嫌な害虫の一つが「ムカデ」。
足がたくさんあって、気持ち悪いですよね…。
この嫌なムカデなのですが、時々家の中に出没します!!
しかも、家への侵入だけに飽き足らず、人をさすといった暴挙に!!
それだけでも許せないのに!!
このムカデ、毒を持っているらしい…。
いったい、何のためにこの毒針で人を襲うのだろう…??
ということで、このムカデの習性を徹底的に調べてみましたよ。
本記事では、ムカデがさす理由について、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.ムカデがさす理由とは!
ムカデがさす理由は…。
と、その前に、実はムカデは「さす」のではなく、「噛む」です。
ですから、ハチのようなお尻の毒針は持っていません。
ムカデが持っているのは、「毒牙」です。
しかも、正確には「口にある牙」ではなく、胸にある「脚」が変化して「牙」になったもの。
胸にある脚の一対が頭の位置に伸びてきて、牙の役目をしているのです。
その脚から毒が出る仕組みなのですね。
そういったわけで正確には、「毒牙」ではなく「毒爪(どくそう)」。
そして、この毒爪のことを「顎肢(がくし)」と呼びます。
「肢」は手足を意味しますので、「顎」の役目をする「脚」ということ。
ちなみに、こういった脚が顎(牙)の役目をする種類の生き物を「唇脚綱(しんきゃくこう)」または「唇脚類」といいます。
そして、ゲジゲジもこの仲間。
さてさて、本題ですがムカデが噛む理由は主に二つ。
一つが、食べるための獲物を捕まえるため。
そしてもう一つが、敵から身を守るためです。
したがって、ムカデが人間を噛む理由は、ムカデの防御行動。
ムカデは目が悪いため触覚を頼りに行動するのですが、その行動の途中でたまたま人間と遭遇し、驚いて防御のための攻撃に出るのです。
ですから、ムカデがあらかじめ人間を目指して、狙って攻撃してくることはありません。
この辺は、人間を狙って近寄る「アブ」や「蚊」とは違います。
あくまでも、突然の遭遇によって防衛反応として噛むということ。
ムカデは、噛んだ際に毒を注入しますので、気をつけなくてはいけません。
ムカデを手で掴んだりしてはいけませんよ。
ムカデの毒は、ハチの毒と成分が似ていることから、場合によってはアナフィラキシーショックを発症する可能性があります。
それから、ムカデは捕食のために噛むのですが…。
この時は、獲物に対して噛んで毒を注入します。
ゴキブリ・クモ・ミミズなどを食べるのですが、その他の虫たちも食べますよ。
昆虫以外では、カエルやトカゲなども毒を注入して食べます。
なんと、ヘビやネズミなども食べるらしい…。
2.ムカデにさされないようにする対策!
ムカデが多く暮らしている場所は、石の裏側や落ち葉などの裏側など。
日が当たらない、ジメジメした場所を好みます。
ということで、ムカデに噛まれるリスクが一番高まるのは、ガーデニングの時ではないでしょうか。
そういった危険を事前に摘んでおきましょう。
ガーデニングの前に、ムカデをさがすというのも大変なので、あらかじめ罠を仕掛けるのが簡単です。
これは、「ムカデコロリ」という毒餌剤。
誘われたムカデを、毒餌で退治します。
これを、庭のあちこちに仕掛けておくだけでオッケー。
簡単です。
ムカデ以外に、ヤスデ・ゲジゲジ・ダンゴムシ・ワラジムシにも効果がありますよ。
ところで、ムカデは家の中にも侵入してきます…。
ムカデが家に侵入する理由と、侵入させない対策などを解説した関連記事がありますよ。
よかったら、下のリンクから覗いてみてください。
★ムカデが布団の中にいるのはなぜ?その理由を徹底解説するよ!
多くの対策を、詳しく解説した記事です!
まとめ
以上が、ムカデがさす理由についてでした。
正確には「さす」ではなく「噛む」理由ですね。
ムカデは、自ら進んで人間を噛みにきているわけではありません。
ムカデが人間を噛む理由は、突然の遭遇に驚いた防御反応。
自分の身を守るために、嚙むのです。
普段は、獲物を捕食するために噛みます。
毒を持っているので、噛まれないよう気をつけなくてはいけません。