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「敷設」と「布設」の違いを解説!意味の違いと使い分けは?

      2018/10/28

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「敷設」と「布設」、読み方は同じ「ふせつ」です。

ところで、「敷設」と「布設」、どうやら同じような意味らしいのですが、なぜ2種類の言葉が存在するのか?

使い分けの決まりはあるのでしょうか。

ということで、今回は「敷設」と「布設」、2つの「ふせつ」の違いなどについて徹底的に調べてみました。
 

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1.「敷設」と「布設」の意味の違いと使い分けは?

辞書を引いてみたところ、「敷設」と「布設」は「敷設・布設」という形で一つの項目で載っていました。

【「敷設」「布設」】
・装備や施設などを敷いて設置すること。備えつけること。「鉄道を敷設する」

 
同じ項目に載っているので、敷設と布設は同じ「設備などを敷いて設置する」という意味のようです。

ちなみに、「設備などを敷いて設置する」とは、たとえば鉄道用の線路や水道管などを地面に備え付けるという意味です。

それでは、違いを漢字の意味から紐解きたいと思います。

「敷設」の「敷」は、「シーツを敷く」の「敷く」で、「敷物」「風呂敷」といった言葉があります。

「敷く」の意味は、「平にして広げる」「平に並べる」「平にまき散らす」「平にして下に置く」といった意味です。

つまり、「敷設」を漢字の意味から判断すると「平に広げて、平らに並べて、下に設置する」といった意味に読み取れます。

「布設」の「布」は、「ぬの」のことで「織物の総称」ですね。

「布」は「散布」や「布教」といった言葉があります。

つまり、「布設」を漢字の意味から判断すると「布のように広げて設置する」といった意味に読み取れます。

う~ん…漢字の意味では違いがハッキリしませんね。

他をいろいろと調べましたら、圧倒的に多く使用されているのは「敷設」の方でした。

ちなみに、地中に埋める方が「布設」なのかと思い、ガス管の場合を調べたところ、経済産業省の資源エネルギー庁ではガス管の「ふせつ」は「敷設」を使っていますので、地中に埋めるかどうかは関係ないようです。

それから、水道管の場合を調べたところ、厚生労働省では水道管の「ふせつ」は「布設」を使っています。

あと総務省の電話線や、経済産業省・資源エネルギー庁の電線や電気ケーブルも調べましたが、電話線・電線・電気ケーブル、どれも「敷設」を使っています。

ほかに、パイプラインや鉄道の線路、コンクリートなど全て「敷設」です。

敷設1

国の行政機関が公にしていますので、間違いないですね。

ということで「敷設」と「布設」の違いと使い分けをまとめますと、どちらも「設備を敷いて設置する」という意味で同じですが、あえて使い分けをするならば水道設備に関しては「布設」を使い、その他は「敷設」を使います。

水道設備以外は全て「敷設」ということです。

「敷設」と「布設」の違いはありませんので、「地中に埋める」か「地中に埋めない」か、ではありません。

では、なぜ「水道設備」だけが「布設」なのか、理由を調べてみました。
 

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2.「水道設備」だけが「布設」の理由とは!

ということで、なぜ「水道設備」だけが「布設」を使っているのか、理由を調べてみました。

それは、昭和32年に施行された「水道法」とい日本の法律に関係しています。

この法律では「敷設」ではなく、「布設」を使用しているのですね。

たとえば、最初の第一章の第一条は以下のとおりです。

「この法律は、水道の布設及び管理を適正かつ合理的な…」

もう、いきなり「布設」が登場します。

さらに、この法律の中で「布設」はたくさん使われているのです。

そこで、この水道法を管轄する厚生労働省へなぜ「敷設」ではなく「布設」なのかを問い合わせてみました。

日本の水道事業は明治20年から始まりましたが、「布設」という漢字は明治の時代から使われていたとのこと。

つまり、「布設」を使う理由は、そういった慣例的な理由から。

ですが、当時になぜ「敷設」ではなくあえて「布設」を使用したのか、その理由までは資料がなく不明であるとのことでした。

 
これは自分の憶測なのですが、日本で最初に鉄道が開通したのが明治5年で、鉄道の線路についてはおそらく「敷設」を使用したのではないかと思われます。

ですから、明治5年より遅く始まった水道事業なので何か理由があると思われるのですが、それは謎ということですね。

敷設2
 

3.「埋設」とは「敷設」「布設」との意味の違いは?

まずは辞書から。

【埋設】
・地中に埋めてとりつけること。

 
つまり設備を地中に埋めて設置するということですね。

「敷設」や「布設」は「敷いて設置する」という意味で、必ずしも地中に埋めるとは決まっていません。

「敷設」や「布設」の中で、地中に埋める場合は「埋設」または「埋設工事」ということもあります。

つまり、「敷設」「布設」でも地下に設置する場合は、「敷設」「布設」でもあり「埋設」でもあるということ。

ですから地中に埋めた水道管を、「布設された水道管」と言っても「埋設された水道管」と言ってもどちらでもよいということですね。

当然「布設工事」でも「埋設工事」でもOKです。
 

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まとめ

以上が、「敷設」と「布設」の意味の違いや使い分けなどについてでした。

「敷設」と「布設」はどちらも「設備を敷いて設置する」という意味ですが、水道設備を設置するときには「布設」、それ以外では「敷設」を使います。

また、地中に埋めて設置することを「埋設」ともいいます。

水道管を地下に布設するときには、「布設工事」とも言いますし「埋設工事」とも言います。

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