一口に「赤」といっても、色々な赤がありますよね。
鮮やかな赤もあればオレンジっぽい赤もあり……振袖を見に行ったとき「赤は誰でも似合うから」とお店の人がいうから試着したのに、全く似合わなかったことを今、思い出しました(^^;)
真っ赤もだめなら、紅も、朱色もだめでしたね。
あれ以来、赤を着る勇気がない(´・ω・`)
ところで、赤にも色々あるのですが、色の微妙な違いをご存知ですか?
ということで今回は「紅」と「赤」と「朱」の色の違いや由来などについて調べてみました。
1.「紅」と「赤」と「朱」の色の違いや由来は?
「紅」とは、紅花からとった赤い色の色素やそれによって染まる色のことです。
濃い赤色ですね。
「べに」とも「くれない」とも読みます。
JISの色彩規格では「特にあざやかな赤色」となっています。
「朱」とは、辰砂(しんしゃ[鉱物])からとれる天然の顔料のことでしたが、これがとっても高価であったため、硫化水銀を主成分に人工的に朱色顔料が作られるようになりました。
「朱」の色は、明るい赤でやや黄色味を帯びています。
オレンジよりの赤ですね。
朱肉やお習字の直しの色が「朱(色)」です。
JISの色彩規格では「あざやかな黄みの赤」となっています。
「赤」とは紅や朱・緋色などの赤系統の色の総称です。
「赤」は元々色をあらわす言葉ではなく「色があざやかできれいな、美しい」という意味でした。
「明暗」の「明(あかるい)」の「あか」からきているのです。
「真っ赤な嘘」「赤の他人」などで、「明らかな」という意味で「赤」がつかわれるのがそのためです。
赤は紅や朱の総称ですが、赤と紅を区別するときには、赤は紅よりもやや黄みがかった色で、紅の方があざやかです。
【紅とは】
2.「薄紅」と「からくれない」の色の違いや由来は?
「薄紅(うすくれない・うすべに)」とは「淡く、ややくすんだ紅色」のことです。
色味の濃淡は時代によってかわり、薄い桃色のような色から赤色まであるそうです。
「からくれない(韓紅)」とは、紅花による濃染めやそれによる濃い紅色のことです。
奈良時代には「紅の八塩(くれないのやしお)」と呼ばれていました。
八回染め重ねて濃い紅色にすることからこう呼ばれていたのですね。
また、「深紅」と同じ色です。
「紅の八塩」は平安時代から「韓紅」と呼ばれるようになりました。
朝鮮半島の「韓」で、そこから渡来した色という説もあるそうです。
当時は、紅花は黄金に例えられるほど高価だったそうですよ。
そのため、韓紅のような濃い紅色は「禁色」とされていました。
貴族でもなかなか手が出せなかった、とか。
うーん、でも色見本を見ても、紅色との違いはよく分かりませんね(^^;)
色の違いがまぎらわしいのが「ホワイト」と「オフホワイト」!
下の関連記事では「ホワイト」や「オフホワイ」のほかに、「アイボリー」なども解説していますよ!
★「ホワイト」「オフホワイト」「アイボリー」の違いを徹底解説!
もしよかったら、覗いてみてください。
まとめ
以上が、「紅」と「赤」と「朱」の色の違いや由来などについてでした。
私は地黒だから、薄紅色は絶対に似合わないなあ(^^;)
朱色も、うーん……オレンジメイクが似合わないからやっぱりなしかな。
赤や紅色は振り袖のときに似合わないことが判明したし……色々な赤をみてきましたが、やっぱり私にとっては鬼門のようです。