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「台」と「代」の違い!使い方を例でわかりやすく解説するよ!

更新日:

 
たとえば、ゴルフやボウリングなどの実力を相手に尋ねた時、「だいたい○○くらい」といった返答があります。

その回答などを簡単に表現できる言葉が「○○だい」。
 
 
でもこの「○○だい」って、発言する時は何も問題はないのですが…。

紙に書きあらわすとなると、「台」と「代」、どっち?となります…。

「台」を使うべきなのか?「代」を使うべきなのか?ハッキリと白黒つけなくてはいけません!!
 
 
そこで、「台」と「代」の意味を徹底的に紐解いて分析してみましたよ!!

ということで、本記事では「台」と「代」の意味の違いや使い分け方法について徹底調査した結果をお伝えしていきます。

辞書なども活用し、かなり深く調べましたのでご期待ください!
 

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1.「台」と「代」の違いと使い分け!

最初に、「台」と「代」の違いを端的にお伝えしますね。

「代」を使うべき項目は「年齢」と「年代」。

「台」を使うべき項目は、「代」で使うべき項目以外の全て。

ただし、例外的に「年齢」については「代」も「台」も使用する。

 
簡単に説明すると、こういった内容になります。

それでは、ここからはさらに詳しく説明していきます。

①「代」を使うべき場面を具体例で!

「代」を使うべき場面は「年齢」と「年代」。

年齢は、10歳の区切りとして使います。

40代→40歳~49歳

50代→50歳~59歳

 
そして、もう一つが年代ですが、こちらも10年区切りで使うことが多いです。

1990年代 →1990年~1999年

2010年代 →2010年~2019年

 
ただし、「2000年代」といった場合には「2000年~2009年」の他に「2000年~2999年」といった解釈もできます。

使い方には注意が必要ですね。
 
 
それから、大体の範囲をあらわす意味ではないのですが、「家督」なども「代」を使います。

薩摩藩第11代藩主

江戸幕府第8代将軍

 
こういった使い方をしますが、この「代」は大体の範囲ではなく、「何番目」ということになりますので、意味合いが違ってきます。

武士1

②「台」を使うべき場面を具体例で!

「台」を使うべき場面は、「代」で使うもの以外全てが対象になります。

具体的には以下のとおりです。

金額

1900円台 →1900円~1999円

時間
9時台→9時~9時59分

スピード
80キロ台→80キロ~89キロ

血圧
120台→120~129

 
そして、問題は「年齢」です。

「年齢」は「代」も使いますし「台」でもオッケー。

ただし、「台」の場合には「40歳台」というように数値と台の間に「歳」が入ります。
 
 
「代」は「40代」ですが、「台」は「40歳台」です。

年齢の場合のまぎらわしい「代」と「台」については、後半の項目で詳しく説明しますね。
 
 
ここまでの説明で、「代」と「台」の使い分けについては問題ないと思いますが、⾔葉をしっかりと把握するためには、辞書的な意味を知っておくに越したことはありません。

次項では、「広辞苑」と「言葉に関する問答集(総集編)」の内容をご紹介していきます。
 


 

2.「台」と「代」の辞書での意味と使い分け!

ということで、「広辞苑」と「言葉に関する問答集(総集編)」の内容は以下のとおり。

①広辞苑

【台】

・年齢または物の値段などのそれぞれを単位に区切れる範囲を示す語。「六十歳台・百円台」

引用元:広辞苑

【代】

・年齢の大体の範囲を示す。「十代」

引用元:広辞苑

確かに、最初の項目で説明したとおり、「台」も「代」も年齢の範囲をあらわす言葉として掲載されています。
 
 
何に対して「台」を使うべきか、また、どの場面で「代」を使うべきかといった説明は曖昧です…。

わかりづらいですね(^^;)
 
 
今度は、文化庁が発行する「言葉に関する問答集(総集編)」を見ていきましょう。

②言葉に関する問答集(総集編)

【台】

金額・時刻・時間・個数・数値の区切りのよい各区分(の範囲)、すなわち、一応の目安としての数量。

数値で表す場合に用いる。

この場合もやはり切りのいい数量・数値で表すのが普通であり、その中でも、ある大きな区切りを「大台」といい、「大台に乗る」などをいう言い方がある。

主として助数詞を添えて表す。

引用元:言葉に関する問答集(総集編)

