「トマトソース」と「ケチャップ」、どちらもキッチンや食卓の必需品!
美味しいですね!!
ところで、どちらもトマトの加工品というのはわかるのですが、この二つの違い、ご存知ですか?
実は、しっかりした定義があるのです!
ということで、今回は「トマトソース」と「ケチャップ」の違いなどについて調べてみました。
1.「トマトソース」と「ケチャップ」の違いは?
「トマトソース」と「トマトケチャップ」、どちらもトマトの加工品です。
トマトに塩や香辛料、砂糖、玉ねぎやセロリなどの香味野菜を加える、そこまではトマトソースもトマトケチャップも同じです。
では、トマトソースとトマトケチャップの違いは何かというと……日本では農林水産省のトマト加工品の規格によってトマトソースとトマトケチャップが定義づけされています。
・トマトケチャップ
可溶性固形分:25%以上
・トマトソース
可溶性固形分:8%以上25%未満
「可溶性固形分」という言葉が出てきましたが、わかりづらいですよね。
具体的には、糖分やアミノ酸など水に溶けるすべての物質のことを「可溶性固形分」といいます。
つまり、味の濃さ、味の決め手のようなもので、ジュースにたとえるならば「糖度」のことです。
ですから、「トマトソース」や「トマトケチャップ」に入っているトマトなどの成分量で、可溶性固形分の含有量が違ってくるということです。
「トマトソース」と「トマトケチャップ」の場合、可溶性固形分の含有量が多くなると甘味などの味が濃くなります。
つまり、「トマトケチャップ」の方が、「トマトソース」よりも味が濃くなり甘味も強いということになります。
フライドポテトにつける「トマトケチャップ」と、パスタのソースとなる「トマトソース」を食べ比べてみてもわかると思いますが、「トマトケチャップ」の方は味が濃厚で「トマトソース」の方は若干薄味です。
ちなみに、「可溶性固形分」は必ずしも甘味とは限りません。
たとえば、塩分が多いラーメンのスープなどにも使われます。
2.「トマトピューレ」「トマトペースト」とは?「トマトソース」「ケチャップ」との違いは?
「トマトピューレ」と「トマトペースト」は、トマトに塩や香辛料、玉ねぎやセロリなどの香味野菜を加えたものです。
一見、「トマトソース」や「トマトケチャップ」と同じと思うかもしれませんが、「トマトピューレ」と「トマトペースト」はどちらも塩はごく少量になりますし、砂糖も入りません。
つまり、「トマトピューレ」も「トマトペースト」も、調味料を減らして素材の味を重視しています。
では、「トマトピューレ」と「トマトペースト」の違い、これも農林水産省のトマト加工品の規格で定義づけされています。
・トマトピューレ
無塩可溶性固形分:24%未満
・トマトペースト
無塩可溶性固形分:24%以上
トマトソースとトマトケチャップの時は「可溶性固形分」でしたが、トマトピューレとトマトペーストの場合は「無塩可溶性固形分」です。
つまり濃さは濃さでも、「塩分」を差し引いたものですね。
そもそも、どちらも最初から塩はごく少量ですし、薄味ですからね。
そして、「無塩可溶性固形分」が24%以上と高いのが「トマトペースト」です。
つまり「トマトペースト」の方が、「トマトピューレ」よりもトマト味が濃厚ということです。
「ラグーソース」と「ミートソース」の違いに関してはコチラの記事をどうぞ!
まとめ
以上が、「トマトソース」と「ケチャップ」の違いなどについてでした。
トマトソースとトマトケチャップ、どちらも美味しいです!
トマトという食材は、体にも良い働きをしてくれますし、美味しいですし、素晴らしい野菜ですね。
しかも、ソースにもなるし調味料にもなり、料理の味を広げてくれます!