「マンションの結構上の階に住んでいるのに、ゴキブリを発見!」
「自分がこんな上まで階段で上がるだけでもしんどいのに…」
「このゴキブリは、どうやってこんな上の階にたどり着くのだろう?」
といった疑問にお答えするため、今回はマンションに対するゴキブリの侵入経路や対策などについてまとめてみました。
1.マンションのゴキブリはどこから来る?2階より上の階なのに?
2階より上の階にゴキブリが侵入する方法は大きく下の5点あります。
②観葉植物などの植木鉢の中に産み付けられた卵から!
③エレベーターに入り込んで!
④自力で飛んでくる!(階数に限界あり)
⑤自力で壁や排水管をのぼる!(階数に限界あり)
ということで、それぞれについて対策も含めて詳しく説明をしますね。
①ダンボールへ産み付けられた卵から!
ダンボールはゴキブリにとってとても有難い環境です。
高い湿度の中で程よい湿り気があるダンボールは、自然界でのゴキブリの生息場所である枯葉や腐葉土の中と環境が似ているのです。
そういった有難い環境であるダンボールを、ゴキブリは生活の拠点にします。
特にダンボールが重なっている場合は、自分の身も隠すことができますし。
そして、ゴキブリは生活の拠点であるダンボールに卵を産み付けます。
ですから、通販会社が倉庫などに一時的に保存していたダンボールの中に、ゴキブリが卵を産み付けている可能性があるのです。
そのダンボールで、通販の品物と一緒にゴキブリの卵がマンションに配送されてしますのですね。
ゴキブリの卵の宅配を防ぐ方法はありません。
ですから、この場合の対策は荷物を受け取ったらすぐにダンボールを処分することです。
配達されたダンボールをそのままにしておいてはいけません。
荷物を受け取ったら、速やかに開封してダンボールを捨ててしまうのです。
ダンボールを部屋の外に置いておくだけではいけません。
その階の廊下などにゴキブリが住み着いてしまいます。
必ず、1階まで運びましょう。
ゴミの収集日ではない場合は、駐車場のスペースなどを利用する手があります。
自分の車の下などに、風などに飛ばされないように工夫して保管しましょう。
②観葉植物などの植木鉢の中に産み付けられた卵から!
販売用である観葉植物の植木鉢の中を、ゴキブリが生活拠点にするケースもあります。
湿った土があり、場合によって観葉植物や枯れ葉などに隠れて人の目につきにくい場所です。
そういった場所は、ゴキブリにとっても有難い環境なのですね。
その植木鉢の中に卵を産み付けるのです。
もちろん、成虫がそのままマンションへ持ち込まれる可能性もありますのでご注意を。
植木鉢からのゴキブリの侵入を防ぐ対策は、成虫であれば植木用のさっ虫スプレーで撃退します。
しかし、卵はさっ虫スプレーの効果はありません。
植木鉢の土の部分をよく見て卵をさがしましょう。
卵は黒っぽく、1センチくらいの小豆に似た1個のカプセルです。
そのカプセルの中に20~40個の卵がつまっているのです。
地中深く産み付けるわけではありませんが、土に隠れている可能性がありますので、少し掘り起こしながらさがしましょう。
見つけた卵は、熱湯をかけてから捨てればオッケーです。
③エレベーターに入り込んで!
すごくマレなケースで、ゴキブリがエレベーターに乗って上階に来る場合があります。
1階でうろうろしていたゴキブリが、たまたまエレベーターに乗り込んでしまうのです。
エレベーターに乗ったゴキブリが、共用の廊下を経由して部屋に侵入してしまうのですね。
これを防ぐのは、一戸建てと同じです。
一戸建てにも共通するゴキブリの侵入対策については、後半の項で詳しく説明しますね。
また、共用部分である廊下などでゴキブリを発見した場合は、マンションの管理者に相談しましょう。
管理者側で駆除対策をしてくれるケースもあります。
④自力で飛んでくる!