【代】

1.年齢について、乳幼児の場合は1か月または1歳ごとの刻みによる各区分(の範囲)、学齢時以上の者の場合は1歳または10歳ごとの刻みによる各区分(の範囲)

2.年月の1か月、1か年、または10か年ごとの刻みとか、さらに長い百年ごと、千年ごとなどの期間、または、歴史的な刻みによる各区分(の範囲)

引用元:言葉に関する問答集(総集編)

これ見ると、「代」と「台」の使う場面がわかりますね。

「台」は、「金額」「時刻」「時間」「個数」「数値」といったもの。

時計

そして「代」は、1で「年齢」、2で「時代」を示しています。

要するに、「代」を使うべき場面というのは限られていて、それ以外は「台」ということですね。
 
 
では、次項では「年齢」に関する「代」と「台」についてさらに分析していきます。
 


 

3.ややこしい「年齢」の「代」と「台」!

年齢に関しては、なぜか「代」と「台」両方使えます。

年齢に関する「代」のパターンと「台」のパターンの微妙な部分をわかりやすく説明しますね。

①「台」と「代」ではニュアンスに違いがある?

「広辞苑」では、「台」は「それぞれを単位に区切れる範囲」という説明があります。

また、「言葉に関する問答集(総集編)」では、「大台に乗る」といった説明があります。

つまり、「台」は「○歳の大台に乗り、次の大台までの範囲」といった意味になります。
 
 
そして、同じく広辞苑で「代」は、「大体の範囲」といった説明がされています。

つまり、これは「大体○歳~○歳」という意味。
 
 
要するに「70歳台」と「70代」では、ニュアンスが微妙に違うのですね。
 
 
ですから、「70歳台」は「70歳の大台に乗り、次の大台までの範囲」という意味になります。

一方の「70代」は、「大体70歳~79歳」という意味。
 
 
どちらも、示している数値は同じなのですが、微妙にニュアンスの違いがあるということを覚えておきましょう。

②「台」は「助数詞」を添える?

第2項で紹介した「言葉に関する問答集(総集編)」では、「台」は「主として助数詞を添えて表す」といった説明があります。

「助数詞」とは、物を数える時に使う「個」「本」「枚」などのこと。
 
 
そして、「歳」も助数詞です。

ですから、「代」ではなく「台」を使う場合は、「60歳台」というように「歳」という助数詞を付け加えるのですね。
 
 
仮に、助数詞を除くと「70台」となってしまって、車が70台あるように見えてしまいます…。

ここで、1つの疑問が生まれます!

それは、「血圧」。

血圧

「血圧」は「台」と説明しましたが、普通「120台」といったように「助数詞」が入りません。

これは例外ではなく、単純に助数詞である血圧を表す単位が難しすぎるために自然に消滅してしまったのです。
 
 
血圧の単位は本来「mmHG」で、読み方は「水銀柱ミリメートル」または「ミリメートルエッチジー」です。

長い…。
 
 
ですから、「血圧が120台」の場合、本来は「私の血圧は120水銀柱ミリメートル台です」と言わなくていけないのですね…。
 

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「台」と「代」の使い方もまぎらわしいのですが、他にもそういった言葉があります…。

特に「迎える」と「向かえる」は気を付けないと、意味が違うので大変なことになってしまいますよ!

もしよかったら、下の関連記事をご覧ください。

迎えると向かえるの意味の違い!実は驚きの差があった!

 
 

まとめ

以上が、「台」と「代」の違いと使い分けについてでした。
 
 
「代」は、「年齢」「時代」の場合に使います。

そして、それ以外の場合は全て「台」を使うということ。

「台」を使う場合は基本的に助数詞が加わることを覚えておきましょう。
 
 
年齢の場合は「60歳台」と「60代」の二通りのパターンがあります。

「60歳台」は「60歳の大台に乗り、次の大台までの範囲」という意味、「60代」は「大体60歳~69歳」という意味ですね。

日本語は違う漢字でありながら、同じ読み方の言葉がたくさんあります。

「乗せる」と「載せる」もその1つですが、「打球を風にのせる」や「売り上げを1億円の大台にのせる」はどっちの「のせる」だと思いますか?

もしよかったら、下の関連記事を覗いてみてください。

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