「砂糖」というと、真っ白な上白糖が一般的ですが、他にも「きび砂糖」や「黒砂糖(黒糖)」などもありますよね。
「きび砂糖」と「黒砂糖」は真っ白でない砂糖、見た目は似ていますが、両者の違いは?色の濃淡だけかな?
ということで、今回は「きび砂糖」と「黒砂糖」の違いなどについて調べてみました。
1.「きび砂糖」と「黒砂糖」の違いは?
きび砂糖と黒砂糖の違いは精製が多いか少ないかです。
精製とは、不純物を取り除き純度を高める作業のことで、純化ともいいます。
【①黒砂糖】
サトウキビ(砂糖の原材料)の搾り汁からゴミやかすを取り除いた後、それ以上精製せずに煮詰めると「黒砂糖(黒糖)」になります。
精製が少ないので、糖分以外のミネラルなどの不純物が含まれます。
この不純物が黒砂糖独特の香りや味の源です。
また、糖分以外が含まれるため、糖分だけの上白糖に比べるとカロリーは低めです。
ちなみに、上白糖とは日本で一番使われている一般的な砂糖のことです。
【黒砂糖作り】
【黒砂糖】
【②きび砂糖】
サトウキビの搾り汁からゴミやかすを取り除いた後、黒砂糖よりも多く精製し煮詰めると「きび砂糖」になります。
より多く精製されているので、黒砂糖よりも白く、黒砂糖ほど独特な香りや味は少なくなります。
ただ、上白糖ほどには精製されていないので、多少のミネラルなどの不純物は残っています。
このため、きび砂糖はサトウキビ本来の風味を味わうことできます。
サトウキビ本来の風味を雑味と感じるか、コクと感じるかは、人それぞれですね。
サトウキビの苦みやアクは取り除かれています。
【きび砂糖】
上白糖、きび砂糖、黒砂糖のカロリーを比べてみました。
・上白糖100gあたり384キロカロリー
・きび砂糖100gあたり396キロカロリー
・黒砂糖100gあたり354キロカロリー
きび砂糖は上白糖よりも少しカロリーが高いですね。
甘みについては、上白糖ときび砂糖ではほとんど差がありませんが、人間の舌は多少雑味があった方が甘みを強く感じるそうです。
すいかに塩をかけると甘くなる、的なことかな。
そのため、上白糖よりもきび砂糖の方が甘く感じる人もいます。
黒砂糖は、きび砂糖や上白糖と比べると甘さは控えめです。
ちなみに、きび砂糖を作るのには上白糖よりも手間がかかるそうです。
ちなみに、上白糖はサトウキビの他にテンサイが原料です!
下の関連記事では、「テンサイ」について詳しく解説していますので、もしよかったら覗いてみてください。
2.きび砂糖や黒糖の使い方は?
きび砂糖や黒糖には上白糖よりもミネラルが含まれているので、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが不足している方は料理に使うとよいですね。
ただ、きび砂糖や黒糖は上白糖よりも高価なのが難点ですが(´・ω・`)
また、きび砂糖や黒糖(特に黒糖)には甘みの他に独特のコクがあります。
このコクを活かすことで、料理に入れる砂糖の量を少なくすることができます。
また、和食など、きび砂糖や黒糖を入れると、見た目の色が濃くなります。
照りもつきやすいです。
醤油がたくさん入っていて味付けが濃いように見えるので、塩分や糖分を控えたい方には黒糖やきび砂糖がおすすめです。
たとえば肉じゃがや魚の照り焼きなどでは、黒糖を使うことで、醤油や黒糖の量を若干減らすことができますよ。
ただし、焦げ付きやすい欠点もありますのでご注意を。
反対に、白い料理・色をつけたくない料理には黒糖やきび砂糖は入れない方がよいです。
たとえば、お寿司の酢飯に黒糖を入れると、酢飯が茶色くなってしまいます。
きび砂糖と上白糖は、甘みはほとんど同じです。
なので、上白糖の代わりにきび砂糖を使いたいとき、料理に入れるきび砂糖は上白糖と同じで大丈夫です。
レシピに「上白糖(砂糖)大さじ1」と書いてあれば、きび砂糖を大さじ1入れてください。
黒糖やきび砂糖のおすすめの料理がこちらです。
【黒糖蒸しパンの作り方】
【チョコチャンククッキーの作り方】
まとめ
以上が、「きび砂糖」と「黒砂糖」の違いなどについてでした。
私は、黒糖が好きでよく食べています。
牛乳に入れて黒糖ラテにしたり、クッキーやパンに入れてみたり。
おいしいですよ( *´艸`)
きび砂糖はあまり使わないかな。
上白糖とあまり変わらないし高いから、わざわざ買ってまでは…、ね。
ちなみに、きび砂糖と三温糖は似ていますが、別物です。
三温糖は、上白糖を作った後の残った液体を結晶にしたものなので、間違えないように注意してください。