電気製品の利用で、頻繫に使う電池ですが…。
普段、どういった保管をしていますか?と質問したとしましょう。
「電池の保管といわれても…」
「ただ、引き出しに入れていますが…それが何か?」
と、思う方が多いのではないでしょうか…。
実はこの電池、デリケートなもので保管方法を誤ると結構ヤバいです…。
場合によって、発火する危険もありますよ!!
ということで本記事では、正しい電池の保管方法についてわかりやすく解説していきます。
特に、「未使用」「使いかけ」「使用済み(残量ゼロ)」という3形態に分けて説明しますので、ご期待ください!
1.電池の保管方法とラップの使い方!
電池は、「未使用」「使いかけ」「使用済み(残量ゼロ)」ということを把握した上で、それぞれ異なる方法で保管しなくてはいけません。
しかも、これら3形態の電池を混ぜてしまって、どれがどれなのか分からなくなってしまうのが最悪です。
必ず、別々に保管してください。
そして、この3形態の電池保管の共通点は、35度以上の温度は避けることと、冷蔵庫に入れてはいけないということ。
冷蔵庫に入れると、出した時の結露によってサビの原因に…。
ですから寒過ぎず暑過ぎずの温度、理想の温度は10度から25度くらいです。
それから、ネックレスや鍵などの金属と接触するような保管方法もダメですよ。
それでは、電池の保管方法を「未使用」「使いかけ」「使用済み」に分けて、それぞれについて解説していきます。
①未使用の電池の保管方法!
まず、未使用の電池の保管方法ですが…。
ポイントは、電池の包装フィルムを剥いではいけないということと、電池に印字されている「使用推奨期限」を守ること。
包装フィルムを剥いでしまうと、電池の「プラス」「マイナス」端子がむき出しになって、ショートの原因となります。
ショートすると、液漏れや発熱を起こしますし、場合によっては発火することも!
ですから、誤って包装フィルムを剥がしてしまった場合はサランラップで包み「プラス」「マイナス」端子をガードしてください。
セロテープや絶縁テープなどを貼っても構いませんが、テープの糊が付着してベトベトになりますのでサランラップがいいでしょう。
それから、電池には必ず「使用推奨期限」が印字されていますので、その期限を守ってください。
この期限を過ぎると、場合によっては液漏れを起こします。
ただし、この「使用推奨期限」の管理ってなかなか大変…。
ということで、以下のようなケースで管理してみてはいかがでしょうか。
これは、単三と単四の電池ケース。
こういった電池は普通まとめ買いしますが、まとめ買いしたそれぞれの電池の使用推奨期限は基本的に同じ。
その、同じ使用推奨期限の電池ごとに、小分けにしてケースに収納するという管理方法です。
小分けにしたケースの蓋に使用推奨期限を大きくメモしておくと、ケースごとの期限管理ができますよ。
電池をケースに入れる際は、端子部分の包装は残しつつ、側面のフィルムをカッターナイフで切ると分割できます。
ちなみに、使用推奨期限が過ぎた電池は処分しましょう。
②使いかけの電池の保管方法!
使いかけの電池は、最も管理を厳重にしなくてはいけません。
保管する時は、ショートを防ぐために「プラス」「マイナス」端子をサランラップで包みガードしてください。
そして、使いかけの電池を再度利用する場合、複数本の電池を使用する電気製品に使ってはいけません。
実は、残容量が異なる電池を複数本使うと、最初に残容量が無くなった電池が過放電となって液漏れを起こします。
したがって、複数本の電池を使う電気製品は、全て未使用の電池を使わなくてはいけません。
使いかけの電池は、電池1本で使う製品専用にしましょう。
使いかけの電池の保管には、以下の製品がおすすめ。
これは、バッテリーテスター付きの電池ケース。
電池の残容量をチェックできますので、残り少ない電池を判別して優先順位をつけることができます。
また、自然放電も起きますので、マメにチェックすることで処分のタイミングもバッチリ。
もちろん、使用推奨期限を過ぎたら残容量があっても処分ですよ。
③使用済みの電池の保管方法!
使用済み電池は、もちろん使えませんので処分するしか道はありません。
ですが、電池をそのままにしておいてはいけませんよ。
必ず、電池の「プラス」「マイナス」端子をガードしてください。
使用済みの電池であっても、発熱する可能性があります。
サランラップで包んでも良いのですが、もう使わない電池なのでガッチリとセロテープか絶縁テープを貼りましょう。
2.使用済み電池と液漏れ電池の処分方法!
電池の処分方法は、ゴミ回収を行う市町村によって異なります。
処分時は、各市町村への確認は必要。
その上で、使用済みの電池については、前項でも触れたとおり「プラス」「マイナス」端子をセロテープなどでガードしてください。
続いて、液漏れした電池ですが…。
電池から漏れる液体は、危険な物質です。
火傷や、目に入った場合は失明の恐れも…。
ですから、液体に触らないように処分しなくていけません。
液漏れを発見したら、まずはゴム手袋などを着用。
そして、水で濡らしたティッシュペーパーなどで液体をしっかりふきとってください。
拭き取ったら、乾拭きして電池を乾燥させれば終了です。
最後は、「プラス」「マイナス」端子をセロテープなどでガードして処分しましょう。
ところで、電池の保管方法についての解説でしたが、電気製品の電池ボックスのサビに関する記事もあります。
よくできる電池ボックスのサビですが、キレイにすることができますよ。
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意外に簡単です。
まとめ
以上が、電池の保管方法についてでした。
電池の保管方法は、温度も大切ですが「未使用」「使いかけ」「使用済み」をしっかり分けて管理することが重要です。
その上で、サランラップなどで「プラス」「マイナス」端子をガードする、さらに「使用推奨期限」をしっかり管理してください。
また、使いかけの電池を、複数本の電池を要する電気製品に使用してはいけませんよ。
複数本使用する電気製品は、必ず未使用の電池を入れてください。
ところで、お出かけ先に傘を忘れて紛失した経験はありませんか?
こういった傘忘れなのですが、防ぐ方法がありますよ!
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それから、洗濯した大きいシーツを、コンパクトに干す方法に関する記事もありますので、こちらもどうぞ。