作業車で補修を行う。
・運搬の作業だが重いので腰に気をつけて。
4.「工程」や「作業」には似た意味の言葉がたくさんある!
「工程」や「作業」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
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ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「工程」と「作業」の意味の違いと使い分けについてでした。
「工程」は、物をつくる手順のこと。
「作業」は、人が行う仕事のこと。
「工程」という手順にしたがい行うことが、「作業」ということです。