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「南蛮」と「唐辛子」に違いはあるの?方言?意味や使い分けは?

      2018/10/10

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「南蛮」といえば「カレー南蛮」を思い浮かべます。

おいしいですよね。

この「南蛮」という言葉、特に幕末のドラマをみると頻繁に出てきますよね。

ドラマでは、異国の意味のような感じがします。

ですが、この「南蛮」、現在は異国というより料理などで使われます…。

いったいこの「南蛮」は、本来の意味は何なのでしょう?

「唐辛子」のことを「南蛮」と呼ぶ人もいるし…。

ということで、今回は「南蛮」と「唐辛子」の意味の違いなどについて調べてみました。
 

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1.「南蛮」と「唐辛子」の意味の違いや使い分けは?

まずは、辞書ですね。

「南蛮」と「唐辛子」の意味を辞書で調べてみます。

【南蛮】
①昔、中国で、南方の異民族を軽蔑して呼んだ語。
②室町時代から江戸時代にかけて、シャム・ルソン・ジャワなど南方諸地域の称。また、その地域を経て日本に渡ってきたポルトガル人、スペイン人。
③南方から渡ってきた物につけられる語。(南蛮鉄)
④唐辛子。
⑤「南蛮煮」の略。(カレー南蛮)

【唐辛子】
・ナス科の一年草。南アメリカ原産。葉は長卵形で互生。夏に白色花を開く。一般的に果実は細長く、熟すと赤くなる。調味料、香辛料。とんがらし。シシトウガラシやピーマンは変種。

 
ということで、辞書によると「南蛮」の意味の④に「唐辛子」とありますので「南蛮」と「唐辛子」は同じものを指しています。

「南蛮」=「唐辛子」

それにしても、「南蛮」の意味がたくさんあります。

だいたいが、「南方」という言葉が絡んでいます。

「南蛮」と「唐辛子」を結び付けるものは何か?

ということで、「南蛮」と「唐辛子」の語源について調べてみます。

唐辛子

①「南蛮」の語源とは!

「南蛮」の語源は、「南蛮」の意味の①にあるとおり、中国が発祥です。

古代中国の朝廷が、自分たちに服従しなかった南方のインドシナ地域などの異民族に対して使った言葉が「南蛮」です。

南方の地域の多くは未開の地であり、採集が生活の基盤となっていて服も着ていなかったといわれています。

そういった異民族が、自分たちに服従しなかったことから軽蔑して呼んだのですね。

「南蛮」の「蛮」は、「野蛮」や「蛮行」など粗野や無教養、乱暴といった嫌な感じの意味合いがあります。

「蛮」の部首は「虫」ですので、「人」ではないということを示しているようです。

「南蛮」とは、南方の異民族に対する軽蔑をあらわした呼び方、これが始まりです。

そして、時代が進み中国文化が日本へ伝わります。

日本では、南方の国、つまり東南アジア諸国のことや、その国々の国民など大きなくくりで「南蛮」と呼ぶようになりました。

ちなみに、中国とは違い、日本人が使う「南蛮」には軽蔑の意味はなかったようです。

その後、スペインやポルトガルが東南アジア諸国を植民地支配します。

そういったこともあり、日本に東南アジア経由で渡ってきたスペイン人やポルトガル人を「南蛮」と呼ぶようになります。

そして、当初スペイン人やポルトガル人だけだったのが、「異国のものは南蛮」といった解釈が広がったようです。

そういったこともあり、「唐辛子」も外国から伝わったということから「南蛮」と呼んでいたということです。

グラバー邸

②「唐辛子」の語源とは!

「唐辛子」はメキシコなど中南米原産の野菜です。

「唐辛子」の「唐」というと、中国のこと?と思うかもしれませんが違います。

「唐」とは、当時は「外国」といった意味だったそうです。

ですから、外国から伝わった辛子ということで「唐辛子」ですね。

「唐辛子」は、ポルトガル人が持ち込んだという説と、豊臣秀吉の朝鮮出兵で持ち帰ったといった説があります。

ちなみに、ポルトガル人のことを「南蛮」と呼んでいましたし、朝鮮半島の南部も「南蛮」と呼んでいたようですので、どちらの説であったとしても「唐辛子」を「南蛮」と呼ぶ理由になります。
 

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2.「南蛮」は方言ではない?

ちまたでは「南蛮」は方言か?といった疑問があるようです。

現在は「北海道」で多くの人が「唐辛子」を「南蛮」と呼んでいるようですが、昔は全国的に使われていたようですので方言とはいえないと思います。

ただし、「南蛮」の語源の項でも説明したとおり、「南蛮」は唐辛子以外に多くの異国の物に対して使われた言葉です。

現在は「外国製」や「洋風」「洋式」といった使い方をしますが、それが昔は「南蛮」だったのですね。

また、ポルトガルやスペイン、オランダやイギリスと16世紀に行われた貿易を「南蛮貿易」といいます。

その「南蛮貿易」の中心は九州だったのです。

ですから、北の北海道でも「南蛮」は使いますが、南の九州でも古くから「南蛮」という言葉は普通に使っていたのです。

では、ほかの「南蛮」を使った言葉を紹介します。

【南蛮鉄】
・輸入された精錬鉄。

【鴨南蛮】
・鴨とネギのそばやうどん。

鴨南蛮

【南蛮宗】
・キリスト教。

【南蛮茶】
・コーヒー。

【カレー南蛮】
・ネギ入りのカレーうどん、カレーそば。
 

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まとめ

以上が、「南蛮」と「唐辛子」の意味の違いなどについてでした。

ということで、「南蛮」は「唐辛子」のことであり、意味は同じです。

ただし、「南蛮」という言葉には「唐辛子」以外にもいろいろな意味があります。

「南蛮」の意味は「唐辛子」のほかに、東南アジア諸国など南方のこと、またスペイン人やポルトガル人といった意味も。

それが広がって、「異国」という意味になっていきました。

もともとは中国から伝わった軽蔑の意味だったのです。

それにしても「蛮」という字は、なんとなく嫌な意味の漢字ですね…。

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