自力で飛んで、ベランダなどに侵入するケースがあります。
ただし、ゴキブリの飛ぶ能力はそれほど優れてはいません。
本来、ゴキブリは下から上の方に向かって飛びあがることはできないといわれています。
そもそも、ゴキブリは飛ぶのが得意ではないのですね。
ですから、離陸地点が木などの元々高い位置であれば、マンションの上階にたどり着くことは可能になります。
ですが、飛んだとしてもせいぜい2階、まあ特別に優秀な奴でも3階が限界といわれています。
しかし、ゴキブリの中には、地面から上へ向けて飛ぶ奴もいるようですよ。
こういった、飛んでくるゴキブリへの対策は、やはり一戸建てと同じです。
詳しくは、後半の項で説明しますね。
⑤自力で壁や排水管をのぼる!
ゴキブリが自力でマンションの壁や排水管をのぼってくるケースがあります。
ゴキブリは飛ぶのは苦手ですが、脚力は強靭なものを持っています。
ですが、自然界には有り得ない高さまではのぼらないといわれています。
では、何階までのぼるのか?
これに関しては、はっきりとした実証があるわけではないのですが、4階までではないかといった意見が多いようです。
マンションは階数が上がれば上がるほど、ゴキブリの出現する確率は下がります。
そして、そのターニングポイントが4階と5階の間です。
つまり、5階になるとゴキブリの発生確率が激減するのですね。
この対策も、飛んでくるゴキブリと同じです。
つまり、一戸建てと同じということで、対策は次項で説明します。
2.マンションや一戸建て全てに共通するゴキブリの侵入を防ぐ方法は?
マンションであっても特に低い階の場合は、一戸建てと同様のゴキブリ侵入対策が必要です。
つまり、ゴキブリが自力でのぼって来ることも想定して侵入経路を断つということです。
ゴキブリは、窓や玄関やその他の隙間から侵入します。
そこを密閉することが最大のポイントになります。
まず、窓は開けっ放しでも構いませんが、その場合は必ず網戸を閉めるようにしましょう。
しかも、その網戸も必ず隙間ができないようにキチンと閉めまます。
玄関の場合は、ドアポストが侵入経路になります。
ドアポストに郵便物などが挟まって、隙間が空いている状態をなくしましょう。
「郵便物などは全体を完全に入れ込んでください」「奥まで差し込み、落とし込んでください」といった内容の貼り紙をしておくのが効果的です。
あとは、室内の隙間を全てパテなどでふさぎましょう。
2ミリ弱の隙間であっても、ゴキブリは入ってきますよ。
見落としがちになるのが、外と室内を結ぶ換気扇です。
換気扇の場合は、ふさぎようがないと思うかもしれませんが、可能です。
専用フィルターを購入してきて設置するだけでOKです。
ホームセンターに行けば、換気扇用のフィルターが売っています。
それから、エアコンの排水ホースもふさぎましょう。
排水ホースには、捨てる予定のストッキングをかぶせフタをして固定します。
ストッキングのフタにより、水は流れますし、虫の侵入は不可能となります。
あとは、ゴキブリが嫌いなハーブを窓や玄関付近に置いておきます。
これは、実際のハーブでなくてもアロマオイルでも構いません。
前項で解説したように、ゴキブリはミント系や柑橘系が苦手です。
ですから、ハッカ油も苦手ですよ。
最後は、万が一侵入されたことを想定し、駆除剤や毒エサ、あとはゴキブリホイホイなどで対策すれば万全ですね。
まとめ
以上が、マンションに対するゴキブリの侵入経路や対策などについてでした。
マンションへのゴキブリの侵入経路は、ダンボールと植木鉢がポイントです。
ダンボールの場合はすぐに処分、植木鉢の場合は成虫や卵をさがして駆除しましょう。
その他は、侵入経路となる隙間を全てふさいでハーブと駆除剤でダメ押しです。
ゴキブリは3億年以上前から現在まで絶滅することなく生き残ってきた昆虫です。
その歴史が証明しているとおり、すさまじい生命力があるのです。
絶対に侵入を許してはいけませんよ!!
ゴキブリが居るのがわかっている部屋で眠れるはずがありません!
下の関連記事では、そういった際の対処方法を解説しています。
よかったら、覗いてみてください。