牛の皮をタンニンで鞣したヌメ革は革製品の中でもシンプルで素朴、さらに使ううちに日焼けやオイルなどで色や肌触りが変化するのも魅力ですよね。
自分だけのヌメ革になるという感じで、使えば使うほど愛着がわきます。
ヌメ革で有名なのはルイヴィトンのモノグラムバッグ、持っている方は多いのでは?
私もバブル世代の親戚のお姉ちゃんからもらい受けました(笑)
ルイヴィトンなどのヌメ革のバッグや財布、長く使うためには日頃のお手入れが大切!
実は、ヌメ革は汚れやカビがつきやすい革製品なのです。
今回はヌメ革の汚れの落とし方についてご紹介します。
1.ヌメ革の汚れの落とし方は?
ヌメ革の日頃のお手入れ方法は、乾拭きとブラッシングです。
使ったらその都度、表面のほこりや汚れをブラッシングで取り除き、水分や余分な油分を拭き取ってください。
ほこりや水分がついたままクローゼットの中に入れてしまうと、カビが生えてしまいます。
革の表面についた軽い汚れや黒ずみは革専用の消しゴムでこすって落とします。
このとき力を入れず、軽い力でこすってください。
【汚れ落とし消しゴム ヌメ革用】
革専用の消しゴムで落とせない汚れには乳化性のクリーナーを使います。
柔らかい布にクリーナーをとり、汚れを拭き取ってください。
【汚れ落としクリーム】
その後は革製品用のクリーム(固形かクリーム、液体はしみになりやすいので×)で油分と栄養分を補給します。
クリームを柔らかい布にとり革表面を拭いたら、乾いた布で余分なクリームを抜き取りツヤを出します。
【栄養クリーム】
雨などで濡れてしまったときには、タオルなどの乾いた布で水分を完全に拭き取ってください。
濡れたまま放置すると、カビが生えます。
ヌメ革購入後使用する前や汚れを落とした後は、水滴によるシミやカビを防ぐために防水スプレーをかけておくのがおすすめです。
防水スプレーにはフッ素系とシリコン系がありますが、ヌメ革にはフッ素系がよいです。
シリコン系は革の内部まで浸透するため、しみになりやすいので。
防水スプレーは革から30cm程度離して使ってください。
スプレー→乾燥→スプレーを2~3回繰り返しましょう。
【防水スプレー】
【シミになりにくい、ヌメ革のお手入れ方法と、ちょっとした裏ザワ】
2.ヌメ革のカビを落とす方法は?
ヌメ革にカビがついてしまったときには、まず熱めの蒸しタオルを用意してください。
蒸しタオルで一気にカビを拭き取ります。
革を縫い合わせた糸の部分のカビは使い古した歯ブラシなどでこすりおとしてください。
カビを拭き取った後は、風通しがよく日の当たらない場所で陰干ししましょう。
3. やってはいけない汚れの落とし方は?
ヌメ革のお手入れでやってはいけないことはこちら。
①革製品用以外のクリームやオイルを使うこと
オリーブオイルやハンドクリーム、牛乳、アルコール全て×です。
カビやシミの原因になります。
また、靴専用のクリームを鞄や財布に使うのもやめましょう。
②ドライヤーで乾かさないこと
ヌメ革が濡れてしまった、早く乾かさないと!というとき、ドライヤーで乾かせば早いじゃん♪と思ってしまいがちですが、これは×!
急速に乾きすぎてしまうため、ひび割れや変色の原因になります。
また、ドライヤーの温風はヌメ革が傷む原因に!
濡れたときは、乾いた布で拭き取り日の当たらない場所で自然乾燥させてください。
③水拭きは×
ヌメ革に水拭きは厳禁です。
汚れは落ちても、水分によって後々、カビがついてしまいます。
まとめ
以上が、ヌメ革の汚れの落とし方についてでした。
ヌメ革の鞄や財布を買ったときの参考にしてください。
革製品はやっぱりお手入れが大変ですね。
私はまだ自分で革製品を購入したことがなく、お古のもらいものばかり、思い入れがないせいかついお手入れを怠ってしまいます。
せっかくもらったバッグもよく見たら黒ずみが……Σ(・ω・ノ)ノ!
きちんとお手入れしなきゃと思いました、反省です。