スーパーで卵を買ってきたのですが、うっかり冷蔵庫に入れ忘れた!なんてことありますよね。
それも、1日以上も放置してしまったなんてことも。
でも、よく考えたらスーパーでは冷蔵状態ではなく常温で売っていますよね。
お店の売り物の卵は、冷やさなくても大丈夫なの?
ということで、今回は卵を冷蔵庫に入れ忘れた時に役立つ卵の賞味期限について徹底的に調べてみました。
1.卵を冷蔵庫に入れ忘れた!保存温度別の卵の賞味期限は?
まずは、卵の賞味期限から説明します。
賞味期限とは、「おいしく食べられる期限」のことです。
賞味期限と似ている「消費期限」がありますが、消費期限は「過ぎたら食べない方がよい期限」のこと。
つまり「おいしい期限」が賞味期限、「食べられる期限」が消費期限ですね。
ですから、賞味期限を少しオーバーしたからといって、「食べることはできない!」ということではありません。
①卵の賞味期限!
そして、日本卵業協会が公表している生で食べられる卵の賞味期限は以下のとおりです。
春秋:産卵後25日以内
冬場:産卵後57日以内
思ったより、長い期間おいしさが保たれていますね。
でも、これだとどういった状態で保存した場合なのかがよくわかりません。
ということで、もう少し詳しく調べてみました。
②卵の保存温度と生で食べられる日数!
生で卵を食べられる期限と温度の関係を日本卵業協会が公表しています。
保存温度25度:産卵後21日
保存温度20度:産卵後30日
保存温度15度:産卵後43日
保存温度10度:産卵後57日
ただし、この日数は、家庭用冷蔵庫で保存した日数7日間が含まれています。
ですから、29度で15日というのは、29度で8日間、それに冷蔵庫で7日間が合わさり15日ということになります。
だいたい最初に説明した賞味期限と近い日数になります。
ですが、実際に私たちは卵が生まれた日というのはわかりません。
ですから、卵に表示された「賞味期限」を基準にするしかないのですね。
③賞味期限と常温で放置された日数の関係!
ということで、卵を冷蔵庫に入れ忘れた時の放置時間の目安をわかりやすくお伝えします。
卵には、「賞味期限」が上の法則で冷蔵保存7日間がプラスして設定されています。
たとえば、11月30日が賞味期限の場合は、11月24日から冷蔵庫に入れたことを想定しているのです。
ですから、11月23日に購入して1日常温で放置しても、24日に冷蔵庫に入れれば問題ないということになります。
つまり、卵に表示されている賞味期限まで8日間ある場合、1日常温で放置しても生でおいしく食べられるということです。
そして、賞味期限まで9日間ある場合は、2日間常温で放置してもオッケー。
10日間ある場合は、3日間も大丈夫ということになります。
また、理論上は11月30日賞味期限の卵は11月25日にはスーパーで販売されないということになります。
つまり、理論上は必ず7日間の期間があいているということ。
ですから、仮に賞味期限まで7日間あいていない卵が売られていた場合は、買わない方がよいとういことです。
賞味期限とは、おいしく食べられるという期限です。
ですから、実際には賞味期限が経過しても食べること自体は大丈夫だと思われます。
仮に、少しくらい期限を経過してしまったとしても、火を通して食べれば問題ありませんよ。
冷蔵庫のない時代にも、何日も常温で放置されていたものを食べていたそうです。
ちなみに、卵の消費期限について調べてみましたが、明確に何日なのかを説明している資料はありませんでした。
2.卵を茹でて保存すればもう少し長持ちするの?
前項で、賞味期限が切れた場合は火をとおして食べれば大丈夫、と説明しました。
では、ゆで卵にした場合は、さらに長期間保存できるのではないか?と思うかもしれませんが、これは間違いです。
火を通して食べるというのは、保存するのではなくすぐに食べるという意味です。
ゆで卵は、生の卵より日持ちしないのです。
生の卵は、殻にある気孔というたくさんの小さな穴で呼吸をしています。
そして、卵の中にはリゾチームという抗菌作用のある物質が入っています。
リゾチームは人間の風邪薬などにも使われている物質です。
こういった物質のおかげで、生の卵は長持ちするのですね。
ですが、ゆで卵にしてしまうと呼吸もしなくなりリゾチームもなくなってしまうのです。
ですから、ゆで卵の賞味期限は茹でてから殻がついたままでも3日程度といわれています。
また、殻をとってしまうとさらに短くなってしまいます。
つまり、生の卵より日持ちしないということですね。
下の関連記事では、そういったご飯を美味しく食べる方法を解説しています。
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3.卵の敵は結露?スーパーで卵を冷蔵して売らない理由は?
スーパーなどで卵を購入する時、常温保存されているのはご存知だと思います。
卵を売る時に冷蔵保存しないのは、キチンとした理由があるからです。
冷蔵保存して冷たくなった卵は、購入して自宅に持ち帰る時に卵の温度が上昇します。
冷たいところから、温かいところへ移動した卵は結露のため水滴がついてしまうのです。
そして、卵の表面にはサルモネラ菌などが付着しています。
卵に水滴がつくことで、表面にいるサルモネラ菌が増殖してしまうのです。
さらには、前項で説明したたくさんある殻の穴からサルモネラ菌が卵内部に侵入してしまうのですね。
そういった危険を防ぐために、常温保存し結露を防いでいるのです。
ですから、家の冷蔵庫で一旦冷蔵保存した冷たい卵を、常温状態で放置するのはやめてくださいね。
冷蔵庫から出した卵は早めに食べましょう。
まとめ
以上が、卵を冷蔵庫に入れ忘れた時の対処方法についてでした。
ということで、卵の賞味期限は冷蔵保存7日間を考慮して設定されています。
ですから、卵に表示されている賞味期限マイナス7日間が常温で放置しても大丈夫な期間になります。
たとえば、賞味期限まで10日間ある場合は、3日間は冷蔵庫に入れ忘れても大丈夫ということになります。
ただし、一旦冷蔵した卵をそのまま部屋に放置してしまうと、結露のため水滴がついてしまいます。
これは、サルモネラ菌が増殖しますので、やってはいけませんよ。
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