「接客」と「応対」。
似ています…。
普通は「接客応対」というように、同列に扱われる言葉…。
ほとんど同じ意味では?と思っていましたが…。
では、本当に「接客」と「応対」は同じ意味なのか??
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
実は、「接客」と「応対」は意味が違っていました!
本記事では、「接客」と「応対」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「接客」と「応対」の意味の違い!
最初に、「接客」と「応対」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「応対」とは、相手の話を聞いて受け答えをすること。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「接客」の意味とは!
「接客」は、相手の話を聞いて受け答えをすること、また、相手をもてなすこと。
「応対」は「相手の話を聞いて受け答えをすること」ですので、この部分は「接客」との共通点。
つまり、大きな「接客」の意味があり、その中に「応対」が含まれるということです。
では、「接客」の意味を詳しく説明していきますね。
まず、「相手の話を聞いて受け答えをする」という部分。
これは、お客様が電話をしてきた時に、そのお客様の話を聞いて受け答えするということです。
これは、窓口にお客様が直接来た場合も同様。
そして、「接客」のもう一つの意味である「相手をもてなす」。
「もてなす」ということは、料理を出したり、待遇するということ。
東京オリンピックの誘致で話題になった、「お・も・て・な・し」ですね。
個人的には友人を自宅に招く時にもてなしますし、あとは飲食店などでも行われています。
こういったことが「接客」です。
②「応対」の意味とは!
「応対」は、相手の話を聞いて受け答えをすること。
「相手の話を聞いて受け答えをする」については、「接客」と同じ意味ですので前項で説明しました。
お客様からの電話や来社に対して、話を聞いて受け答えするということです。
そして、「応対」には「相手をもてなす」という意味はありません。
この部分が、「接客」との違いです。
ですから、料理を出したり待遇することを正確には「応対」とはいいません。
ちなみに、「応対」と似た言葉で「対応」があります。
「応対」は相手が必ず「人」に限定されますが、「対応」は「人」とは限りません。
たとえば、「災害対応」といいますが、「災害応対」とはいいませんよね。
そして、「応対」と「対応」はどちらも「人」に対して使います。
たとえば、「来社された方の応対をする」といいますし、「来社された方の対応をする」ともいいます。
③「接客」と「応対」の違いを整理!
それでは、ここで一度「接客」と「応対」の違いを整理します。
相手の話を聞いて受け答えをする、また、相手をもてなすのが「接客」。
相手の話を聞いて受け答えをするのが「応対」。
「応対」には「もてなす」意味はありません。
2.「接客」と「応対」の辞書での意味!
続いて、辞書による「接客」と「応対」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「接客」の辞書での意味!
【接客】
・客に接して応対したりもてなしたりすること。「―態度」
引用元:旺文社国語辞典
説明どおりの内容です。
②「応対」の辞書での意味!
【応対】
・相手の話を聞き、受け答えをすること。「係員の―」「手際よく―する」
引用元:旺文社国語辞典
「もてなす」という意味がありません。
内容は、説明どおりですね。
3.「接客」と「応対」の使い方!
次に、「接客」と「応対」の使い方を例文で紹介します。
①「接客」の使い方!
・ホールスタッフは主に接客を担当する。
・接客業からIT業界へ異色のキャリアチェンジ。
・定年後も接客技術を見込まれて嘱託勤務を依頼される。
・警備員を務めたことで接客の楽しさに目覚める。
②「応対」の使い方!
・企業電話応対コンテストに出場。
・電話での応対に苦手意識を持つ人が少なくない。
・社会人が経験した電話応対の失敗談を紹介。
・出荷の指示や顧客への応対など多岐に渡る。
4.「接客」や「応対」には似た意味の言葉がたくさんある!
「接客」や「応対」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「接客」と「応対」の意味の違いと使い分けについてでした。
「接客」は、相手の話を聞いて受け答えをすること、また、相手をもてなすこと。
「応対」は、相手の話を聞いて受け答えをすること。
「相手をもてなす」のは「接客」だけ、「応対」にはそういった意味はありません。