「供応」と「接待」。
よく「供応接待」といったように、合わせて使われます。
同時に使われることが多いので、意味の違いがよくわかりませんよね…。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
実は、「供応」と「接待」では微妙な違いがありました!
本記事では、「供応」と「接待」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「供応」と「接待」の意味の違い!
最初に、「供応」と「接待」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「接待」とは、客をもてなすこと。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらにわかりやすく紐解いていきますね。
①「供応」の意味とは!
「供応」は、客をお酒や食事でもてなすこと。
ただ「もてなす」のではなく、お酒や食事によりもてなすこと。
「接待」が「もてなすこと」ですので、「接待」のうち、お酒や食事でもてなすことを「供応」といいます。
具体的には「取引先企業から、盛大な供応を受ける」といった使い方をします。
これは、お酒や食事で盛大なもてなしを受けたということ。
あとは、「茶菓の供応にあずかる」といった使い方。
これは、お茶とお菓子でもてなしてもらうという意味です。
②「接待」の意味とは!
「接待」は、客をもてなすこと。
ですから、お酒や食事でもてなすのも「接待」ですし、ゴルフでもてなすのも「接待」です。
つまり、前の項目で紹介した「取引先企業から、盛大な供応を受ける」「茶菓の供応にあずかる」の「供応」を、「接待」に言い換えても大丈夫ということですね。
「供応」に含まれない、つまり、お酒や食事が伴わない「接待」の例を紹介します。
たとえば、よく「接待」に使われるのがプロ野球の観戦。
球場によっては、接待用の特別なシートがあるようです。
年間契約でシートを押さえ、シーズン中であればいつでも使える状態にしている企業もあるようですよ。
その他にも、相手の趣味に応じて「釣り」「観劇」など様々なものがあります。
お酒や食事でもてなすことも「接待」、スポーツ観戦やゴルフでもてなすのも「接待」ということ。
③「供応」と「接待」の違いを整理!
それでは、ここで一度「供応」と「接待」の違いを整理します。
客をお酒や食事でもてなすのが「供応」。
客を様々な方法でもてなすのが「接待」。
ですから、「接待」の意味の中に「供応」が含まれます。
2.「供応」と「接待」の辞書での意味!
続いて、辞書による「供応」と「接待」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「供応」の辞書での意味!
【供応】
・酒食を供してもてなすこと。「―を受ける」
「酒食を供す」ですので、「酒や食事を差し出す」ということ。
説明どおりですね。
②「接待」の辞書での意味!
【接待】
・来客をもてなして世話をすること。食事や湯茶をふるまうこと。「得意先を―する」
前の項目で説明したとおりの内容です。
3.「供応」と「接待」の使い方!
次に、「供応」と「接待」の使い方を例文で紹介します。
①「供応」の使い方!
・これは公職選挙法の供応に当たるのではないか。
・供応買収による事前運動の疑いで町議を逮捕。
・合法的に供応を受ける外国の公務員。
・賓客を迎えれば最大限の供応を行う。
②「接待」の使い方!
・一万回接待した広告マン直伝の接待術。
・予約が取りやすい上に雰囲気も良く予算内で接待に使える店。
・オペラ鑑賞などの接待を何度も受ける。
・上司の同伴で、接待としてプロ野球観戦に行く。
4.「供応」や「接待」には似た意味の言葉がたくさんある!
「供応」や「接待」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「供応」と「接待」の意味の違いと使い分けについてでした。
「供応」は、客をお酒や食事でもてなすこと。
「接待」は、客をもてなすこと。
ただのおもてなしと、酒や食事のおもてなしの違いです。