「ミートソース」のパスタ、おいしいですよね。
ですがよく似た料理で「ラグーソース」や「ボロネーゼ」といったものがあります。
「ミートソース」と「ラグーソース」、「ボロネーゼ」の違いをご存知ですか?
ちなみに、パスタ料理の本場イタリアには「ミートソース」という料理は無いのです!!
ということで、今回は「ミートソース」と「ラグ―ソース」と「ボロネーゼ」の違いについて調べてみました。
1.「ラグーソース」と「ミートソース」の違いは?
①ミートソース
まずは日本人にとって一番なじみ深い「ミートソース」から。
「ミートソース」は、玉ねぎなどの野菜のみじん切りとひき肉とトマトを煮込んでつくるソースで普通はパスタと一緒に食べる料理です。
パスタはイタリア料理ですが、イタリアには「ミートソース」はありません。
日本人が大好きなミートソースは実は日本生まれ!
あれと同じですね、イタリアのナポリにはない「ナポリタン」(笑)。
ミートソースは、明治時代に新潟市内のホテルで最初に提供されたらしいのですが定かではありません。
また、アメリカでイタリア系移民が広めたパスタ料理が、アメリカ経由で伝わったといった説もあります。
イタリア料理のパスタが「ミートソース」と英語の名前になったのも、アメリカ経由で日本にやってきたからかもしれませんね。
ちなみに日本の家庭にミートソースが定着したのは1959年、それまで外食の味だったミートソースですがマヨネーズでおなじみのキユーピーがミートソース缶を発売したのをきっかけに家庭の味になりました。
ちょっと余談ですが、「キューピー」ではなく正式名称は「キユーピー」ですよ!
②ラグーソース
最近では「ラグ―ソース」という呼び名もよく耳にします。
なんとなく「ミートソース」よりちょっとおしゃれな感じがしますね。
「ラグー(ragu)」とは、イタリア語で「煮込む」という意味、フランスからイタリアへ伝わった言葉で、煮込み料理全般を指しています。
シチューのようなものですね。
そして「ラグーソース」となると、肉や魚介類や野菜などの食材を刻み煮込んだつくったソースです。
ですが、「ソース」は英語であり、ソースのことをイタリア語では「fonte(フォンテ)」とか「salsa(サルサ)」といいます。
ですから、おそらく「ラグー」に「ソース」という言葉をくっつけたのはイタリア人ではないのかもしれませんね。
また、日本で広がったミートソースも、煮込んでつくりますので、「ラグー」の一つであるといえます。
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2.「ミートソース」と「ボロネーゼ」の違いは?
日本でいう「ミートソース」はイタリアでは「ボロネーゼ」にあたります。
「ボロネーゼ」とはイタリアのボローニャ地方の料理で、細かく刻んだ牛肉や玉ねぎ、セロリ、トマトなどを赤ワインと一緒に煮込みパスタとあわせる料理です。
ただし、日本のミートソースは一般的に皿のパスタの上にソースを乗せますが、ボロネーゼはフライパンでソースとパスタを絡めるのです。
また、日本人とイタリア人の味の好みの違いなのだと思われますが、ミートソースはケチャップなどで甘みを加えることが多いです。
微妙に違いがありますね。
とはいっても、各家庭やそれぞれのお店で作り方は違いますし、味の好みも人それぞれなので一概には言えませんが…。
そして、このようにして作ったソースとあわせるパスタはタリアテッレと決まっています。
タリアテッレとは、きしめん状の幅広パスタのこと。
ソースとよくからみ、もちもちとした食感がおいしいパスタです。
ボロネーゼ発祥のボローニャ地方は、「肥満の街」といわれるほどおいしいものが大好きな街だそうです。
そのボローニャ地方で、前項で紹介した「ラグー」を発展させ、肉と野菜とワインなどをふんだんに使った豪勢なパスタ料理がボロネーゼの起源だそうです。
「ミートソース」と「ボロネーゼ」、名前は違いますが、おいしいものは誰が食べてもおいしいのだと思います(´艸`*)
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まとめ
以上が、「ミートソース」と「ラグ―ソース」の違いなどについてでした。
「ラグー」とはパスタ料理のことではなく、煮込み料理のことです。
あと日本の「ミートソース」と、本場イタリアの「ボロネーゼ」も基本的には同じ料理を意味していますが、微妙に違いがありますね。
それにしても、全部おいしそう(´艸`*)