物には数える時の単位がありますよね。
たとえば、「1個2個…」「1枚2枚…」「1本2本…」など。
絹の原料である繭をつくる「カイコ」、なんと数えるか知っていますか?
この「カイコ」、虫でありながら「1匹2匹…」ではなく「1頭2頭…」と数えます。
その理由は、カイコは絹を生産する家畜だからなのですね。
それから、「箸」は「1膳2膳…」なのに、「火箸」になると「1具2具…」もしくは「1対2対…」となってしまいます。
数え方って、面白いですね。
ところで、問題の「そうめん」はどういった数え方をするのか?調べてみましたよ!
本記事では、「そうめん」の数え方についてわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.そうめんの数え方とは!
そうめんの数え方は、そのそうめんの状態によって変わってきます。
まずは、1つの束の状態について解説していきますね。
①束になった状態のそうめんの数え方!
そうめんの数え方の単位は「把」です。
「把」は「ハ」と読みます。
「ハ(HA)」と読むのですが、数える時は「ワ(WA)」や「バ(BA)」「パ(PA)」と発音します。
この読み方は、鳥の数え方を思い起こしていただければ納得できると思いますよ。
鳥を数える単位、「羽」は正確には「ハ」。
ですが「1羽2羽3羽…」は、「1は2は3は」ではなく、「1わ2わ3わ」または「1わ2わ3ば」ですよね。
ということで、そうめんの数え方は「1把2把3把…10把」。
そして、読み方が「1わ2わ3わ…10ぱ」または、「1わ2わ3ば…10ぱ」となります。
ちなみに、「10ぱ」は「じゅっぱ」に見えますが、昔から「じっぱ」と発音されていたそう。
「把」は、人間の手のひらで「つかむ」「握る」といった意味です。
一握りの量が、ちょうどよかったのかもしれませんね。
そうめんの数え方は、まだあります。
「束」ですね。
「束」で、読み方が「たば」。
ですから、「1束2束3束…」で、「1たば2たば3たば…」ですね。
②束以外の状態のそうめんの数え方!
そうめんがくくられている束の単位は、前項で解説した「把」や「束」です。
しかし、これはあくまでもくくられている束の場合のみ。
この束が袋詰めされると、単位は「袋」になります。
「1袋2袋…」ですね。
さらに、この「袋」がたくさん箱詰めされると、今度は「箱」になります。
「1箱2箱…」といった具合。
さらに、束になっているそうめんは細い麺の集合体ですよね。
これをバラバラにすると、「1本2本…」になるわけです。
③そうめんの数え方を整理!
ということで、一旦そうめんの数え方を整理しますね。
束になったそうめんの数え方は「把」か「束」。
「1把2把3把…」または「1束2束3束…」といった数え方をします。
読み方は「いちわ、にわ、さんば」、もしくは「ひとたば、ふたたば、みたば(さんたば)…」。
そうめんの束が袋詰めされれば「袋」。
「1袋2袋3袋…」、「ひとふくろ、ふたふくろ、さんふくろ(さんぷくろ)…」ですね。
そうめんの袋が箱詰めされれば「箱」です。
「1箱2箱3箱…」、「ひとはこ、ふたはこ、さんはこ…」。
そうめんがバラバラになった時は「本」。
「1本2本3本…」、「いっぽん、にほん、さんぼん…」です。
2.うどんやそばの数え方は?
では、同じ麺類の単位は同じなのか?
ということで、調べてみましたよ!
①うどんの数え方!
うどんの場合は、乾麺だとそうめんと同じ「把」「束」。
これが、乾麺ではない生麺や冷凍麺になると「玉」「食」になります。
どんぶりで食べる時は「杯」。
さらに、ざるで食べる時は「枚」です。
どんぶりとざる、共通なのが「人前」。
これが、注文を受ける際は「丁」となるのですね。
その他はそうめんと同じで、「本」「袋」「箱」となります。
②そばの数え方!
そばの場合は、うどんと同じです。
ただし、そば特有の呼び方もありますので、追加でお伝えします。
そばの1人前を「1斤」と呼ぶこともあります。
「1斤」は重さを表していて、小判16両分の重さのこと。
だいたい、600グラムです。
でも、1人前が600グラムって多くない??
本当なのだろうか??
ちなみに、パンも「1斤」ですよね。
ですが、パンの場合は1ポンドがもとになっていて、元々の日本の「1斤」より少し軽めの450グラムです。
日本の「1斤」と区別するために「英斤」と呼ばれていました。
現在のパン1斤は「340グラム以上~」といった基準になっているそうですよ。
ところで、「そうめんは古いほど美味しい」といった噂を耳にしたことがありませんか?
ということで、そうめんは本当に古いほど美味しいのか徹底調査した記事がありますよ。
もしよかったら、下の関連記事をご覧ください。
まとめ
以上が、「そうめん」の数え方についてでした。
そうめんの束の単位は「把」と「束」です。
そして、多くの麺類はこの単位が使われるのですね。
ところで、そばの並盛が「1斤」。
そして「1斤」が600gって…。
茶碗1杯のご飯が150グラムですよ…。
ご飯4杯分のそばが並盛って…。
ところで、お店でそうめんを頼むとよく「みかん」が乗っていますよね。
この「みかん」はどういった意味があるのか悩んだ経験がありませんか?
このそうめんのみかんの意味について徹底調査した記事がありますよ。
もしよかったら、下の関連記事をご覧ください。