音楽のジャンルは、ロカビリー、ジャズ、フォーク、カントリー、R&B、ソウル、ファンク、ロック、ヒップホップなど様々です。
中でも、ソウルとファンクは流行した時代も近く、特にわかりにくいですよね。
ということで、今回は「ソウル」と「ファンク」の違いや特徴などについて調べてみました。
1.「ソウル(ソウルミュージック)」とは?
「ソウル(ソウルミュージック)」も「ファンク(ファンクミュージック)」もどちらもブラックミュージック、つまり黒人音楽です。
まずは、ソウルミュージックから解説します。
その歴史は、アフリカからアメリカへ黒人が連れてこられた時代、1600年代までさかのぼります。
その後時代が進み、アフリカ系の黒人が宗教音楽の一種として歌い始めたものが「ゴスペル」です。
時代は進み、1940年代になると「リズム・アンド・ブルース」が生まれます。
「R&B」のことです。
そして1960年代にこの「ゴスペル」と「R&B」が融合した音楽が「ソウルミュージック」です。
その後、この「ソウルミュージック」が「ファンクミュージック」へと派生していくのです。
ソウルミュージックの特徴を簡単に解説しますと以下のとおりです。
・ゴスペル由来のコード進行
・たたみかけるようで覚えやすいリズム
・コールアンドレスポンス(呼びかけと応答)
・即興の多様
ソウルミュージックはファンクミュージックに比べると、ヴォーカル主体の音楽です。
ソウルミュージックで有名なアーチストは以下のとおり。
【ダニー・ハサウェイ】
What's Going On
【レイ・チャールズ】
I Can't Stop Loving You
【マービン・ゲイ】
Sexual Healing
2.「ファンク(ファンクミュージック)」とは?
「ファンクミュージック」も「ソウルミュージック」と近い時代、1970年代から流行した黒人音楽です。
「ソウルミュージック」から「ファンクミュージック」へと派生していくのですが、ファンクミュージックを簡単に解説しますとソウルミュージックからメロディを排除して、リズムに重点を置いた16ビートが基本の音楽です。
ファンクミュージックの特徴を簡単にまとめる以下のとおりです。
・16ビート
・同じフレーズの繰り返し
・楽器全体を打楽器のように使う
・はねるビート感覚
ヴォーカル主体のソウルミュージックに比べて、ファンクミュージックでは楽器演奏やそこで生まれるグルーヴ、つまり高揚感とかノリを重視します。
また、黒人音楽の中でも体を動かしダンスを伴う音楽がファンクミュージックです。
ファンクミュージックで有名なアーチストは以下のとおりです。
【ジェームズ・ブラウン】
Living in America
【スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーン】
I Want to Take You Higher
【グラハム・セントラル・ステーション】
Pow
1960年代以降に流行したソウルミュージックやファンクミュージックですが、1970年代後半にはディスコ人気の低迷とともに、人気を失っていきます。
1984年のマービン・ゲイの他界もあり、黒人音楽の流行はHipHop(ヒップホップ)へとうつっていきました。
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まとめ
以上が、「ソウル(ソウルミュージック)や「ファンク(ファンクミュージック)」の歴史や特徴などについてでした。
ソウルミュージックもファンクミュージックも黒人音楽の一つで、1960年代から流行した音楽です。
ソウルミュージックがヴォーカル主体なのに比べて、ファンクミュージックは楽器の演奏によるグルーヴ感が大切でさらに体を動かしてダンスができる音楽です。
音楽は聞いて覚えるのが一番ですね。
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