「実はそうめんは古いほど美味しい」といった説を耳にして、実際に買ってみました。
やはり、高額でしたが…。
通販では贈答用として売っているのがほとんど。
高級品です。
実際に食べてみたのですが、美味しいかどうかは本文でご紹介しますね。
ということで、本記事ではそうめんは古い方が美味しいといわれていますが本当なのか、また美味しいならばなぜ美味しくなるのか、わかりやすく解説していきます。
どうぞ、ご期待ください!
1.そうめんは古いほど美味しいのか?
まずは、結論から。
そうめんは古いほど美味しいというのは本当です。
製造の時に熟成のための年数をかけたものが美味しくなるのですね。
実際に食べてみましたので、間違いありません。
高額なだけあります。
では、なぜ年数をかけて熟成させることで美味しくなるのか?
次項で説明しますね。
2.そうめんが古いほど美味しくなるのはなぜ?
そうめんの多くはだいたい10月頃から翌年の4月頃までに製造されます。
つまり、秋から冬を経て春にかけてということ。
そして、乾燥して裁断までの工程を終了すると出来上がりです。
普通のそうめんはこれが売りに出されます。
ですが、長く熟成させるものはここからさらに工程があります。
裁断まで終わったそうめんを、倉庫に入れて長期間熟成を行います。
時間をかけて熟成させることで、そうめんの水分が抜けて硬くなり食感が良くなります。
ツルツルっとした食感が増すのですね。
さらに、シャキシャキっとした歯ごたえもよくなります。
こういった熟成を「厄(やく)」といいます。
食感だけでなく「味も良くなる」といった説もありますが、これは正確には間違い。
この長期間塾生を経ることで、食感は良くなるのですが風味や旨味は上昇しません。
逆に、風味や旨味は若干ではありますが下がるといった説もあるのです。
ですから、モチモチとした食感が好まれる太いうどんなどは、こういった長期間熟成の工程はないもの多くなるのですね。
そして、この長期間熟成は温度変化と湿度変化が重要。
基本的に乾燥させていくのですが、ただ単に乾燥させるのではなく水分の吸排出が重要なのです。
つまり、湿気の出し入れということ。
ですから、湿度が高くなる梅雨時期をくぐらせるのがポイントとなってくるのですね。
この高温多湿の梅雨時期を1度経過したそうめんが「新物」。
梅雨時期を2度経過したそうめんが「古物(ひねもの)」。
そして、梅雨時期を3度経過したそうめんが「大古物(おおひねもの)」。
「大古物(おおひねもの)」は「古古物(こひねもの)」とも呼びます。
当然ですが、熟成期間が長くなるほど高額になり高級品となります。
3.熟成期間は長ければ長いほど良いの?家庭で熟成はできる?
そうめんの長期間熟成は熟成期間に限度があります。
長くても梅雨時期を経過させるのは3度まで。
それ以上は効果がありません。
それから、通常のそうめんを自宅で長期間熟成をしたらどうなるか?
実際の長期間熟成は緻密な温度と湿度管理のもとに行われます。
ですから、一般家庭での長期間熟成は成功しないそうです。
家庭で熟成させるのはやめましょう。
キチンと賞味期限を守ってくださいね。
そうめんの数え方については、下の記事をどうぞ!
まとめ
以上が、そうめんは古いほど美味しいかどうかの真相についてでした。
そうめんは古いほど美味しいのは本当です。
ただし、製造会社が長期間熟成をしたそうめんが美味しいのであって、家庭内で賞味期限を経過したそうめんが美味しいのではありません。
気をつけてくださいね
ところで、お店でそうめんを頼むとよく「みかん」が乗っていますよね。
この「みかん」はどういった意味があるのか悩んだ経験がありませんか?
このそうめんのみかんの意味について徹底調査した記事がありますよ。
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