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「多量」と「大量」の違いを解説!意味や使い分けは?

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「多量」は「出血多量」の「多量」。

「大量」は、「大量調理」の「大量」。

どちらも、「たくさん」という意味で同じような気がしますが…。

…ん、本当に「多量」と「大量」は同じ意味なのでしょうか?

それとも、微妙に意味が違うとか???

ということで、今回は「多量」と「大量」の意味の違いや使い分けについて解説していきます。
 

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1.「多量」と「大量」の違いのポイント!

最初に、「多量」と「大量」の違いのポイントについて簡単にお伝えします。

「多量」と「大量」は、どちらも量が多いという意味で同じです。

ただし、使い分ける場合は「多い」と「大きい」の意味の違いで選びます。

「多量」は、量を数値であらわすことができる時に使います。

「大量」は、量を数値であらわすことでできない、または困難な時に使います。

要するに、「多量」は数値の概念であり、「大量」は形状の概念ということです。

では、「多量」と「大量」の意味についてさらに詳細に説明していきますね。

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2.「多量」の意味とは!

では、「多量」の意味です。

【多量】

・量が多いこと。また、そのさま。大量。「出血―」

 
ということで、「多量」とは量が多いことです。

「出血多量」

「睡眠薬を多量に…」

といった使い方をします。

意味に「大量」とありますので、同じ意味で使用してもよいということですね。

ただし、厳密には「大量」の「大きい」と、「多量」の「多い」では全く意味が違います。

「大きい」の対義語は「小さい」。

「多い」の対義語は「少ない」です。

つまり、「大きい」は形状の概念であり、「多い」は数値の概念なのです。

ですから、基本的に「量」を数値にあらわすことが出来るような場合に「多量」を使用します。

つまり、「出血多量」の場合は「~ミリリットル」であり、「多量の睡眠剤」の場合は「~錠」や「~グラム」ということですね。

具体的に数であらわすことができます。

また、医学の世界や、薬剤や化学物質の成分などに多く「多量」の方が使われています。
 


 

3.「大量」の意味とは!

続いて、「大量」の意味です。

【大量】

①量が多いこと。多量。「―生産」

②心が広く寛大なこと。大きな度量。「―の人」

 
意味が2種類ありますので、順に説明しますね。
 
 
意味①の「大量」とは、量が多いことです。

「大量の移民がおしよせる」

「地震で大量の商品が散乱する」

といった使い方をします。

「多量」の意味と全く同じ表現ですし、意味の中に「多量」ともありますので全く同じということですね。

ですから、「大量」は「多量」と置き換えても問題ないということになります。

ただし、前項でも説明しましたが、厳密には「大きい」と「多い」は使い分けが必要です。

「多い」は数値の概念ですが、「大きい」は形状の概念です。

つまり、「大きい」の「大量」は「量」を数値にあらわすことが出来ない場合に使います。

ですが、例文の「大量の人間」や「大量の商品」は数を数えることが出来ますよね。

確かに数値であらわすことができます。

しかし、これは量の規模が大きくなり数値で表すのが困難な量ということです。

つまり、「いちいち数値をカウントするのは時間がかかり過ぎるので、だいたいの大きさで表現します」ということなのですね。

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意味②の「大量」とは、心が広く寛大なことです。

「部長はさすがに大量だ」

といった使い方をします。

ですが、心が寛大とか、度量が大きいといった意味で「大量」という言葉はあまり使いませんよね。

「寛大」や「寛容」、「人間が大きい」とかの方が一般的だと思います。

こういった意味もあるということを覚えておきましょう。
 


 

4.「多量」と「大量」の違い!

ということで、「多量」と「大量」の違いを整理しますね。

辞書などによると、「多量」も「大量」もどいらも「量が多いこと」ということで意味は同じです。

ですが、「大きい」と「多い」は意味が違います。

ですから、「多量」と「大量」を使い分ける時は以下のとおりです。

「多量」は、数値であらわすことができる場合に使います。

「大量」は、数値であらわすことでできない、または困難な場合に使います。

つまり、「多量」は数値の概念であり、「大量」は形状の概念ということです。

ただし、医学の世界や、化学物質などの場合は「多量」が使われるのが一般的です。

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5.「多量」と「大量」の使い方!

それでは、「多量」と「大量」の実際の使い分けについて例文で紹介します。

【「多量」の使い方!】

・誤って、処方薬を多量に摂取してしまった。

・植物の生育には多量要素が必要。

多量の有害物質が検出された。

・グルコン酸が多量に含まれている。

・電解質を多量に含む。

【「大量」の使い方!】

・このまま大量生産を続けるしかない。

大量のデータが流出してしまった。

大量の資金が必要だと思っている。

・書籍を大量入荷した。

・結局、大量破壊兵器はなかった。
 

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まとめ

以上が、「多量」と「大量」の意味や使い分けについてでした。

「多量」と「大量」はどちらも「量が多いこと」です。

どちらを使用しても間違いではありません。

ただし、厳密には「多い」と「大きい」は意味が違います。

ですから、数値であらわすことできる場合は「多量」、数値であらわすのが困難な場合は「大量」を使います。

また、物質の成分量などは「多量」を使うのが一般的です。

医学の世界でも、「出血多量」のように「多量」の方が使われています。

他にも、似ているようで意味が違う言葉はありますよ。

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