電池を電源にする製品は数多く…。
ですが、長い間電池を入れっぱなしにしておくと…、液漏れが起きます…。
そのせいで、電池端子の金属部分にサビが…。
実はこれ、真鍮や銅などにできるサビの一種で「緑青(ろくしょう)」というもの。
メッキのせいで色が鉄っぽいのですが、端子の板の部分は真鍮が多く、バネの部分は銅線が多く使われます。
そのため、電池の端子部分には「緑青」というサビができやすいのですね…。
では、この緑青…、どうやったら落ちるのか…???
ということで本記事では、電池端子のサビ(緑青)の落とし方と、サビの予防対策をわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.電池を入れる所のサビの落とし方!
サビは溶かして落とす方法と、削って落とす方法があります。
では、それぞれについて詳しく説明していきますね。
①サビを溶かして落とす!
緑青を落とすには、「酢」が有効です。
鉄にできる赤サビを含め、サビ全般を溶かすのが「酢」。
もし、端子部分の取り外しが可能であれば、酢に浸けてみてください。
早くて数分、サビがひどい時でも数十分でサビがなくなりますよ。
ただし、これはあくまでも端子部分を分離できる場合です。
電気製品の配線部分や基板などは、普通は「水分厳禁」。
濡らすことで、電気製品が壊れます。
端子部分の取り外しができない場合は、ティッシュペーパーに酢を含ませてサビの部分にかぶせてください。
この時は、ティッシュペーパーから酢が滴り落ちるほど含ませてはいけません。
電気製品が水分で壊れます。
滴り落ちない程度の酢の量になるよう、気をつけてください。
そのまま数分から、数十分放置します。
最後は、綿棒に酢を含ませて細かい部分を掃除しましょう。
さてさて…、酢で緑青の除去が終わりましたが…。
ここで、大切な注意点が!
「酢」などにはサビを溶かす力があるのですが、こういった「酸」はサビを引き起こす原因物質でもあるのです。
ですから、緑青が落ちた後は、端子を水で洗ってください。
端子部分が取り外せない場合は、ティッシュペーパーや綿棒に水を含ませキレイに拭き取りしましょう。
②サビを削って落とす!
高額な電気製品で、湿り気すら許されない場合…。
そういった場合は、酢で溶かすのではなく削って緑青を落としましょう。
おすすめは、以下の製品。
これは、「サビ取り消しゴム」。
消しゴムで文字を消すように、サビを落とします。
ですが、この消しゴムだと、バネの部分はちょっと難しい…。
そういった場合は、以下の製品。
これは、「ワイヤーブラシ」です。
このブラシで、擦ってサビを落としましょう。
ちなみに、サビ取り消しゴムもワイヤーブラシも他のサビ落としにも有効です。
鉄によくできる赤サビも落ちますよ。
2.電池を入れる所のサビの予防対策!
サビの原因である電池の液漏れは、サビだけではなく電気製品の故障の原因にもなります。
やはり、防ぎたいですよね…。
実はこの液漏れ、防ぐことができます。
電池の液漏れの原因は様々ですが、それぞれ解説しますね。
①電池の入れ間違いとショート!
電池のプラスとマイナスを、逆に挿入することで液漏れを誘発します。
逆に入っていないか、確認してください。
それから、ショートも液漏れの原因に。
電池のプラス側からのびる配線と、マイナス側からのびる配線とが接触することでショートします。
普通に電気製品を使う上では、有り得ないことですが、液漏れの原因になることを覚えておいてください。
②過放電!
電池の液漏れの最大の原因が、この「過放電」。
わかりやすくいってしまえば、電池切れになった電池をそのまま放置しておくこと。
何でもないことのように感じますが、実はこれ、かなりの電池の負担になっています。
ですから、電気製品を使って「電池切れだ!」となったら、すぐに切れた電池を取り外しましょう。
それから、複数の電池を使う電気製品の場合も過放電の危険があります。
全ての本数を同時に挿入した場合は問題ありませんが…。
入れた複数の電池の残量に差がある場合に、過放電を起こします。
最初に電池切れになった、一番古い電池が過放電状態なのです。
この場合は、他の電池に残量があることから、1本の電池の電池切れに気づきません。
危険なので、複数の電池の交換は、電池残量の差を無くすために同時に行いましょう。
それから、毎日使う電気製品の場合は、確実に電池切れに気づきますよね。
しかし!しかし!
年に数回しか使わない製品などは、なかなか電池切れに気づきません…。
それを防ぐには、なるべく液漏れしない電池を使いましょう。
これは、パナソニックの「エルボルタ」。
液漏れ防止と、長持ち性能の向上を目指してつくられた製品です。
③使用推奨期限!
乾電池は、必ず「使用推奨期限」が本体に印字されています。
その使用推奨期限を超えると、液漏れの危険が高まりますよ。
たとえ未使用だとしても、液漏れを起こすのです。
未使用であれば、液漏れを起こしても電気製品への影響はありませんが…。
現在使用中の電池の、「使用推奨期限」を確認してみてください。
もし、期限超過ならば、電池を外してください。
サビの落とし方を説明しましたが、実はサビないはずのステンレスがサビることがあります。
ということで、シンクのサビの原因と対処法を解説した記事がありますので、よかったら下のリンクからご覧ください。
ステンレスだからといって、油断してはいけません。
まとめ
以上が、電池端子のサビの落とし方と、サビの予防対策についてでした。
電池の端子のサビは、酢で溶かすかワイヤーブラシなどで削り落としましょう。
サビの原因は、電池の液漏れ。
液漏れは、使用推奨期限の厳守や、切れた電池の交換で確実に防ぐことができます。
ですが、最後の砦として液漏れ防止性能の高い電池を使うのが安心ですね。
ところで、サビとは全く関係ありませんが…、部屋干しのスペースは十分に間に合っていますか?
密集させて部屋干しすると、乾燥が遅れて生乾きになりますよ。
ということで、狭いスペースでの部屋干しアイデアを紹介した記事がありますので、よかったら下のリンクから覗いてみてください。
それから、靴の臭い対策を解説した記事もありますので、こちらもどうぞ。